ビリヤードグリップ革巻きの方法【失敗しない手順まとめました】

更新日:

革巻きなんて自分にはできないってあきらめていませんか?
たしかにちゃんとした手順でやらないと失敗すると思います。

僕も最初は失敗しました。

ネットでやり方を探してみても、ところどころはしょられてるし、けっこう失敗しているし、結局何が正しいのかよくわからないんですよね。

でも自分なりに工夫しながら何度かやっていくうちにコツがつかめてきて、今ではそれなりの腕前になったと思います。

この記事では、僕のいくつもの失敗体験からたどり着いた、”失敗しない”ビリヤードグリップ革巻きの方法を解説します。
他のサイトでは説明しない細かい注意点もおりまぜながら、1から丁寧に解説していきます。


ところどころ我流ですが、この通りにやればできるようになると思いますよ!

 

この記事の内容

1.失敗しないビリヤードグリップ革巻きの方法~準備
(1) 革巻きに失敗しない革選び
--① 革選びのポイント
--② ビリヤードグリップ専用の革の購入

(2) 革巻きに失敗しない道具選び

2.失敗しないビリヤードグリップ革巻きの方法
(1) きれいに革を剥がす方法
--① 革を剥がす
--② カッターで削る
--③ 布巾で拭く

(2) 正確に革を採寸する方法
--① グリップに中心線を引く
--② 型取り
--③ 型紙のカット

(3) きれいに革をカットする方法
--① 縦のラインをカット
--② 横のラインをカット
--③ サイズの補正

(4) きれいに革を巻く方法
--① 準備
--② 巻き付け(前半)
--③ 巻き付け(後半)

(5) きれいに仕上げる方法
--① 接着むらの確認
--② 巻き付けを均等にする

(6) ビリヤードグリップの革巻き完了

3.まとめ

1.失敗しないビリヤードグリップ革巻きの方法~準備

まずは準備です。

(1) 革巻きに失敗しない革選び

① 革選びのポイント

サイズ、厚みが合ったものを買うのは大前提です。以下を目安にしてください。

サイズ 33×10.5センチ(上辺9.5センチ)
厚み  0.5~0.8ミリ

そして革巻きに失敗しないためにもう1つ大切なポイントがあります。

重要
伸縮性のある革を買う

僕はビリヤードの革巻きの出来はほぼ採寸にかかっていると思っています。これが本当に難しいんです。
ぴったり合わせたつもりでも合わない、巻いてるうちにボンドの水分を吸って革が伸びてくる、もはや理解不能でパニックです。

そんなときに採寸の誤差を埋めてくれるのが革の伸縮性です。
足りなければ伸ばす、余れば縮めて詰める、この方法で1~2ミリくらいの誤差は何とかなります。

両手で引っ張ってみて、全然伸びないものは最初のうちはやめておきましょう。慣れないうちはたぶん失敗します。
慣れてきたら伸びない革にチャレンジすれば良いと思います。

なお、革にも色々ありますが、どれにすれば良いかわからないという方向けに「ビリヤードの革巻きの種類と革の選び方【種類別の革巻き実例あり】」の記事で革の選び方を実例つきでまとめています。よろしければ読んでみてください。

② ビリヤードグリップ専用の革の購入

ビリヤードグリップ専用の革を買える店について「ビリヤードキュー専用の革の販売店7選【お得な買い方も紹介】」の記事にまとめていますので、革を買う際は参考にしてください。

ところで最初は失敗しそうで不安ですよね。安い革で練習したくないですか?
ビリヤードグリップ専用ではありませんが、「ネットで気軽に買える革【初めてのビリヤード革巻きや練習用に】」の記事で練習に最適な革を紹介していますので、よろしかったらご覧ください。

練習用と言いながら、そのまま長く使い続けられる革ばかりです。

(2) 革巻きに失敗しない道具選び

使用する道具はこちらです。

ビリヤードキューの革巻きに使う道具はこちら

・スチール定規(35センチ以上)
・カッティングマット(長辺35センチ以上)
・カッター(太めのもの)
・ハサミ
・型紙用紙(35×12センチ以上、コピー用紙程度の薄さ)
・マジック
・ボールペン
・クラフトテープ(粘着力が強くないもの)
・水を固く絞った布巾
・木工ボンド(速乾性でないもの)
・家庭用のはかり(無くても可)
・刷毛
・ボンドを入れる容器(食品トレーで可)
・サランラップの芯(圧着ローラーの代わり)

スチール定規、圧着ローラー、家庭用のはかり以外は100均で買えます。圧着ローラーとはかりは無くても良いです。
少し補足します。

スチール定規

スチール定規は必須です。
プラスチック定規だとカッターに負けて、定規に刃が食い込んだりして、うまくカットできません。
面倒でも必ず準備してください。

これ↓はアクリル製ですがステンレスエッジ付なので問題ありません。安くて良いですね。

レイメイ藤井 定規 カッティング定規 40cm ACJ600

価格:426円
(2020/7/13 23:01時点)

ちなみに100均でも30cmのスチール定規は売っています。全長32cmくらいあるので、ちょうど足りるか足りないかくらいですが、長いのを買うのが面倒なら最悪それでも何とかなるとは思います。

カッター

カッターは太目のものを使います。細めのものだとたわむので革を切りづらいです。
あとはなるべく新しい刃を使いましょう。

クラフトテープ

クラフトテープは粘着性の弱いものを使います。
革の表面を仮留めする際にも使うので、強力なものだと革を汚してしまったり、剥がすのが大変です。
「強力」とか書いていないものであればいいです。

ボンド

ボンドは速乾性ではないものを使います。速乾性のものは巻きつけるときの微調整が難しくなります。

ほんとに木工ボンドなんかで大丈夫なのって思ったら、「ビリヤード革巻きの接着剤【木工ボンドを使うべき4つの理由】」の記事を先に読んでください。結論、大丈夫です。

 

2.失敗しないビリヤードグリップ革巻きの方法

いよいよ革巻きの方法に入ります。今回革巻きをするのは3日前に練習で巻き替えたばかりのこいつです。

革の巻き替え前の状態

もったいないですが実戦投入しないまま交換です。

(1) きれいに革を剥がす方法

この工程、地味ですが体力的に一番つらいです。

① 革を剥がす

グリップ上下との境目をテープで養生し、カッターで革の角を少し剥がしたら、あとは手で少しずつ剥がしていきます。
でもきれいには剥がれません。ひどいですねw

革を剥がしてもきれいにははがれません。

② カッターで削る

残った革ををカッターの背で削っていきます。これくらい革が残っていたら、最初のうちは刃のほうで削ってもいいですね。

残った革をカッターの刃で削ります。

これくらい↓まで削れればOKです。

ある程度削れたらOKです。

③ 布巾で拭く

ここからはお湯を固く絞った布巾でグリップをごしごし拭いていきます。木工ボンドは水性なので、こんな感じ↓にきれいになります。

グリップがきれいになりました。

(2) 正確に革を採寸する方法

ビリヤードグリップの革巻きの成否を左右する重要ポイントです。これから説明する方法をよく読んで丁寧にやってみてください。

① グリップに中心線を引く

まずはグリップの中心にマジックで縦に1本の線を引きます。この線が革の継ぎ目のラインになります。

グリップに中心線を引きます。

グリップにまっすぐ線を引く方法
定規をテープでグリップに固定し、定規が自重で宙吊りになる状態にします(わかりづらいかもですが、定規の奥側は床から離れています)。
そして固定したテープのあたりを片手の指で軽く押さえ線を引きます。この方法でやれば定規がずれず狙ったラインに線を引けます。

② 型取り

グリップの中心線に合わせて、テープで紙を貼ります。

グリップの中心線に合わせて型紙を貼る

型紙をグリップに巻いていき、境目の段差に軽く押し当てて、カットするラインを紙に写していきます。

カットするラインを型紙に写す

型紙をグリップに巻き付けたらテープで仮留めします。

型紙を巻き付けたらテープで仮留めします。

グリップに引いた中心線が型紙をカットするラインになるので、その線に合わせてボールペンで線を引いていきます。

ポイント
先ほどと同じ方法で定規を継ぎ目に合わせてテープでグリップに固定し、グリップの中心線に合わせてボールペンで線を引きます。マジックはにじむのでボールペンを使います。
なお、横幅の採寸は1ミリくらい長めにしておきます。あとで微調整します。

定規を継ぎ目に合わせてテープで固定し、継ぎ目のラインにボールペンで線を引きます。

これで型取りは完了です。

③ 型紙のカット

グリップから型紙をはがし、ボールペンで書いたラインをカッターでカットします。

次にグリップの上側の境目となる横のラインを切ります。
このラインはゆるやかにカーブしているので、ハサミで慎重に切っていきます。

ここまでで縦のラインと上側の横のラインが切り終わりました。

縦のラインと上側の横のラインが切り終わりました。

ポイント 採寸をより正確にするために
ここから縦の長さの誤差を埋めていきます。
まず先ほどカットした上側の横のラインをグリップ上部の境目に合わせ、縦のラインは中心線に合わせて、型紙をテープで固定します。

上側の横のラインをグリップ上部の境目に合わせ、縦のラインは中心線に合わせて、型紙をテープで固定

それから先ほどと同じ方法で、グリップ下部の段差に紙を押し当てながら、カットするラインを写しなおしていきます。

グリップ下部の段差に紙を押し当てながら、カットするラインを写していきます。

僕は今回はほとんど誤差はありませんでしたが、1回目の採寸でずれがあった場合はここで補正しておくとあとで楽になります。

この採寸しなおしたラインに沿ってハサミで慎重に切っていけば、型紙のカットが完了です。

型紙のカット完了

これをもう一度グリップに合わせてみて、ずれがないか確認します。
ここからはカッターやハサミで少しずつ慎重に微調整してください。上のポイントで説明した通り、横幅は1ミリくらい長めにしておきます。

ポイント
ここまでの工程はいくらでもやり直しができます。採寸の精度が仕上がりに大きく影響しますので、うまくいかなかったら面倒でもやり直しましょう。

(3) きれいに革をカットする方法

今回グリップに巻くのはこれ、ダチョウです。ダチョウの革として買いましたが、これはダチョウと言っても一般的なダチョウではなく、おそらくレアと言われるアメリカダチョウですね。例の毛穴模様が無いです。

今回巻くのはダチョウ革

① 縦のラインをカット

まず型紙をテープで革の表面に貼ります。

型紙をテープで革の表面に貼ります。

そして定規がずれないように強く押さえつけて、縦のラインをカッターでカットします。

縦のラインをカッターでカット

革をきれいにカットするには
力を入れて一太刀で切ろうとすると、革が刃に引っ張られてずれてしまいます。
10回以上かけて少しずつ切るつもりで1回1回は優しく刃を入れていきます。カッターで革に線を描くようなイメージです。この方法で切ると革がずれずライン通りに切れます。

ポイント
狙ったラインでカットできるように、カッターの刃は上の写真くらいの角度で気持ち寝かせてカットします。このときカッターの刃が定規から離れないように気を付けましょう。

② 横のラインをカット

縦のラインを両方切ったら、型紙と革の両サイドをもう一度テープで固定します。
そしてまず上側の横のラインをカットしますが、このラインはゆるやかにカーブしているため、型紙に沿ってハサミで慎重に切っていきます。

下側も切ったらカット完了です。
型紙はこのあと誤差を補正するときに使うので、まだ捨てないでください。

革のカット完了

③ サイズの補正

カットした革をグリップにあてがってみます。
だいたいフィットすると思いますが、特に少し長めに採寸した横幅に多少のずれがあると思います。

横幅が長くなった場合の対処方法
目算になりますが、長いと思った分だけ見えるように下の写真のように定規をあてがってカットします。上で説明した方法で切ってください。

横幅が長くなった場合の対処方法

縦幅が長くなった場合の対処方法
こちらも目算ですが、長いと思う分だけ見えるように型紙を貼り、ハサミでカットします。
ただ、革をこれくらい(写真は0.5ミリくらい)細くハサミでカットするのはけっこう難しいです。多少の誤差なら巻くときに縮めて補正できるので、このまま巻きましょう。

長いと思った分だけ見えるように下の写真のように定規をあてがってカットします。

ポイント 短くなった場合の対処方法
一番避けたい失敗ですね。泣きそうになると思いますが、革は水を吸うと多少伸びます。ボンドに少し水を混ぜてのばすので、その水分で革が伸びるんです。
革自体も伸びるものを選んでいると思うので、ある程度はリカバリできます。あきらめないでください!

(4) きれいに革を巻く方法

① 準備

まずはボンドを準備します。
家庭用のはかりを使って、ボンドを10グラムに対して水を1グラムを容器に入れて刷毛で混ぜます。
はかりがない人はボンドをペットボトルのふたにすりきり2杯分弱、そこにペットボトルのふた0.2杯分くらいの水を入れて刷毛で混ぜます。

そして手元に水を固く絞った布巾を用意します

② 巻き付け(前半)

グリップの中心線に合わせて、革の片側をテープで仮留めします。
革の表面にテープを貼りますが、テープを剥がす時に革の表面にダメージを与えてしまう可能性があるので、革に貼るテープの面積は少なくしましょう。

キューの中心線に合わせて、革の片側をテープで仮留め

その状態でキューをくるっと回して、仮留めした場所の裏の部分にボンドを塗って巻いていきます。
継ぎ目のところは最後に微調整しながら貼り付けるので、まだ継ぎ目のところまではボンドを塗らないでください。

仮留めした場所の裏の部分にボンドを塗る。

重要
ボンドはグリップ上下の境目まで塗りむらがないようにします。境目のボンドの塗りが不十分だと、乾いた後に境目にすき間ができてしまいます。

ここからは手早くやっていきます。

継ぎ目の貼り合わせにずれがないかこまめに確認しながら、ボンドを塗って少しずつ巻き付けていきます。
ボンドが境目からはみ出てきたら、布巾で拭いてください。

重要
ボンドは一気に塗らず、こまめに継ぎ目とグリップ上下の境目の貼り合わせを確認し、長さが足りなそうなら革を引っ張って伸ばしながら、余りそうなら縮めて詰めながら少しずつ巻いていきます。
この方法で革の残りの量を確認しながら、全体を均等の厚さに巻いていきます。

③ 巻き付け(後半)

半分以上巻き終わったら革を仮留めしていたテープを剥がします。このとき革の表面を傷つけないようにゆっくり慎重に剥がします

継ぎ目以外の巻き付けまで終わりました。

継ぎ目以外の巻き付けまで終わり

最後に継ぎ目がずれていないことをもう一度確認し、継ぎ目にもボンドを塗って巻き付けたら巻き付け完了です。

重要
革は水を吸って多少伸びていますが、乾くと縮もうとします。
このとき継ぎ目のボンドの塗りが不十分だと革が乾いて縮んだ時に継ぎ目が開いてしまいます。
ボンドの塗りむらがないようにしっかり塗りましょう。はみ出たら拭けば良いです。

(5) きれいに仕上げる方法

① 接着むらの確認

圧着ローラーで表面をコロコロし、接着ができていないところをしっかりと接着していきます。僕は圧着ローラーを持っていないので、サランラップの芯でやります。
ボンドがはみ出てきたら拭き取ります。

表面のデコボコを全体的にならしていきます。

ポイント
ちゃんとボンドで接着できていない場所は、コロコロした時にプチプチと空気が入っている音がしますが、ローラーでならしていけば最終的にちゃんと接着されます。

僕は持っていませんが、圧着ローラーがあるとやりやすいと思います。
こんなので十分です。

【ハウスボックス】ハウスボックス クロス職人 ローラー 3795271000

価格:428円
(2020/7/13 23:47時点)

② 巻き付けを均等にする

この段階でグリップ上下の境目と継ぎ目に隙間やだぶつきががあれば、周囲の革を引っ張ったり、引き寄せたりしながら、全体を平均的にならしていきます。
ボンドが固まってしまうと手遅れになるので、ここで全体をしっかりとチェックします。

最後にはみ出たボンドをきれいに拭きとります。

(6) ビリヤードグリップの革巻き完了

できました!

まずは全体。

ビリヤードグリップの革巻き方法に従い革巻きが終わりました。

グリップ上側。境目に段差はありません。中央の継ぎ目も目立ちません。

革巻き後のグリップ上部の写真

グリップ下側。こちらも段差はありません。こちらも出来映えは上側と同じくらいです。継ぎ目の線もまっすぐです。ここまでできれば十分ですよね!

革巻き後のグリップ下部の写真

重要
革巻きが終わったら一晩キューを寝かせましょう。木工ボンドはすぐには固まりません。巻いた直後にハードショットなどしてしまうと、せっかくきれいに巻いた革がずれてしまう可能性があります。今日はビリヤードは我慢です。

 

3.まとめ

難しそうって思いましたか?たしかに難しい部分もあります。
1回目は失敗するかもしれません。でもそれってタップ交換だって同じですよね?

自分でビリヤードの革巻きをできるようになりたいと思っている人は、この方法を参考に是非2,3回くらいはチャレンジしてみてください。

今回紹介した方法は一例で、人によって色々なやり方があると思いますが、同じ方法で何度か繰り返しやってみることで、自分に合ったやり方が見つかると思います。そうすればきっとうまくできるようになると思いますよ。

なおこの記事とあわせて「ビリヤード革巻きでありがちな3つの失敗例とその理由【裏技も公開】」も読んでいただければ、失敗の芽を摘み取っておくことができると思いますので、良かったらご覧ください。

この記事が参考になったという方はぜひシェアをお願いします!

-ビリヤード-革巻き

Copyright© ぬブロ , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.