かっこいいチョークホルダーを作る|レザークラフト始めました

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切って貼るだけしかできなかった僕ですが、昨年末からようやくまともなレザークラフトを始めました。

やっぱり最初は僕の自作の原点、チョークケースとチョークホルダーから始めようと思い作ってみましたので、作り方など紹介します。

 

この記事の内容

1.僕がレザークラフトを始めた理由

2.これは絶対必要!と思って最初に揃えたレザークラフト道具

3.かっこいいマグネットホルダーを作る

4.マグネットホルダーに合わせたチョークケースを作る

5.まとめ




1.僕がレザークラフトを始めた理由

僕が革をいじり始めて3年か4年ぐらい経ちますが、切って貼るだけのいんちきレザークラフトしかできませんでした。それでもまあまあ色んなものを作って楽しんでこれたかなあと思っています。

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タップシェーバーの自作方法【切って貼るだけ】

 

「自分でもできそう!」って思えるようなものを作ってみんなにもやってみてほしいなあって思いがあって色々と記事を書いてきましたが、Twitter始めてからぬブロを参考に作ったって声もたくさん聞くことができて嬉しい限りです。

こうやって色々作ってると「自分のも作ってほしい」って言われることもあって、それぞれのオーダーに応えるべく特殊な革で、特殊な仕様で作ったりもしたんですが、切って貼るだけだとどうしても革の組み合わせとか構造とかによっては綻びが出ちゃうんですよね。

自分で使う分には弱い部分がわかってるから気を付けて使うので、そうそう壊れることはないんですが、他の人に使ってもらうと時々壊れちゃうことがあります。接着不良で剥がれちゃうとかですね。

こんな時、縫うことができたらなって前から思ってたんですが、そんなことが何度か重なり、ついにレザークラフトに手を出すことにした次第です。

とは言え、王道のレザークラフトを今から僕がやっても何も面白くないと思うので、ところどころぬブロらしさを出しながらやっていきたいと思います。




2.これは絶対必要!と思って最初に揃えたレザークラフト道具

さて、始めるにあたって道具をそろえなければいけないわけですが、種類が多いし、意味不明な道具もたくさんあるので、何から買えば良いのかよくわからず、まずは先輩方のブログで情報収集です。

あれもこれもと無計画にカートに入れてたら、お金がかかって仕方ないなと思ったので、まずは¥5,000までと上限を決めました。

僕が作りたいのはバッグとかキューケースとかでかいものではなく、チョークケースとか小物がメインなので、そのへんも加味して厳選したのがこれ。

・4本菱目打ち
・2本菱目打ち
・1本菱目打ち
・ゴム板
・縫い針
・蝋引き糸(ビニモ5番 茶)

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菱目打ちは革に縫い穴を開けるのに必須です。これまで色々自作したり、自分でタップ交換したりしてきましたが、刃物は本当に大事。これはそこらへんのもので代用すべきではなく、ちゃんとしたものを買う必要があります。さいわい大手のクラフト社のものがお手頃価格だったのでそれを買いました。最初は刃が4本と2本のものだけ買ったのですが、穴幅の微調整などに1本刃の物も必要だったので買い足しました。

ゴム板は菱目打ちの打ち台。念のため大き目の22cm×15cmのものを買いましたが、もっと小さいのでも良かったかな。ていうか100均のカッティングマットで十分代用できそうだなと後で思いました。これは買わなくても良かったかも。

あとは針と糸は当然必須ですね。作るのは小物なので細い針にしました。糸は素材、太さ、色と選択肢が多すぎて迷いましたが、丈夫で扱いやすそうなポリエステル製のビニモの5番で、僕は茶色の革を使うことが多いので、糸も茶色にしました。

最初に買ったのはこれで全部です。これでだいたい¥5,000ですね。




当然、他にも以下のような必需品があるんですが、これらはすでに持っていたので買わずに済みました。

革のカットに使うもの
・別たち(革包丁の代わり。カッターでも可)
・スチール定規(100均)
・穴あけポンチ14mm(無ければ100均のデザインナイフでも可)
・カッティングマット(100均)
・工作用紙(100均)

革の接着に使うもの
・多用途木工ボンド(そのへんのスーパーとか)

菱目打ちに使うもの
・金槌(木槌の代わり。お義父さんにもらった普通のとんかち)

仕上げに使うもの
・トコノール

 

そのへんで手に入らないのは別たち、穴あけポンチとトコノールぐらいですかね。

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僕が持ってるポンチは13mmなのですが、今回の仕様だと14mmのほうがいいです。僕もそのうち買おうと思います。




.かっこいいマグネットホルダーを作る

(1) デザイン

ビリヤード用のマグネットホルダーって色々市販されてますが、有名メーカーのってはっきり言っていまいちじゃないですか?

だったらメルカリとかで売ってるやつのほうがよっぽどかっこいいです。でも個人的にはもっとかっこいいの作りたいなって思ってました。

そこで参考にしたのはマネークリップです。革のマネークリップってけっこうおしゃれなの多いんですよね。

色々見てて「これだ!!」って思ったのがこのヴィトンのやつ。

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掲載できる画像がこれしかなくていまいちなんですが、これかなりかっこいいです。こっちのサイトのほうがかっこよさ伝わりそう。

というわけでこのデザインを参考に作ることにしました。

 

(2) 製作

これまでの切って貼るだけの作り方だと型紙なんて無くてもなんとかなったんですが、今回のデザインでしかも縫っていくことを考えると型紙がないと厳しいです。

というわけで最初100均の工作用紙で型紙を作ってみたんですが、曲線の部分がコンパスを使っても正確に描けませんでした。

なのでエクセルでw

 

これを1個ずつ厚紙に貼り付けて線に沿ってはさみで慎重にカットします。丸の部分はカッターで切れないことはないんですが、よりきれいに作るために穴あけポンチで打ち抜いています。

 

この通りに革をカットします。曲線のカットはけっこう難しいですが、別たちで少しずつ刻むように切るとうまくいきます。

① ロロマレザーのブラウン 0.6mm厚
② 床革 1.2mm厚
③ ミッスーリベリーのブラウン 0.6mm厚
④ 床革 1.3mm厚
⑤ ロロマレザーのナチュラルとブラウン 0.6mm厚

 

どれも僕がよく使っている革です。

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床革は革の銀面を削ぎ落した革で、作品の表面には使えませんが土台として使えるので重宝します。僕はこの8枚セットを買って色々作りましたがまだたくさん余ってます。安いし良いですよね。

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③のミッスーリベリーは僕はキューケースとか作るためにミヤツグでバカでかいサイズで買いましたが、カットサイズでは売っていないので0.6mmのロロマレザーで大丈夫です。

それぞれ記事にしてますので、興味ある人は読んでください。

ロロマレザー|全12色を写真と動画で紹介

ミッスーリ(ミズーリ)レザーを買いました|写真と動画で紹介




まず、①の裏面に木工ボンドで②を貼り付け、穴に13mmのネオジム磁石(100均で4個入りのやつ)をセットし、その上から③を貼り付けます。

 

出っ張った磁石の周りにぴたっと沿わせるように、③の革を伸ばしながら貼り付けていきます。磁石の周りの部分の革の裏面を水で湿らせておくと伸びやすくなります。

こういう時ぼくはダブルクリップの持ち手の部分で磁石の周りをなぞるように押し付けて圧着します。

 

ところでさっきのヴィトンのマネークリップ、表面がぷくって膨らんでましたよね。

再掲

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これは肉盛りという手法(正式名称か不明)で、内部に革とか厚紙とか仕込んで盛り上がらせてるんですが、これも真似します。

 

というわけで、さっき貼り合わせたやつの表面に④をこういう感じで貼り付けます。縫いしろが必要なので、端から5mmに余白ができるサイズにしてあります。

当然、曲線のカーブは土台と同じ形状になっています。これを手書きで型紙におこすのが無理だったのでエクセルを使って同じ形で縮小したんです。

 

ここに上から⑤を貼り付けます。さっき磁石の形をなぞるようにしたのと同じ要領で、④の革の形がくっきり浮かび上がるように貼り付けます。今回、表と裏を違う色にしてリバーシブルで使えるようなデザインにします。

ロロマレザーがちゃんと伸びるかわからなかったので少し大きめにカットしたんですが、こんなに大きくする必要はなかったですね。

 

はみ出た部分をざっくりカットします。

 

ここからコバを磨いていくんですが、その前に面取りします。レザークラフトでは面取り用にへり落としって便利な刃物があります。

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なんで面取りする必要があるかというと、そのほうがコバの仕上がりがきれいになるからです。

僕は持ってないのでいつも紙やすりで削ってます。でも下の写真の通りバリみたいのができてきれいにならないんですよね。

 

なのでこのバリはカッターの刃で慎重にそぎ切ります。これでだいぶ良くなりますが、へり落としはそのうち買います。これはちょっと代用するのは厳しい気がする。

 

ちなみにカッターの刃でやるならぬブロ流タップ交換でも大活躍の片刃が良いと思います。この刃を寝かせてバリを削ぎ切るようにすると角度調整が楽なので失敗が少ないと思います。

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次に革に縫い線を引いていきます。へりから3mmのところに縫い線を引くのが一般的みたいなんですが、その縫い線を引く用にネジ捻とかステッチングルーバーっていう専用の道具があります。でも僕は持ってません。

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なんでこんな高いんだこれ。。

だからコンパスで代用しました。どっかの100均で買ったやつです。針のほうで革に線を引いてます。

専用の道具よりやりづらいかもしれませんが、これでも慣れればこんな曲線も自由自在です。ネジ捻はしばらくは買わなくてもいいかな。

 

次にこの縫い線に沿って、ひし目打ちで糸を通す穴を開けていくんですが、いきなりトントンと穴を開けるとステッチがガタガタになることは練習の段階で経験済です。なのでまずは軽く押し当ててあたりをつけます。よく見ると四苦八苦してるのがわかるかな笑

ちなみに穴の位置がちゃんと左右対称になるように微調整してます。こういうところは妥協したくない。

この先っぽのところに穴あけるのに1本刃のものがないとダメだったんで買い足したんですよね。

 

さっきつけたあたりに合わせて、前後左右ずれないように、刃が斜めに入らないように慎重に穴をあけていきます。

刃をまっすぐ入れないと、裏面の縫い目がガタガタになります。

下の画像は以前肉盛りの練習をした時のものです。表はぱっと見まともですが、裏側はひどい有様ですねw




あとは縫っていきます。「絶対に縫わない!」って意地になってやってきたんですが、縫うのがめちゃくちゃ楽しい!!

ほんとこの工程大好き♪

でも無計画に縫い始めたら、途中で糸の長さが足りなくなったりして最後こんなことになりました。。

 

でも大丈夫。最後は糸をカットしてライターで炙ってからライターの底の部分でゴリゴリつぶせば糸の処理は終わり。

 

最後はコバの仕上げです。100均のネイルやすりで磨いてトコノール塗ってってのを5回ぐらい繰り返しました。ここはまだまだ研究の余地がありますね。道具が足りない気がする。コバは染めたほうが良いかもしれませんね。

 

これでマグネットホルダーは完成!!!

 

これはいい感じなのでは!?

 

裏面の縫い目もきれいにできてます。

 

このぷくっと膨らんでる部分とか、縫い目のところに糸が食い込んでる部分とかが、エイジングで変化がついて絶対良い表情見せてくれるんだなぁ。




4.マグネットホルダーに合わせたチョークケースを作る

(1) デザイン

めっちゃ悩みました。

今回マグネットホルダーがリバーシブルですから、チョークケースは両面どっちで使ってもマッチするようなものにしたかったんです。

で、散々悩んだ結果、いつものチョークケースに少しだけ味付けしたようなもので作ることにしました。

 

(2) 製作

まずは底の部分。いつもは牛乳パックで土台を作るんですが切るのが面倒くさかったので2mm厚ぐらいの革にしました。

チョークサイズにカットした革にポンチで磁石サイズの穴を開けます。

 

そしてその裏側に0.6mm厚のロロマレザーを貼ります。これがチョークケースの底の部分です。この丸に磁石をセットします。

 

あとはその側面に木工ボンドで同じロロマレザーを貼っていきます。そうです、こちらの記事の極薄チョークケースと同じ作り方ですね。縫いません。

 

1周ぐるっと巻きつけましたが、これだけじゃなんかデザイン的につまらない。

 

てことで最後に4本刃のひし目打ちで穴を開けます。

 

そこを縫う。縫うと言っても縫い合わせるわけではないので、ただデザインとしてステッチを入れたかったです。

ちなみに0.6mm厚の革に糸を通した針を通すと穴が広がっちゃうので、針で少し穴を広げたあと手で糸を通しました。

 

そのまま貼り付けて、最後に細くカットしたロロマのナチュラルでラインを入れました。これならマグネットホルダーの表裏どっちの面にもマッチするはず。

 

ちなみに今回のデザイン、マグネットホルダーを肉盛りして革を1枚はさんでいる関係で磁力がじゃっかん弱くなっちゃいました。磁石の位置をもう少し上寄りにすれば磁石を2倍にして磁力を上げることもできるのですが、それはちょっとデザイン面で納得いかない部分があったのでやめました。

そのかわり、チョークケースの中に磁石を2個重ねて入れることにしました。

新品のチョークだとこれぐらいの高さになっちゃいますが、まあ許容範囲かな。




これで全部完成!!

表裏どっちの面で使っても、このチョークケースなら合うんじゃないでしょうか。

 

肉盛りがいい感じで効いてる。エイジングしていくのが楽しみだなあ♪

 

ホルダーにケースをセットするとこんな感じになります。この位置にセットできるようにホルダーはギリギリまで下側に磁石を入れたんですよね。ここより上だとあんまりかっこよくないと思う。

チョークケース内の磁石をひっくり返せば裏面でも使えます。僕はこっち側のほうが好きだから、こっちでばっか使うことになりそう。




5.まとめ

いかがでしたか。

レザークラフト、かなり楽しいです。

最初縫い目がガタガタでこれ無理なんじゃないかと思ったんですが、Twitterで色々アドバイスとかいただいて、少し練習したらそれなりにできるようになりました。

まだまだ勉強中ですが、知識と道具が増えていけば、もっと色んなことができるようになってくると思います。

切って貼るだけではできなかったデザインや構造も可能になるので、圧倒的に幅が広がりますね♪

最低限の道具だけなら思っていたよりも安く手に入りますし、チョークケースを作るぐらいなら革も小さい切り革があれば大丈夫です。

興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。

 

以下、関連記事です。

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