自分でタップ交換をする人は、タップを先角に接着する時、中心を外してしまったことが一度はあると思います。
何度やってもなかなか中心を合わせられない人はぜひこのやり方を試してみてください。
特殊な道具は不要、超簡単です。
この記事の内容 1.中心を外すと何が問題? 2.タップ接着の時に絶対に中心を外さない方法 3.まとめ |
1.中心を外すと何が問題?
タップを接着したら、こんな状態で固まってしまったって人はけっこう多いと思います。
これはギリギリセーフですが、あとちょっとでアウトですね。タップ1個無駄になります。
それに上の写真みたいにギリギリセーフだとしても、この状態だと出っ張ってるほう(写真の右側)の側面削りが大変になります。
逆に左側のほうはほとんど削る必要がないんですが、タップの外側のほうってあんま使わないほうが良い気がする。何となく性能に影響が出そう(想像)。
というわけで、みんなできればセンターに付けたいわけですよね。
ちなみに僕はこれまで下の画像の通り、接着剤が手についても大丈夫なように指サックをつけて、指で中心位置を確認しながらやっていたのですが、アウトになることはなかったものの、ギリギリセーフになっちゃうことはありました。
今回紹介するやり方なら、ちゃんと中心に接着することができます。
2.タップ接着の時に絶対に中心を外さない方法
(1) 用意する道具
使う道具はこれだけです。
・マスキングテープ
・紙切れ
マスキングテープはタップ接着時に先角の養生に使うものと同じで良いので、新たに用意する必要はありません。
紙切れはレシートとかコピー用紙とか何でも良いのですが、張りがあるものが良いです。サイズもてきとうですが僕は6cm×2cmぐらいでやりました。
(2) やり方
今回僕がやったのは以下のサイズのタップ、先角でやりました。
タップ径:14mm
先角径: 13mm
タップの中心に合わせて接着する場合、タップが横にはみ出して良いのは片側でわずか0.5mmです。
こんなの手が震えたら終わりです。
でもこのやり方なら大丈夫。
まず最初に先角にマスキングテープをぐるぐる巻きつけます。
巻きつける量は、シャフト側の径がタップ径と同じ、またはほんのわずかだけタップ径よりも太くなる量です。
この時、先角の上端とテープの上端はきっちり揃えます(接着時の先角養生と同じ)。
次に、巻きつけたマスキングテープの上に紙切れをぐるっと巻きつけ、テープで留めます。紙切れの上端は1mm弱、先角よりも上側に飛び出るようにします。
勘の良い人はもうわかりますね。これがタップの取り付け位置を決めるガイドになるわけです。
次に先角に接着剤を垂らし、ガイドの中にタップを入れます。
あとは普段通り、タップを指で軽く押さえながら硬化具合を確認し、接着剤が固まってきたなというタイミングで圧着して、余計な接着剤を押し出していきます。
注意点 接着剤を付ける前に、ガイドにタップをはめてみてガイドの径のサイズが適正か確認します。ガイドが大きくなるほど中心を外すリスクが高まりますし、小さすぎるとタップがはまりません。 厳密にタップを中心に取り付けたい場合は、巻きつけるテープの量を微調整して径を合わせてください。 |
あとは紙切れとマスキングテープをとれば接着完了。
見ての通りほぼ真ん中。多少右側のほうが出ているように見えますが、これはガイドの径が少し大きかったんでしょうね。
これでも十分許容範囲だと思うんですが、より完璧を目指す人は、できるだけタップ径に合わせてテープを巻きつけるようにしてください。このへんはもう趣味の世界です。
ちなみに、ガイドの紙切れとはみ出た接着剤がタップの側面に付着して汚いですが、ここは側面削りの工程で削る部分なので全く問題ありません。
これで無事、タップ取り付け完了。我ながら、タップ交換うまくなったなあ。
ちなみにこの方法に慣れてくると、ほんの少しだけタップの径が大きいという絶望的な状況でも何とかすることができます。先日付けた下の画像のタップ、別のキューに付けていたタップを再利用しているため、取り付ける前はほんの少しだけタップ径のほうが先角径より太いという状態でした。
通常なら取り付けはあきらめる状況でしたが、この方法でタップ径ギリギリサイズにガイドを合わせて、無事取り付けることができました。ただこれは失敗のリスクも高いのであまりおすすめはしません。
右は先角一体型に見えますが、黒い先角に黒い樹脂タップを付けていますw
3.まとめ
いかがでしたか。
これまで僕は指サックで一生懸命やっていましたが、この方法ならより正確に中心を外さずタップを取り付けられるようになると思います。
ぜひお試しください。
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