牛革タップって、何がそんなにいいの?

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豚革積層タップ全盛の今もなお、熱狂的なファンを魅了してやまない牛革タップ。

牛革タップのどこにそんなに魅力があるのか、わかりやすくまとめました。相変わらずの長文ですが、ぜひ最後までお付き合いください。

これを読めば牛革タップの魅力がわかります。

食わず嫌いは損!

 

この記事の内容

はじめに

1.牛革タップの種類と特徴

2.牛革タップって、何がそんなにいいの?

3.牛革タップを使いたいと思ったら

4.これから記事にしていきたい内容

5.まとめ




はじめに

今回、牛革タップの記事を書こうと思い立ったのですが、僕が最近メインで使っていたのは豚革タップです。昔は安いって理由だけで牛革タップも使っていましたが、その頃は道具の違いなんか何も気にしていなかったので、当時のことなど全く覚えていません。

そんな僕1人では牛革タップの記事なんか書けるはずもないので、今回2人の熱狂的な牛革タップマニアにご協力いただきました。

モスモスさん

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1人目はぬブロではおなじみのモスモスさん。古いものから新しいものまで年間数百個のタップ交換をし、あらゆるタップに精通しているタップ神。

牛王さん

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2人目は牛王さん。タップへのこだわりと知識の深さはモスモスさん級。今あるものを作っていて、牛革タップ愛用者からひそかに注目を浴びています。

 

このお二方にご協力いただきながら、牛革タップのことあれこれ書きましたので、ぜひ最後までご覧ください。




1.牛革タップの種類と特徴

(1) 牛革タップとは

牛革タップとは、その名の通り牛革で作られたタップです。現在は斬やKAMUIなど豚革積層タップが主流ですが、それらと区別するために牛革タップと呼ばれます。

豚革積層タップが登場するまでタップと言えば牛革でした。今では豚革積層タップのほうがユーザーは多いように思いますが、牛革タップにも根強いファンがいます。

 

(2) 牛革タップの種類

牛革タップには3つの種類があります。

① 一枚革タップ

その名の通り、分厚い1枚の革でできています。ハウスキューにも使われてますので、誰でも一度は使ったことがあるはず。


トライアングル 出典:ニューアート

② ブルータップ

同じ一枚革タップでも、上の一枚革タップがベジタブルタンニン鞣しという製法で加工されているのに対し、クロム鞣しという製法で加工されているものをブルータップと呼びます。その名の通り青く染色されているものが多いです。

TIP-BLNT14
ブルーナイト 出典:ニューアート

③ 積層タップ

豚革積層タップと同様、薄い牛革を何枚か貼り合わせたものです。積層と言えば豚革のほうが圧倒的に種類が多いですが、TradやGripタップなど、牛革の積層タップもいくつかあります。その中でも今圧倒的に支持されているのはBIZENですね。




(3) 牛革タップの特徴|豚革タップとの違い

牛革タップには以下のような特徴があります。

・打感、打音が良い
・安い
・当たりはずれがある
・安定するまでに時間がかかる
・取付、メンテナンスの難易度が高い

当然、人によって感じ方も違うでしょうし、種類や銘柄によっても違いますので、以下でもう少し補足していきます。

① 打感、打音が良い

牛革タップは豚革タップに比べると、打感、打音が良いと言われることが多いです。

好みは人それぞれなので、どういうのが「良い」という明確な定義はありませんが、コォーンっと突き抜けるような割と硬めの打感と音を「良い」という人が多いんじゃないでしょうか。僕もそうです。

牛革のほうが打感、打音が良いのは、使われている接着剤の量が少ないからだと言われます。

8~10枚の積層が一般的な豚革は、各層の間に接着剤の層がありますが、一枚革やブルータップにはそれがありません。また同じ積層でも牛革積層の場合は1枚1枚が豚革より厚めのため、積層枚数は豚革ほど多くはなく、当然接着剤も少量で済むはずです。

接着剤という不純物の量が少ないことが、雑味のない打感と打音の理由なんでしょうね。

僕がちょっと前まで使っていたBIZENは豚革積層タップと比較すると打感も打音も素晴らしかったですが、先日モスモスさんに撞かせてもらったBIZENⅢはさらに上をいっていて、あまりの良さに撞いた瞬間声が出ました。

BIZENは6~9枚の積層ですが、真空結合という特殊な製法で接着剤を極限まで減らしているため、あれだけの澄んだ打感と音を実現できているんですね。

 

② 安い

¥2,000以上が当たり前の豚革積層タップと比較すると、牛革タップは安く買えるものが多く、一枚革やブルータップなら¥500以下で買えるものもけっこうあります。箱買いなら1個100円以下のものもあるそうです。タップは消耗品ですから、安いのはありがたいですよね。

プロフェッショナル 出典:ニューアート

ただし、安いというのは良いことばかりではありません。




③ 当たりはずれがある

これが一番の問題、一枚革タップ、ブルータップには当たりはずれがあります。

積層タップにも多かれ少なけれ当たりはずれはありますが、一枚革はどうしても使っている革の部位による個体差が出てしまうため、積層よりも品質にばらつきが出てきます。張り合わせのハイテクシャフトよりも一本木のノーマルシャフトのほうが当たりはずれが多いってのと同じ話です。

一枚革やブルータップの愛用者はそれを見越してタップを箱買い(1箱50個)し、はずれを取り除くと使えるのは半分も残らないなんてのはよく聞く話ですが、1個1個は安くても、はずればっかだったら逆に高くつく可能性もありますね。

 

 タップの当たりはずれとは

では当たりはずれって何でしょうか。だいたい以下のように考えて良いと思います。

当たり:繊維がしっかりと詰まっているもの
普通: 当たりとはずれの中間
はずれ:スカスカなもの

どこからが当たりでどこからがはずれかってのは人によるとは思いますが、当たりのほうが打感も打音も良くなりますし、切れやパワーなど性能面も良くなるのに対し、はずれは良いとこなし、付けないほうが良いレベルのものです。

また、このあと詳しく説明しますが、はずれのものは「ちょうちん」や「パンク」という不具合が発生しやすくなります。こうなったものは使えないので即交換です。

こうならないように、一枚革やブルータップは万力などでプレスしたり薬品に漬けこんでから使われたりしますが、リスクはどうやってもゼロにはならないそうです。

 

 当たりはずれの見分け方

気になるのは当たりとはずれの見分け方だと思いますが、結論、これはそんな簡単に見分ける方法はありません。最終的には付けてみないとわからないそうです。

僕は昔一枚革のトライアングルを愛用していた時期があるのですが、当時はテーブルなどの硬い台の上にタップを落とした時の音で詰まっているかスカスカかを判断していました。

僕はその方法に自信を持っていたんですが、先日モスモスさんから9個のブルータップの中から一番繊維が詰まっているのはどれかと音の聞き比べクイズを出され、はずれましたww

答えを聞いても全然わからなかった。。

それと、タップの接着面の皺の細かさからもある程度判断できるということだったので、そっちもクイズを出してもらいましたが、これもはずしたwww

というわけで残念ながらここでは見分け方は書けません。中途半端なことを書くと嘘になってしまうので。それぐらい難しい、というか不可能?




④ 安定するまでに時間がかかる

これも一枚革タップ、ブルータップによく言われることですが、取付後すぐには使えないと言われるものがけっこうあります。

どんなタップでも取付後しばらく撞くと、側面が膨らんだりRがつぶれたり、多かれ少なかれ変形します。一枚革やブルータップはその傾向が強く、最初は不安定なため、安定するまで色々な力加減、撞点で撞き込んで、自分に合った硬さ、形状にタップを育てる必要が出てきます。いわゆる撞き締めというやつです。

撞き締めに必要な時間はプレーヤーの好みやタップの銘柄、硬さなどによって変わります。

その時間を短縮したければ、「タップを締める」ということが必要になってくるのですが、これがまた非常に奥が深いので、いずれ別の記事で深堀りしたいと思います。

 

⑤ 取付、メンテナンスの難易度が高い

牛革タップは取付やメンテナンスの難易度が高く、豚革積層タップと同じ感覚でやってしまうと、取付に失敗したり、ちゃんと性能を発揮できないということが起こります。

カッターの刃でタップの側面削り

特に気を付けるべきなのは、このあたりです。

・よく切れる刃物を使うこと
・タップの下から上に向けて強い力をかけないこと
・側面をしっかりと締めること

牛革タップは取付方法が適切でないと、「ちょうちん」や「パンク」というトラブルが起きる可能性が出てきます。はずれの個体ほどそのリスクが高く、そうでない個体であっても取り付け方が良くないとそうなります。

牛革タップは豚革タップよりも繊維が粗いので、切れない刃物で強引に削ったり、下から上に向けて強い力をかけてしまうと、繊維がほつれてふわふわになり、縦に伸びてしまうことがあります。これがいわゆる「ちょうちん」です。

また、取付はできたものの、使用していくうちにタップの一部が同じくふわふわにほつれてきてしまうのが「パンク」です。

この点、BIZENタップの公式HPにも同じようなことが書かれています。

一枚革やブルータップ固有の事象かと思っていましたが、上のサイトにもある通り、やり方がまずいと積層のBIZENでもパンクのようなが症状が起きるんですね。

 

ちょうちんやパンクに加え、繊維が粗い牛革の一枚革やブルータップは使用後の側面が膨らみやすくなります。側面が膨らむということは、手球を撞いた時の衝撃でタップが潰れたまま戻らないということで、それではちゃんと手球に力を伝えることができません。そういうロスを極力減らすために、側面を締める(硬める)ということはとても重要になってきます。

豚革は紙やすりだけでも側面を仕上げることができますが、牛革の場合それだけでは不十分で、モスモスさんはトコノール、油性マジック、硬化剤などを使って仕上げていますし、牛王さんはアルコールインク、蜜蝋などを使っているそうです。

ただしこれも使い方が適切でないと、タップの性能を変えてしまったり、寿命を縮めてしまうことになりかねないので、素人がむやみに手を出すのはやめたほうが良いと思います。

 

ちなみにちょっと余談ですが、タップが根本から先端に向けてラッパ状に広がっている形のものをTwitterなどで多く見かけるのですが、あれはパワーロスになるみたいなんで、ちゃんとまっすぐ削ったほうが良いみたいですよ。




2.牛革タップって、何がそんなにいいの?

ここまで牛革タップの良いとこ悪いとこ書いてきましたが、こうやって見てみるとやはり豚革のほうが扱いやすいように思います。

なのになぜ牛革タップなのか。

 

この記事をまとめるにあたって、モスモスさん、牛王さんと牛革タップについてかなり深いやり取りをしましたが、2人の熱い想いを聞いていると、今までわからなかった牛革タップの魅力が見えてきました。

そのへんを以下で説明します。

上質な牛革一枚革タップを作れなくなったことが豚革積層タップのはじまり

歴の長いプレーヤーなら皆さんご存知かと思いますが、積層タップの元祖は元プロプレーヤーの毛利さんが開発したモーリです。


出典:ニューアート

以下の毛利さんのエッセイを是非一度読んでみてほしいのですが、

毛利さんエッセイ
積層について
一枚革について

タップに適した厚みのある上質な牛革の入手が困難になったことが、毛利さんが豚革積層タップの開発に乗り出したきっかけです。

最初は牛革の積層で考えてたようですが、繊維が粗い牛革の場合、いくら上質な革を重ねたところで強度に問題があったそうです。そこで試行錯誤の結果、毛利さんは皮膚が薄くて強い豚革の積層にたどり着きました。しかし積層タップというのは接着剤の音が混ざるため、上質な一枚革タップのような音と打感を実現するのはやはり難しいみたいですね。

豚革積層タップしか使ったことがない人は、タップというのはこういうもんだと何の疑問も持たないんだと思いますが、モスモスさんや牛王さんのように当たりの一枚革タップの音と打感を体験している人は、豚革積層タップでは満足できないんだと思います。

「積層タップは当たりの一枚革タップを目指したところがスタートなので一枚革に敵うはずがない」とモスモスさんは言います。

「当たりの一枚革タップを100点だとすると積層タップの平均値は60点ぐらいのイメージ」と牛王さんは言います。

牛王さんの知り合いのプロや元プロにも「そりゃ質の良い一枚革タップが定期的に供給されるならそっちを使う」と言う方が多いそうです。

当たりタップの何がそんなに優れているのか

では当たりタップは何がそんなに良いんでしょうか。

2人が口をそろえて言ったのはやはり音と打感、そして適度な硬さと弾力(食いつき)です。

何度も繰り返しになりますが、上の毛利さんのエッセイにもある通り、接着剤の層が入っている積層タップでは実現できない澄んだ音と打感、そして繊維が粗い牛革ならではのチョークの乗りの良さによる食いつき、このあたりが豚革積層タップが主流となっている現在においても牛革タップファンがいなくならない理由なんだと思います。

実は寿命が長い牛革タップ

これまでの僕は牛革タップって豚革積層タップより寿命が短いんだと思ってました。すぐ硬くなったりパンクしたりするイメージがあったんです。

でもモスモスさんも牛王さんも牛革タップのほうが寿命が長いと言っています。豚革積層タップは薄くなったり硬くなってしまうと使えなくなるのに対し、一枚革タップは薄くなっても硬くなっても弾力が残るので使い続けられると。

もちろんこれには条件があって、当たりとまではいかなくても少なくともはずれではない個体であること、それを適切な方法で取り付け、しっかりとメンテナンスすること、これらが必須です。

なので、取り付け方がまずかったり、はずれの個体だったりすると、豚革積層タップより寿命が短くなると思います。僕と同じように牛革タップのほうが寿命が短いと思っている人は、このへんの条件を満たしていないタップを使っていたのかもしれません。

もちろんこれは個人の好みや感覚によるところも大きく、異論もあるとは思います。

自分好みのタップを育てていく楽しさ

取り付けてすぐに使える積層タップに比べると、当たりはずれがあって、安定するまでに時間がかかる一枚革タップなんか使えないと考える人も多いと思います。しかしこれを「自分好みのタップを育てていく楽しさ」と考えると見方も変わってきます。

・数ある個体の中から当たりを見つけること
・万力などでプレスして自分好みの硬さに調節すること
・タップがちゃんと性能を発揮できるように細心の注意を払って取り付けること
・自分好みの硬さ、形状になるまで時間をかけて丁寧に撞き締めていくこと
・プレー後に毎日タップを手入れすること

積層タップの愛用者からしたら手間とも思えることばかりですが、モスモスさんや牛王さんを見ていると、こういうことの1つ1つがすごく楽しいんだろうなと思います。

 

と、こんな感じで2人と牛革タップのことばかり話していたら、僕も使いたいなと思ってきちゃいましたよwww

というわけで、ぼくは今、ある牛革タップを使っています。

今まで豚革積層タップしか使ってこなかったあなたも、そろそろ牛革タップが気になってきたんじゃないでしょうか笑




3.牛革タップを使いたいと思ったら

では、牛革タップを使いたいと思ったらどうしますか?

 

そんなの自分で買って付ければいいじゃんって思うのが普通ですが、以下のような理由から、それはあまり得策ではないかもしれません。

・当たりはずれを見分けるのが困難
・自分で締めるのも困難

・取付の難易度も高い

まず、一枚革やブルータップの場合、はずれを引く可能性がけっこう高いです。しかもそれを見分けることが困難。最初にはずれを使ってしまうと「牛革タップは糞タップ」っていう嫌な思い出ができて終わりですね笑

もしも上手に締めることができるなら、はずれの個体でもちょうちんやパンクのリスクを減らすことができ、性能を底上げすることもできますが、そんなことは素人には無理。

運よくはずれじゃない個体を手に入れることができたとしても、取付がまずいと性能を引き出せないどころか、ちょうちんになって終わりってこともありえます。

これでは牛革タップの魅力なんかわかるはずもありません。

じゃあどうすれば良いのか。

はずれの少ないタップの入手方法と、失敗の少ないタップ取付方法を以下に紹介します。

 

入手方法①|BIZENを買う


モスモスさんが締めたBIZEN

これはもう間違いないと思います。僕も使いましたが、音と打感が本当に素晴らしかったです。はずれがあったっていう話も聞かないですし、牛革タップの魅力を体験したいということなら、まずこのタップをおすすめします。

ただ、けっこう硬めなので、ストロークがしっかりしていないと、タイミングを合わせるのが難しいかもしれません。タイミングが合わないとミスキューしたり、全然キューが切れなかったり、けっこう嫌になる可能性もあります。

その点、キャロム用のBIZENⅢのほうが弾力があって扱いやすいみたいです。

 

入手方法②|当たりの良さを知っている人が適切に締めたタップを譲ってもらう

BIZENはちょっと硬すぎて難しいと思ったら、他のタップから選ぶわけですが、問題は当たりはずれがあるってところです。

特に一枚革とブルータップですね。どれぐらいの比率ではずれなのかはわかりませんが、話を聞く限り、少なくとも半分ははずれの印象。

でも自分で当たりはずれを見分けるのは困難、数うちゃ当たるでも良いですが、効率悪すぎますね。

てことで、もし身近にちゃんとタップを締めることができる人がいるならその人から譲ってもらうのが一番です。

ポイントは、その人が牛革の特性と当たりタップの良さをちゃんと知っていること、そしてその状態に近づけるように適切に締められていることです。

適切に締めることでパンクやちょうちんのリスクを減らせますし、わかっている人はその工程の中で明らかなはずれはちゃんと選別してくれるでしょうしね。

当たりの良さを知らない人や締め方をわかっていない人がてきとうに締めたタップだと、何が正解かもわからないでしょうから、あまり良いものではない可能性も高いです。普通に使えるとは思うんですが、それで本当に牛革タップの良さを体験できるかというと微妙なのかなと思います。

そういうのを使って、「牛革タップはたいしたことない」って切り捨てちゃうのはもったいないことだと思います。

 

そこで、2つの選択肢を紹介します。

 モスモスさんのMMT

モスモスさんはMMT(モスモスタップ)というオリジナルの締めタップを作っていて、仲の良い人やTwitterで交流がある人に気前よくプレゼントしています。僕も今まで5個もらいました。

モスモスさんのTweetを見ているとわかりますが、OBANA5という知る人ぞ知る締め具を使って、毎日のようにタップを締めています。これまで何百何千というタップを締めてきたモスモスさんがその人の好みに合わせて締めてくれるタップですから、締めタップとしてはこれ以上はないほどのものだと思います。

ちなみに販売はしていません。それだとモスモスさんに近しい人しか使うチャンスがなくなってしまうので、売ったらどうかと言ったのですが、商売にする気はないそうです。それも縁だと。

興味がある人はTwitterを始めて、モスモスさんにコンタクトをとってみましょう。タップについての悩みなども親身になって聞いてくれますよ。

 牛王さんの青鬼と灰鬼

そして牛王さんも実は現在、青鬼と灰鬼というオリジナルの締めタップの開発をしています。

感覚派のモスモスさんに対し、牛王さんは超理論派(もちろん感覚も鋭い)です。牛王さんが開発中のオリジナル締め具の設計図を以前Tweetしてたんですが、よくわからない数字がぎっしり詰まった、何だかすごそうなものでした。

素人では解読不可能なものですが、簡単に言うと適度な反発力と弾力を兼ね備えたタップに仕上げるために、締める時にタップにかかる圧力が部位によって変わるように設計されています。

僕が今メインで使っているタップ、実は青鬼のサンプルをモスモスさんが締めたものです。超贅沢!

モスモスさんも牛王さんも、かつて体験した当たりタップを目指して締めているわけですから、それを知らない人がてきとうに締めたタップとは全く別物になっているはずです。他の人の締めタップを使ったことがないので比較はできませんが。

青鬼も灰鬼も、おそらく年内には販売になるはずです。それについてはまた別の記事で。

 

取付方法①|牛革タップの特性を理解した人に取付を依頼する

次に取付方法について。

人に付けてもらうなら、ここで書いたような牛革タップの特性を理解し、かつ牛革タップの取付の経験が豊富な人に頼みましょう。豚革積層タップしか付けたことがないような人でも付けることはできるでしょうが、豚革と同じ感覚でやってしまうと、牛革タップの良さを完全に引き出すことはできないかもしれません。

 

なお、もし関東にお住まいなら、モスモスさんが定期的にやっている出張タップ交換会で替えてもらうこともできます。

定期的にやっているのは、Zeke(横浜市都筑区茅ヶ崎南4-1-33)のみですが、これまで関東の複数の店舗でやっているので、相談すればそのうち都合をつけてホームに来てくれると思います。モスモスさん、タップを通した出会いが大好きなので笑

タップ持込も可能ですが、事前にタップの好みなど相談しておけば、モスモスさんがそれに合わせた締めタップを持ってきて、その場で取り付けてくれます。モスモスさんのポリシーでタップ代もタップ交換代も無料です。


モスモスさんが取り付けたBIZENⅢ

 

先日からぬブロでもお知らせしていますが、8/15~17には都内およびその近郊のどこかのお店でタップ交換会を計画しています。行ったことのないお店にも行ってみたいと言っていますので、この機会にホームに来てほしいとお願いしてみてはいかがでしょうか。タップとタップ交換が本当に大好きな人なので、今後も機会があれば計画すると思います。

 

取付方法②|牛革タップの取り付け方を自分で覚える

とは言え、自分でタップ交換をやる人なら、牛革タップだって自分でやりたいですよね。僕も自分で付けてます。

でも今のやり方で牛革タップの良さをちゃんと引き出せているかというとそこは疑問です。

だったら少しでもそれに近づけられるように、やり方を覚えましょう。

これから牛革タップを自分で取り付けてみようと思う人は、ぜひ一度こちらの記事を参考にしてやってみてください。モスモスさんのタップ交換を詳しく解説しています。

タップの神様 モスモスさんのタップ交換(動画あり)




4.これから記事にしていきたい内容

もっと盛り込みたかったことはたくさんあるんですが、長くなったので今回の記事はここまでです。

これから記事にしていきたいなと思っているのは以下です。

・タップの締め方|なぜ締める必要があるのか
・牛革タップのメンテナンス
・おすすめの牛革タップとその特徴
・MMT(モスモスさんのオリジナル締めタップ)
・青鬼/灰鬼(牛王さんのオリジナル締めタップ)

実際書けるかどうかもわかりませんし、いつ書けるかも不明です。今回の記事もそうでしたが、とにかく奥が深すぎて時間がかかるんですよね。

 

5.まとめ

いかがでしたか。

牛革タップを使ったことがある人もない人も、牛革タップへの興味と理解が深まったのではないでしょうか。

牛革、豚革、どっちが優れているとか議論する気は全くなく、それぞれに良いところがあると思っています。

僕も今でこそ牛革タップを使っていますが、もともとずっと豚革タップを使っていましたし、そのうち豚革タップに戻る可能性も高いです。気に入ったタップに出会えた時に、またいつでも同じタップが手に入るという安心感は豚革積層タップならではですよね。

ですが、牛革タップにも人をひきつけるだけの魅力があるのは確かです。

まだ使ったことがない人はぜひ一度試してみましょう。

使ったことがあるけれどあんまり牛革は好きじゃないというあなた、もしかしたら、昔あなたが使っていた牛革タップははずれの個体だったのかもしれません。ちゃんとしたやり方で取り付けがされていなかったのかもしれません。

ここで紹介した方法なら、その魅力を最大限に引き出された牛革タップに出会える可能性があります。

タップはしょせん消耗品、これを機会にもう一度牛革タップを使ってみても損はないと思いますよ。合わないと思ったらまた替えれば良いだけですから。

 

長くなりましたが、今回はこれで終わりです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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