ビリヤードの4分割キューを1年半以上メインキューとして使ってみてわかったことをまとめました。ほぼニーズないのはわかっていますが。
よかったら暇つぶしに読んでください。
この記事の内容 1.僕と4分割キューの出会い 2.僕が4分割キューをメインキューにした理由 3.僕の4分割キュー 4.4分割キューの致命的な問題点 5.それでも4分割キューが好き 6.まとめ |
1.僕と4分割キューの出会い
そもそも4分割キューって何だよって話ですね。
僕が初めて4分割キューの存在を知ったのはビリヤードデイズのこの記事です。
〈BD〉「4分割キュー」の実力はいかに!? 『フィット-1』の構造、打感、携行性をチェック!
商品名は「ポータブルキュー フィット-1」
出典:ニューアート
見ての通り4分割できるキューですが、4等分ではありません。
これを改良して4等分にしたものがある、というのもビリヤードデイズのこちらの記事で知りました。
〈BD〉ほぼ均等分割になって帰ってきた! 4分割キュー『フィット-2』
それがこれ、その名も「ポータブルキュー フィット-2」
出典:ニューアート
バットもシャフトも中間のジョイントの位置が変わり、4等分になりました。これで仕舞寸が短くなり、よりコンパクトになりました。
「ぜひとも欲しい!」
僕がなぜこんな変なキューを欲しいと思ったかはこの次の項で説明するとして、僕がこの記事を読んだのは、これが発売されてけっこう過ぎてからだったので、ニューアートではもう売り切れていました。ちょくちょくチェックしていましたが、一向に入荷する気配はない。もう廃版なのかなとあきらめつつ、一応電話で問い合わせてみたところ、2,3か月後に入荷するとのこと!
速攻で予約しました。
2.僕が4分割キューをメインキューにした理由
我が家は厳しいです。
娘が生まれたばかりで手がかかっていたこともあり、遊びにいくことはほぼ許されず、ビリヤードなんて持ってのほか。普通に許可を得て昔の友達と撞きに行けるのは年に数回。球が好きな人が年に数回とかありえないじゃないですか。友達は毎日のように撞いてるのに。そんな奴と5-9やったってボコボコにされるのは目に見えてるわけで。
てことで僕は早朝出勤だ、残業だ、休日出勤だと嘘をつきまくって、こっそりキューを持ち出して球を撞きまくっていたんです。ただ隠密行動なんで、キューケースなんて担いで歩き回るのが冷や汗もんだったんですよね。
お店に預けたりもしたんですが、いつも同じ店に行けるわけではないので、どうしたもんかと困っていたところに、4分割キューの存在を知ったわけです。
てことで即購入、予想通り通勤に使っているトートバッグにすっぽり収まる。これで僕はバッグにキューを忍ばせて、堂々と家を出て、堂々と家に帰ることができるようになりました。
この4分割キュー、シャフトは2分割、先角は短めという変なスペックですが、部類としてはノーマルシャフトです。打感は柔らかめでビヨンビヨンだと言う人もいましたが、もともと僕はノーマルシャフトを使っていますし、トビもパワーも特に不満はなく、ほどなくしてメインキューに昇格です。
何よりどこに行ってもいつも同じキューで球を撞けるというのが最大のメリットですね。
ちなみに店に入って組み立てる時、ちょっと恥ずかしいです。僕はいつも誰にも見られないようにこそこそ組み立ててました。だって変な奴がいるって思われるじゃないですか。
3.僕の4分割キュー
これが僕の4分割キューです。
ノーラップキューなんですが、そこに直接巻き付けているのがこれ、
カエルの革です。レザーマニアで買いました。自分で捕まえてきたわけじゃないですよ。下側は切り揃えず、そのままの形で巻いてます。けっこう薄い革なので段差も気になりません。
そして画像の下に写っているのが自作したカエルエクステンション、カエルチョークケース、カエルマグネットホルダーです。
これが当時の僕の標準装備、「カエルの革巻きって世界で俺1人なんじゃないの」って満足感に浸りつつ、これをバッグに忍ばせて球を撞きまくるという幸せな日々でした。
まあしばらくして嘘が全部ばれて、3ヶ月の自宅謹慎になったんですけど。
4.4分割キューの致命的な問題点
そんなある日、立てキュードローの練習をしていた時に異変が起きました。
パキッ
え?
シャフト中間のジョイント部分が割れた!
上の写真、4か所割れてます。最初は1か所割れたんで接着剤でくっつけてごまかしたんですが、その後くせになってしまったらしく、ちょっと油断して引き球とかシャフトをしならせるような球を撞くと、今度は別の場所が割れてというのを繰り返し、こんな状態になりました。やはりジョイント部が細すぎて強度が足りないんですね。
それからというもの引き球や立てキューがほとんど使えなくなりました。芯撞きのハードショットや押し球は問題なかったんですけどね。
とは言え、引き球なしでは勝負になりませんから、時々おっかなびっくりやるわけですが、ちぢこまっちゃって全然引けない。もともと引き球は苦手でしたが、シャフトが割れて以降、至近距離すら引ける気がしませんでした。
これはさすがにまずいなと思い、ニューアートにこれを買いに行きました。
出典:ニューアート
スペアシャフトww
¥11,200です。
これでまた引き球ができる!スペアシャフトに付け替えて意気揚々と引き球の練習を始めた3球後、
パキッ
何でだよ!
1本目はたしかにけっこう雑な使い方をしたんで、まあ仕方ないかなと思っていましたが、新品シャフトが引き球やって3球で割れるって何なんですかね。スペアシャフトのほうはなんかてきとうな木で間に合わせて作ったのかもしれませんね。1本目より明らかにもろかったです。
余談1 ジョイントは強化できる?
シャフトのジョイントのもろさを見抜いたのは僕だけじゃなかったらしく(僕は割れるまで気づかなかったですが)、数年前にヤフオクでシャフト中間のメスネジ側に樹脂リングをはめたものが売りに出てましたね。あれなら割れないのかな。
これは僕も同じことを考えて、何件か工房に聞いてみたんです。リング付けられないですかって。全部断られました。強度が保てないと。悲しかったですができないものはできないと言うのは大事ですよね。
余談2 カーボンシャフトの4分割キュー
同じ頃、オークションでハマキューの4分割キューが売り出されてました。シャフトはカーボン、あれなら割れないんですかね。¥56,000で落札されてました。ページがまだ残ってたんで、こちら↓にリンク貼っておきます。いつまで残っているかわかりませんが。今でも買っておけば良かったって後悔しています。
5.それでも4分割キューが好き
その後、置きキューして同じ店に通うようになったので、引き球するとシャフトが割れるキューなんかわざわざ使う理由もなくなり、4分割キューは使わなくなったのですが、僕は今でもこのキューが好きです。
それはなぜかというと、
・やっぱり便利
・木目がかっこいい
・取り切り率が上がった
自宅謹慎は3か月で解けるはずが、コロナの大流行によりビリヤードはずっと禁止されたままです。でもたまには行きたいじゃないですか。そしたらまたこのキューをバッグに忍ばせるしかないんですよね。ということで近々決行するかもしれません。こんなことできるの4分割キューだけですからね。
あとデザインも好きです。特に木目ですね。「ビリヤードキューに使われる木の種類100選【実例紹介あり】」なんて気が遠くなるような記事を書いちゃうぐらい木目好きな僕ですが、そんな僕から見ても、このキューのバーズアイメープルはかっこいいなと思います。
あともう1つ、これは副産物みたいなものなんですが、引き球、ハードショット、立てキューができないもんだから、組み立てを工夫するようになり、結果として取り切り率があがりました。
やっぱり引き球よりは押し球メインで組み立てたほうが安定すると思いますし、ハードショットも避けたほうが良いですよね。だからネクストは薄く出すように心がけてました。どうしたら無茶なショットをせずに取り切れるかってことを丁寧に考えるようになりました。当然手球のクッションタッチにも気をつけてました。
そうやって今まではいい加減だった部分を丁寧に考えながらやったこの1年半、取り切り率はかなりあがったと思います。力任せの球はあまり撞かなくなりました。引き球とハードショットは壊滅的に下手くそになりましたけどね。
そして実は今こいつをちょっと改造しようかなという構想があり、それが楽しみで仕方ない今日この頃です。
6.まとめ
いかがでしたか?
この記事を読んで、4分割キューって良いなって思う人なんかいないと思いますが、少しでも楽しんでもらえたらこの記事もうかばれます。
もしもどこかでこんなキューを使っている人を見かけたら、それは僕かもしれませんので、声をかけてください。
おわり