ぬブロ流タップ交換手順の注意点と効率化に使える道具2選

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僕が試行錯誤の末にまとめあげた「失敗しないタップ交換手順」、Googleが検索結果にほとんど表示してくれないので、期待していたほどアクセスは伸びませんが、それでもちょこちょこ読まれています。中にはじっくり読んでくれる人もいて、たぶんこの方法を試してタップ交換をした人もいるはず。たぶん。

そういう人やこれからこの手順を試す人のために、その後の気付きをまとめました。

この記事の内容

1.この記事を書いた理由

2.ぬブロ流タップ交換手順でカムイブラックHを付けてみた

3.ぬブロ流タップ交換手順の注意点2つ

4.ぬブロ流タップ交換手順を効率化する道具2選

5.まとめ




1.この記事を書いた理由

僕がまとめた手順は「上手い人の真似をしても全然上手くできない!」という人のための手順、誰でも簡単にタップ交換をできるようにというのがコンセプトです。上手い人の真似は難しいですからね。

僕がこだわったのは以下。

・誰がやっても失敗が少ないやり方
・素人でも扱える道具でやる
・手に入りやすい道具でやる
・無駄に高くない道具でやる
・手入れが不要な道具でやる

なので、普通とは違うやり方、あえて時間がかかるやり方を紹介したりしています。それはすべて誰がやっても失敗が少なく、再現性が高いタップ交換方法を目指したからです。

とは言え、慣れてきたらまどろっこしい部分もあり、もう少し時間短縮できないかなという部分もあったりするので、あらためて感じた注意点などもまじえて、そのへんをまとめることにしました

 

2.ぬブロ流タップ交換手順でカムイブラックHを付けてみた

この方法、これまで1枚革タップでしかやったことがなく、積層タップの交換を試していなかったので、ある不安があったんですが、先日、カムイブラックのHをつけてみました。

カムイブラックを取り付け

自分的に完璧、100点満点な出来です。何の問題もありません。境目はフラットだし、先角も傷つけていません。先角が汚いのはもともとで、今回のタップ交換でつけた傷ではありません。

もともとタップ交換が超ヘタクソだった僕が、この方法できれいにできるようになったのが去年の11月、そしてそれから4ヶ月ぶりのタップ交換でしたが、失敗せずにできました。この方法の有効性と再現性の高さを実証できてなによりです。




3.ぬブロ流タップ交換手順の注意点2つ

とは言え、今回久しぶりにタップ交換をやってみて、絶対に注意してほしいと思ったことが2点あります。

1点目|力まかせに削らない

これは失敗しない手順の記事でも繰り返し書いたことですが、タップの側面削りの時に絶対に力まかせに削らないでください。

僕の側面削りのやり方、鋭黒片刃というちょっと変わったカッターの刃を使いますが、最後の仕上げの部分がかなり特殊です。下はその部分の動画を切り取ったものですが、仕上げの段階で下から上に刃を滑らせてかんながけの要領で側面をたいらにしています。

普通、タップ交換でこうやって下から上に力をかけることはありえないです。それは接着面に負荷がかかってしまうからで、積層タップの場合、積層はがれの原因にもなります。

なので僕は側面がほぼ平らになった状態でこの仕上げをやりますし、刃がひっかかって止まった時は強引に削ったりしません。

僕が抱いていた不安というのは、このやり方では積層はがれが起きるんじゃないかというものだったんですが、力まかせに削るようなことをしなければ、全く問題はありませんでした。

ただ、強引にやってしまうと積層はがれのリスクは高いと思うので、絶対に力まかせにやらないでください。

このやり方が不安なら

もしもこのやり方が不安、または実際に積層はがれを起こしてしまった人は、最後の仕上げは紙やすりでやってください。

やり方は色々あると思いますが、一応僕のやり方を紹介します。下の動画、座の付け方の記事で側面仕上げをした部分を切り取ったものです。

紙やすりを持つ手は下のような形にして、人差し指でタップを押さえるようにすると、人差し指がストッパーになり、紙やすりがそれ以上は下に下がらなくなるので、先角を傷つけるリスクを減らせます。

紙やすりでタップの側面磨きをする時の持ち方

 

2点目|刃がなまったら交換する

革包丁のように研ぐ必要がないことがカッターの刃を使うメリットですが、カッターの刃は消耗品です。タップ交換をしていると、案外はやく切れなくなってきます。

あまり削れないなと思ったら刃を替えましょう。

 

切れない刃で側面削りをすると、側面がガタガタになったり、先角まで削ってしまったり、積層はがれを起こしたり、ろくなことがありません。

今回久しぶりにタップ交換をやっていて、最初はなんだか側面削りが思うようにいかなかったんですが、刃を替えたらきれいに削れました。刃がなまっていたんですね。

替える前の刃でどれぐらいタップ交換をしたか正確に覚えていないのですが、1枚の刃で3個ぐらいタップ交換したらもう替えたほうが良いと思います。人によっては1回で替えるのかもしれませんね。僕は前回の記事でファイバーとポリカーボネートの座を1個ずつ取り付けたのでそれも刃がなまっていた原因かもしれません。




4.ぬブロ流タップ交換手順を効率化する道具2選

失敗のリスクを減らすため、難しいやり方は排除し、あえて時間のかかるやり方を採用しているぬブロ流タップ交換手順ですが、慣れてくるとショートカットしたい工程がいくつかあります。そのために使える道具を2つ紹介します。

(1) 別たち

別たちとはこれ、簡易革包丁みたいなものです。

別たち

以下は替え刃セットです。安いので替え刃もあったほうが良いと思います。 

オルファ(OLFA) 別たち 替刃 セット

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別たちで効率化できるのは以下3つの工程です。

① 古いタップの切り落とし

これは前の記事でも書きましたが、カッターの刃で切り落とすよりも、別たちでやったほうが圧倒的に楽です。上から下に力をかけやすいんですね。

カムイは革包丁でやってますが、こんな感じ↓で簡単に切り落とせます。

カムイ動画:古いタップの切り取り

② 側面削り(粗削り)

僕の手順では、タップを接着した状態からカッターの刃でくるくる側面削りを始めますが、なるべくタップに負荷をかけないように薄く細く削っていくので時間がかかります。

それはカッターの刃がペラペラというのも原因です。くらべて別たちの刃は厚みがあり、ほとんどたわまないので、カッターの刃よりももう少し厚く太く削れます。

ただ、別たちの刃は完全な片刃ではないので、最後の仕上げは鋭黒片刃でやってください。

ちなみに、カムイやうまい人がよくやるこのやり方↓、別たちでできなくもなさそうですが、刃の角度、シャフトを傾ける角度の調整が難しいそうだなと思って、僕は採り入れませんでした。

カムイ動画:タップの側面粗削り

本当に簡単そうにやってみせてくれますけどね。たぶん簡単じゃないと思います。タップをえぐっちゃいそうですね。

③ アール出し

僕の手順では、側面削りが終わったらすぐに紙やすりでアール出しをしていましたが、これも時間がかなりかかってきついので、別たちを使ってこちらの方法↓でやってみてください。

カムイ動画:アールの仮取り
1:12~

僕は実際にこの方法でやってみて、けっこう難しいなと思って採り入れませんでしたが、べつにきれいに整える必要はなく、粗く削り取るだけで良いので、やってみても良いと思います。

ただし、薄くスライスすることが大事です。刃に角度をつけて一気に切り落とそうとすると、タップをえぐります。

(2) 木工やすり

これです。一応載せましたが、わざわざこんな高いの買わなくても100均でも売ってるかもしれません。ダイヤモンドやすりと間違えないでください。木工やすりです。

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木工やすりで効率化できるのは以下の工程です。

アール出し

別たちでざっくり削ったら、やすりでアールを整えていきますが、紙やすりは時間がかかりますし、交換も必要です。

僕はもともと木工やすりでやっていたんですが、慣れない人がやると、やすりが軌道を外れて先角を傷つけてしまうおそれがあるので、あえて面積の広い紙やすりでやる方法を紹介しました。

でもやっぱり木工やすりのほうが楽です。慣れれば先角を傷つけずにできると思うので、木工やすりでやってもいいと思います。




5.まとめ

いかがでしたか?

僕がまとめた手順はあくまで一例、他にも色々なやり方をする人がいるので、良いと思った手順を組み合わせて、自分にあった手順を見つければ、もっとうまくできるようになると思いますよ。

僕がまとめた以下の手順↓とこの記事が、自分流のタップ交換方法を確立するヒントになれば幸いです。

ビリヤードのタップ交換【失敗しない手順まとめました】動画あり

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