革を買ったら厚過ぎた、そんなときは別たちがあれば大丈夫。
別たちを使った革の漉き方を紹介します。
この記事の内容 1.別たちを使った革の漉き方 2.注意点 3.まとめ |
1.別たちを使った革の漉き方
買った革が厚かった!
こんな経験がある人もいると思います。
ビリヤードのグリップ用の革なら、0.8mmぐらいまではまあ、許容範囲かなと思いますが、最適なのは0.6mm厚の革です。
でも普通に1mm厚の革とか売ってたりするんで、何も知らないで買っちゃう人もいると思います。
それだとけっこう段差が目立ちます。
薄い分にはテープとかで下巻きしたり、やり用はありますが、厚い物はどうしようもないですね。
そういう時は別たちを使えば、革を薄く漉くことができます。
(1) 用意するもの
使う道具は別たちとカッティングマットだけです。
ちなみに別たちというのは替え刃式の簡易革包丁といったところです。
他にも、タップ交換時の古いタップの切り落とし、アールの粗削りなどにも使えますので、持っていると何かと便利な道具です。
新品価格 |
(2) 別たちを使った革の漉き方
やり方はそんなに難しくありません。
革に対してなるべく別たちの刃の角度を倒して、革を薄く削っていきます。
別たちは、ほぼ片刃なんですが、以下、左の図の向きで刃を当てます。
右の図の向きでもできなくはないですが、革をえぐるリスクが高くなります。
刃は立て過ぎないようにしましょう。立て過ぎると革をえぐってしまいます。
小さいはぎれでやってますが、10秒ほどの簡単な動画も撮ってみました。
2.注意点
いくつか注意点があります。
(1) 基本は用途に応じた厚みの革を買う
革全体を手作業で均等に漉くのは難しいです。どうやっても誤差が出ます。基本は用途に応じた厚みの革を買うようにしましょう。
ビリヤードグリップ用であれば、最初から0.5~0.8mm(ベストは0.6mm)ぐらいに漉かれた革を買うべきです。
(2) 厚みの微調整程度に考える
この作業、まあまあ時間がかかりますので、厚みの微調整ぐらいに考えてください。
今回僕が漉いたのは小さい革の一部だけですが、例えばビリヤードグリップ用の32×11cmぐらいの革を0.1mm薄くするだけでもけっこう大変だと思います。
「あとで0.6mm厚に漉けば良いや」と考えて、2mm厚の革なんかを買ってしまうと、ひどい目にあうと思います。
(2) 起伏が激しい革を薄く漉くのは無理
象革、サメ革、ワニ革など、起伏が激しい革を手作業で薄く漉くのはほぼ無理と思ったほうが良いです。
厚めに少し漉くぐらいは可能ですが、0.6mmまで漉こうとすると、途中で破れたり穴があいたりします。
以下は薄く漉き過ぎて穴が開いたサメ革(左)と象革(右)です。
このような革は特に、最初から用途に応じた厚みの革を買うようにしましょう。
3.まとめ
いかがでしたか。
知っている人からすれば、たいした話ではない思いますが、ビリヤードプレイヤーの皆さんは意外と知らないんじゃないかと思い記事にしました。
参考になれば幸いです。
良かったら以下もご覧ください。