別たちってすごく便利だけどデザインかっこ悪いですよね。
てことで革巻きしたら世界に1つだけのかっこいい別たちになりましたので、やり方など書いていきます。
この記事の内容 1.別たちとは 2.別たちに革巻き 3.まとめ |
1.別たちとは
これです。替え刃式の簡易革包丁って感じのツールで、とても便利なんです。めっちゃ安いし。
OLFA たちナイフ(別たち) 56B【カット 切る そぐ はぐ 削る 汚れ落とし】 価格:495円 |
まずビリヤードの話で言うと、タップ交換の時に古いタップの切り落とし、それとRの粗削りの時に重宝します。
古いタップの切り落としは上から下に力をかける必要があるので、硬いタップなんかだと普通のカッターじゃやりづらいんですよね。
それとRの粗削り。べつにカッターの刃でもいいんですが、こっちのほうが持ちやすいのと、僕が側面削りに使う片刃の刃よりも厚手なのでパワーがあってやりやすいんです。
次にレザークラフトでいうと、これは革を切るために作られてるものなんで、やっぱカッターを使うよりも切りやすいです。あとはワニ革みたいな硬い革は上から力を乗せて押し切るように切ることが多々あるので、そういう時も必須です。もう別たち無しでは無理。
これらどれも革包丁があればそっちのほうが良いのかもしれませんが、革包丁は定期的に研がないと切れ味を保つことができず、その「研ぐ」っていう行為が簡単じゃないんですよね。だから僕は替え刃式で常に切れ味抜群の別たちを愛用しています。
だけどこの別たちには僕的に大きな欠点があります。
それがこのデザインですよ。なんでこんな色なのか。
形ももっとかっこよくできるんじゃないかなと思うんですが、まぁそれはこの価格ですし、この形状が使いやすいのも事実。実用性だけを詰め込んだコスパ最強のとても優秀なツールだと思うんで、そこは贅沢は言わないです。
でもなんで黄色なのか。
せめて黒とか茶色とかそういう色にしてくれたら僕はこんなに悶々としなかったのに。。
というわけで、今回の記事は何とかこいつをかっこよくできないかと四苦八苦した話です。
2.別たちに革巻き
かっこよくするって言っても僕にできることは革を貼ることぐらいです。
キューの革巻きと違って、別たちは下の画像のように曲面があるので、ここに貼れる革は薄くて柔らかい伸びる革です。
でも薄い革だとこのOLFAの文字とかは革の表面に浮いてきちゃうので、カッターでそぎ落とします。
あと裏面にmade in japanとかあったんで、それもそぎ落としました。
しかし革を巻くと言ってもこの複雑な形状、どうやって巻こうかあれこれ悩み、まずはグリップの部分を巻くことにしたんですが、形状がかなり複雑なのでエクセルで型紙を起こしました。
この通りに革をカット。使うのは0.6mm厚のミッスーリレザー。
革を巻いた時、境目などから万が一別たちの黄色が見えてしまわないように、巻く前に境目の部分をマジックで塗っておきます。
黄色が見えた瞬間にダサくなりますからね。
巻いてみました。使ったのはちょっと水で薄めた多用途の木工ボンドです。
型紙は作ったものの、曲面のところはやはり誤差があるので、そこは革を伸ばしながら慎重に貼り付けます。ボンドを水で薄めたのは、滑らかにして塗りやすくするという目的と、革に水を吸わせて伸ばしやすくするという効果もあります。
エンド部分もちょっと曲面になっているので、その形状に沿わせるように貼り付けます。
そして底の部分にサイズを微調整しながらカットした楕円の革を貼り付けます。
はみ出た部分はデザインナイフでカットしてきれいに形を整えます。グリップ部分はこれで完成。
次に残りの平面の部分にも貼り付けますが、ここの型紙を起こすのが面倒くさくなって暴挙に出ました。
別たちをコピーwww
サイズもだいたい合ってそうな気がしたんで、これに合わせて革をカットしましたが合わせてみると誤差がひどい。。
微調整しながらそれっぽいサイズにカットしました。使っているのはロロマレザー、カラーはサーペンタイン(カーキ)。穴はポンチで打ち抜いています。
それでも切り過ぎた部分もあるので、そこはまた伸ばしながら貼っていくことにします。
あぶなっかしいやり方ですが、いい感じになりました。
横の部分は細くカットした革を貼ります。
次に刃のカバーを作ります。
刃の部分にだけかぶせるデザインなんですが、それだけだと取れちゃいそうで心配だったので、ふたの内側にマグネットを仕込んで、磁力で刃とくっつくような仕様で考えました。
周りに細くカットした革で壁を作ってマグネットを貼ります。そして壁の部分にボンドを塗って、左の革を貼り付けます。
これをかぶせるとこんな感じなんですが思ってたのとなんか違う。頭巾をかぶったおじいちゃんみたいだな。
てことでここにも革を貼ります。
こっちのほうがかっこいいですね。この革、使った部分がたまたま血筋が浮いている部位だったんですが、なんか木っぽくも見えていい感じ!
次にふたですが、ぎりぎりまで横幅を狭くすることにします。それとマグネットは何の意味もなさなかったので剥がしました。
挿し込み口はこれぐらいぎりぎりの狭さなのでじゃっかんしまいにくいのですが、その分タイトで振っても外れません。外れないことのほうが大事です。
これをかぶせてみるとこうなりました。ほら良くなった!
はい完成!!
継ぎ目はこんな感じです。まあ上出来じゃないでしょうか♪
3.まとめ
いかがでしたか。
はっきり言って全く意味のないこだわりなんですが、道具がかっこいいとテンションが上がって、単調な作業もとても楽しくなります。
最近モスモスさんの影響でタップ交換道具を1個ずつかっこよくすることにはまっていて、楽しくて仕方ありません。
そのへんもいずれ記事にしたいと思います。
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