ビリヤード 自作チョークケース

ビリヤードチョークケース自作【専門知識不要】

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ビリヤードチョークケースの自作方法を公開します。 レザークラフトの専門知識とか一切不要なので誰でも簡単に作れますよ。 今回はトカゲ革、マグネットホルダー対応のものを作ります。

この記事の内容

1.ビリヤードチョークケースの自作方法
(1)準備
(2)自作手順

2.ビリヤードチョークケースの自作例紹介
(1)色々な革で作る
(2)革を組み合わせる
(3)革で内張りをする
(4)シリコンケースに直接貼る
(5)着せ替え機能付きチョークケース

3.やっぱり市販のチョークケースを買おうと思ったら

4.まとめ

1.ビリヤードチョークケースの自作方法

(1)準備

①材料

自作ビリヤードチョークケースに使う材料は以下です。

・トカゲ革
・ネオジム磁石(2個入り)
・牛乳パック

ビリヤード 自作チョークケース 材料

以下に少し補足します。

 革

革ははぎれを買いましょう。

ビリヤードのチョークケースなど小物作りにぴったりな革はぎれを「【革小物づくりに最適】ネットで買える革はぎれ【珍しい革多数あり】」の記事にまとめて紹介していますので、お好みのものを購入してください。

牛革で作るなら「ロロマレザー」と「エルヴァケーロ」という革がおすすめです。良かったらこちらの記事も読んでください。
ロロマレザー|全12色を写真と動画で紹介
エルヴァケーロの切り革インプレ【迷彩柄のイタリア製牛ヌメ革】

なお、革はぎれを買わなくても、キューの革巻きの余りが手元にあれば、それを使うこともできます。 キューの革巻きとお揃いにすれば、一体感があってかっこいいですよね。 工房に革巻きをお願いする時、余った革をくださいとお願いすれば、もらえるかもしれないので聞いてみましょう。

自分で革巻きをする人は「ビリヤードキュー専用の革の販売店7選【お得な買い方も紹介】」の記事でもお得な革の買い方として説明している通り、大きめの革を買えば余りでチョークケースとか小物づくりができますよ。おすすめです。  

 ネオジム磁石

今回はマグネットホルダー対応のチョークケースを自作するので磁石を使いますが、ホルダーはいらないという人は磁石も不要です。 ネオジム磁石は100均で買えます。 必ず2個入りを買ってください。4個入り以上になると磁力が足りません。

 牛乳パック

ふざけてるわけではありません。 牛乳パックはチョークケースの土台にするんですが、ボンドを塗ってもへたれない防水性、磁力を邪魔せず、それなりの強度がある適度な厚みがベストなんですよね。  

②道具

自作で使う道具は以下です。すべて100均で購入可能です。

・型紙
・カッター

・ハサミ
・カッティングマット
・スチール定規(20センチ以上)
・木工ボンド
・クラフトテープ
・シャーペン

ビリヤード チョークケース 自作道具

(2) 自作手順

①土台づくり

 型紙準備

まずはエクセルで型紙を作って印刷します。なければ牛乳パックに直接手書きでも良いです。

ビリヤード 自作チョークケース 型紙

写真にも書いていますが、サイズは以下を目安にしてください。 僕はいつも自分のチョークに合わせてジャストサイズで作りますが、今回はどんなチョークも入るように大きめのサイズです。

外側部分
 縦: 2.3cm
 横: 2.3cm
 高さ:1.8cm

中敷き
 縦横:2.25cm

 台紙カット~整形

型紙通りに牛乳パックを切り、パックの内側がチョークケースの内側になるように折っていきます。

ビリヤード 自作チョークケース 作成中

折り目の外側にカッターで軽く切れ込みを入れれば折りやすいです。 上の縁がこうやって不揃いになったら、適当にカットして揃えます。

ビリヤード 自作チョークケース 作成中

 中敷きカット~固定

中敷きを6枚カットし、うち5枚は中央に磁石が入るサイズの穴をくりぬき、ボンドで張り合わせます。 それをボンドで土台に貼り付け、くりぬいた穴に磁石を入れます。 使う磁石は1個だけです。

ビリヤード 自作チョークケース 作成中

ここに穴をあけていないもう1枚の中敷きをボンドを塗ってかぶせます。 側面を立ち上げて、四隅をクラフトテープで固定すれば、土台完成です。

ビリヤード 自作チョークケース 土台完成

②革の貼り付け

 側面の革のカット

カッターを使います。 高さはチョークケースの高さ、長さはケースの外周の長さより少し長めにカットします。

ビリヤード 自作チョークケース 革

ポイント 革は一太刀で切ろうとしてもうまく切れないので、カッターで10回くらいに分けて切るイメージで少しずつ切ると、堅い革でもまっすぐ切れます。カッターで革に線を引くようなイメージです。

 

 側面の革の貼り付け

ボンドで1面ずつ貼り付けていきます。 土台が崩れないようにチョークを入れた状態で貼り付けていきます。

ビリヤード 自作チョークケース 革巻き

ポイント 一気に全面貼らずに一面ずつボンドがある程度固まるのを待ってから次の面を貼るようにすると、四隅もきれいに角がたちます。

長さは少し長めに切ってあるので、余った部分はカッターでカットします。

ビリヤード 自作チョークケース 革が余る

最後の面も貼り付けたら側面は完成です。

 底面の革のカット~貼り付け

側面まで貼ったチョークケースをこうやって↓残りの革の裏面に乗せ、シャーペンで底面の形を縁取ります。 マジックやボールペンだと側面の革を汚してしまうので、シャーペンでやりましょう。

ビリヤード 自作チョークケース 底面の革採寸

あとはこの線に沿ってハサミで切ります。 切り終わったらケースに合わせてみて、はみ出るようなら微調整してサイズを合わせます。 あとはボンドで貼り付けて完成です!

ビリヤード 自作チョークケース 完成

底面はこんな感じ

ビリヤード 自作チョークケース 底面

かっこよく自作できましたね! 所要時間1.5時間、原価¥100未満です。半分以上は磁石代です。 既製品を買うのが馬鹿らしくなりますね。どの既製品よりもかっこいいケースだと思っているのは親馬鹿でしょうか? ちなみに六角形とか丸いチョークの場合、ケースの形状は円柱形にすれば良いのでもっと簡単ですね。やってみてください。  

このチョークケースを使った動画もとっていますので、良かったら見てください。(チョークの正しい塗り方を解説している動画です。)

③微調整

サイズを大きめに作ってあるので小さいチョークだと少し緩いと思います。 その時は隙間に牛乳パックの切れ端を挟むとか、チョークの側面にテープを貼るとかして固定してください。 鉄板があるならそれをチョークの底に貼れば、チョークケース内の磁石とくっついて固定されますよ。 鉄板は楽天で買えます。

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最悪カッターの刃をひとかけ折ってチョークの底に貼れば鉄板の代わりになります。

2.ビリヤードチョークケースの自作例紹介

今回はなるべく簡単な自作方法を紹介したかったので、デザインと構造を簡素化しましたが、こんな自作のやり方もありますよということでいくつか紹介します。

(1) 色々な革で作る

デザインも構造も今回のトカゲ革ケースと同じですが、色々な革で作れます。 新しい革で作ったら記事にしていきますので、ここにもアップしていきます。 詳しくはこちらの記事↓をご覧ください。 【作ってみた】象革製チョークケースとマグネットホルダー 【作ってみた】サメ革製チョークケースとマグネットホルダー 今のところ3種類です。

トカゲ革、象革、サメ革の自作ビリヤードチョークケース

(2) 革を組み合わせる

ビリヤードチョークケース 自作例 革の組み合わせ

組み合わせや配置などデザインが無限に増えますね。デザインを考えるのはいつも楽しいです。 左は牛革とカエル革、右は象革とトカゲ革です。 自分だけのものを作る、それこそ自作の醍醐味だと思います。  

(3) 革で内張りをする

ビリヤードチョークケース 自作例 内張り

高級感が増しますね。これは外側はワニ革で内張りがリザード革ですが、そんな贅沢な使い方、自作じゃないとあり得ないですよね。それでも原価¥100しませんよ笑 あと革で内張りをしたほうが、チョークをしっかりホールドしてくれます。  

(4) シリコンケースに直接貼る

ビリヤードチョークケース 自作例 シリコンケースに直貼り

ものぐさな人にはこういうのが刺さりますかね。白い革はジャクルシーという珍しいトカゲの革です。 ただ問題があってシリコンと革を貼り付ける接着剤がないんですよね。 いけそうなやつで接着したんですが、結果こうなりました。。

ビリヤードチョークケース 自作例 接着失敗

まあ普通に使ってる分にははずれないのでチョークケースとしては十分使えます。 マグネットホルダーと一緒に使いたい時はケースとチョークの間に磁石を入れれば良いです。 シリコンを挟む分、若干磁力は不足気味ですけど。 自作するとこういう問題に必ずぶち当たります。 それを創意工夫で乗りきっていくのもまた自作の楽しみです。  

(5) 着せ替え機能付きチョークケース

自称世界初、革の着せ替えができるチョークケースです。

ビリヤードチョークケース 自作例 着せ替え機能付き

見た目は普通ですが、どういう構造かというと、

ビリヤードチョークケース 自作例 着せ替え機能構造

土台となるプラスチック製のチョークケースに脱着できる形で、革を3つのパーツに分けています。 あとはこのパーツを色々な革で作れば、無数のパターンで着せ替えができます。 上のはワニ革でしたが、こちらはエイ革

ビリヤードチョークケース 自作例 着せ替え エイ革

これはオーストレッグ革、ダチョウの足です。

ビリヤードチョークケース 自作例 着せ替え オーストレッグ革

今のところこれしか作ってないんですが、土台の部分も着せ替えできますし、それこそパターンは無限大ですね。 これを作ったきっかけは、色々な組み合わせを試したいと思うたびに、磁石を買って土台作りをしてっていうのが内職みたいでめんどくさくなったからです。 すでに実戦投入済ですが、十分使用に耐えます。プレー中に革がバラバラになることもありません。 色々と試行錯誤をしてここまでもってこれたんですが、その秘密は、、、想像してみてください。 色々工夫はしていますが、そんなに難しくないです。 ニーズは無さそうですが、興味がある人がいればそのうち記事にしますね。

3.やっぱり市販のチョークケースを買おうと思ったら

ここまで読んでみて、やっぱり市販のチョークケースを買おうと思ったら、こちらの記事を参考にしてください。

ビリヤードチョークケース|いろんな種類をわかりやすく解説

 

4.まとめ

ビリヤードチョークケース、自作してみたくなりましたか?

記事でも書きましたが、自作の醍醐味は自分が使いたい物を世界に1つだけのデザインで作ることができるところかなと思います。 乗り越えられないハードルもあったりしますが、好きでやってることですから、たいがい何か名案がひらめきますよ。

ビリヤードのチョークケースに限らずですが、こんなものが欲しいんだけどどこにも売ってないんだよなとか思うことがあったら、自作するっていうのを1つの選択肢に入れてみてください。 色々な種類のかっこいい革がありますから、革の種類や色を組み合わせていくつか作ってみると、今日はこれにしようとか、明日はこれにしようとか、ビリヤード場に行くのももっと楽しみになりますよ。

こちらの記事↓でネットで買える色々な革はぎれを紹介していますのでのぞいてみて下さいね。かっこいい革が見つかると思いますよ。

【革小物づくりに最適】ネットで買える革はぎれ【珍しい革多数あり】

なお、僕はいつもマグネットホルダーもセットで作っています。ケースとホルダーをセットで作るとさらにかっこいいですよ。 マグネットホルダーの自作手順はこちらの記事↓にまとめていますので、ぜひご覧ください。

ビリヤードチョークホルダー自作【切って貼るだけ】

そもそもですが、チョークについてはこちらの記事にまとめています。

ビリヤードチョーク【色々あるけど何が違うの?】おすすめも紹介

他にも色々自作方法を公開しています。ぜひご覧ください。

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