ビリヤードキューのシャフトの反りとか曲がり直したいって思ったことありませんか?
ちょっと荒療治ですがやってみました。
この記事の内容 1.ビリヤードシャフトの反り曲がりの原因 |
1.ビリヤードシャフトの反り曲がりの原因
シャフトは木、木は製材されて木材になりますが、木材になっても木は温度や湿度の変化に応じて空気中の湿気を吸ったり吐いたり、膨張と収縮を繰り返します。この時の膨張率、収縮率が部位によって変わるため、次第に反りが生じてくる、だそうです。
やはり湿気はシャフトの大敵ということですね。
ちなみにビリヤードシャフトの曲がりは「反り」と言われることが多いですが、木材の「反り」と「曲がり」には違いがあって、ビリヤードのシャフトみたいな棒の場合、たぶん正しくは「曲がり」です。まあどっちでもいいんですけど。
2.ビリヤードシャフトに曲がりがあると何が問題?
狙った撞点を撞けないという問題がありますね。ただこれは実際どのぐらい影響があるのかというと、ぼく程度の腕前では多少曲がっていてもたいして影響ないようには思っています。
撞点を細かく刻んで手球を精密にコントロールできるような上手な人にとっては、ほんの少しの反りでも問題なんでしょうね。
3.ビリヤードシャフトの曲がりの直し方
昔から僕が知っていた方法は以下の3つです。
・手で反対方向に曲げてみる ・重しを載せてしばらく放置する ・火で炙る |
軽度な反りなら手で反対方向に少し曲げるだけで直ることもあるそうです。それでもダメなら重しを載せてしばらく放置する。
ところが以前、今回曲がり直しをしたシャフトでこの2つを試したところ、全く効果がありませんでした。重しを載せて丸一日放置したんですけどね。
火炙りは曲がりの凹のほうを炙ると、スルメみたいに反対側に反っていくらしいんですが、シャフトが焦げそうで怖かったんでやっていません。
4.ビリヤードシャフトの曲がりを直す!
というわけで色々調べた結果、これなら確実にいけるという方法にたどり着き、シャフトの曲がり直しに挑戦することにしましたので説明していきます。ただし真似するなら自己責任でお願いします。
(1) 曲がり具合を確認する
今回曲がりを直すのは根元のほうまでニスを落としたノーマルシャフトです。まずはシャフトを転がして曲がり具合を確認します。
だいたい0.7~0.8mmぐらいのバタつきです。僕的にはプレーに支障はないんですが、明らかに曲がっていますね。
(2) 曲がりの位置を確認する
この曲がりを直していくんですが、その前にどこが曲がっているのか調べる必要があります。そうしないと曲がりを直すつもりが曲がっていない場所を曲げてしまうことになりますからね。
やり方ですが、まずシャフトの根元のほうだけテーブルなど台の上に載せて転がしてみます。ここで台に載せた部分がバタつくようなら、ここが曲がっているということですね。ここでバタつきがなければ、台に載せるシャフトの長さを少しずつ長くして、転がしてを繰り返し、どのへんからバタつきが出るかを確認します。
文章ではうまく説明できないので下の動画を見てください。
このやり方で確認した結果、僕のシャフトは下の写真の白いテープで目印をつけたあたりから徐々に曲がっているらしいということがわかりました。この目印を貼った側が凸になっているほうです。
(3) 蒸気と熱で曲がりを矯正する
ここからシャフトの曲がりを直していきます。
シャフトの曲がりを直すということは、逆に言うと木材を曲げるということですね。ということで参考にしたのが木材の曲げ木という技法、こちらのサイト↓を参考にしました。
曲げ木をもっとカンタンに!〜徳永順男さんのアイロン曲げ木講習会
アイロンを使って蒸気と熱で曲がりを矯正します。
まずは曲がっている部分に濡れたタオルを巻いて、その上からアルミホイルを巻きます。タオルの水は軽く絞ったぐらいなんで、けっこう水を含んでいます。
そしてアルミホイルの上からアイロンを当てます。タオルに水気を含んでいるので、アイロンはスチームにする必要はありません。
裏も表も360度まんべんなく熱を加えます。根元の太いほうほど時間をかけます。僕は全体で30分ぐらいアイロンがけをしました。
終わったらアルミホイルとタオルを剥がします。上のサイトではアルミとタオルを剥がさずにそのまま曲げてますが、剥がさないと力をかける方向がわかりづらいのと、そんなに大きく曲げるわけではないので、まあ剥がしてもいいかなと。
(4) 曲がりを矯正する
ここから曲がっている箇所に、曲がりを矯正したい方向に力をかけていきます。やり方も使う道具も自由です。家にあるものをうまく活用してください。
僕はこれでやりました。
子供のおもちゃのブロックを土台にし、重しは米袋です。見た目完全にふざけてますが超真剣です。
これで1時間放置する予定が、途中で電話がかかってきてしまい1時間半放置。それから状態を確認してみた結果、、
なんか反対側に同じぐらい曲がってるんですけど。。
しかしこれも想定の範囲内。乾燥して熱も冷めてくれば多少戻ってちょうどよくなるはず。ということでキューハンガーで吊るして放置しました。
3日後・・・
直らなかった泣
そう、直りませんでした。戻らなかったんです。曲がりを直したつもりが、曲げすぎて反対側に同じぐらい曲がったまま固まってしまいました。
僕が思ったこと
これを見て失敗と思いましたか?
僕はそうは思いませんでした。だって反対側に同じぐらい曲がったってことは、矯正の時間を半分ぐらいにしておけばまっすぐになったってことですからね。
ただそもそもこの矯正の仕方に問題があったんですね。ちょうどいい具合のところを見極めるのが難しすぎです。
その点、少し良い案を思いついたので、そのうち時間を見つけてやってみようかなと思います。
5.まとめ
いかがでしたか?
シャフトの反り曲がりを直したいって思ったことがある人はきっといるはず、でもどのサイトにもやり方書いてないんですよね。だから僕なりのやり方でやってみました。
今回のやり方はかなりの荒療治ですし、結局直りませんでしたが、希望は見えましたね。
もしもこの記事を楽しんでいただけたなら、僕のリベンジに期待してください。
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