縫わないレザークラフトで本革スマホカードケースを手作りしましたので作り方を公開します。
型紙不要で切って貼るだけ、初心者でも簡単に作れます。(というか僕も初心者)
良かったら最後までお付き合いください。
この記事の内容 2.縫わないレザークラフトで本革スマホカードケース自作|初心者でも簡単! |
1.僕が欲しかったスマホケース
もともとはこういう普通のスマホケースを作ろうと思ってたんです。
でも僕はいつも裸でスマホを持ち歩いてるんで、こんなの使ったことなくて、なんか使いづらそうだなと思ってました。画面見る時にいちいちカバーを開けるの面倒だし。開けたカバーを後ろに折りたたんでとか、片手じゃできなそうだし。
そこであらためて、自分がほしいスマホケースのスペックを考えてみたところ、こんなのがいいなと。
僕が欲しいスマホケースのスペック ・本革製でかっこよく |
僕がスマホケースを作ろうと思った理由が、定期券を一番簡単に取り出せる場所に入れておきたかったからです。
これまでずっと財布に入れてたんですが、バッグから財布を出すのが面倒でずっと嫌でした。
財布ってかさばるんで、僕はポケットには入れないんです。
でもスマホは常に胸ポケットとかズボンのポケットに入ってますからね。
他のカードとかお金とかを収納するスペースは全く必要ありません。そういうのは財布に入れますから。
防御力も不要、かさばらず、スマホの操作性も変わらないのが良いですね。
なんか市販ので参考になるの無いかなと探してたら、良いのを見つけました。
スマホカードケースとかスマホカードホルダーと呼ばれるもので、定期入れみたいのをスマホの背面に貼り付けるんですね。
なるほど、これなら簡単に作れそうだ♪
と言っても、これを作ろうとしている僕のスペックはこんな感じ。
僕のスペック ・レザークラフトの専門知識なし |
革の縫製なんかできません。
そんな僕が切って貼るだけ、縫わないレザークラフトで本革製スマホカードケースを作っていきます。
2.縫わないレザークラフトで本革スマホカードケース自作|型紙不要で初心者でも簡単
(1) 自作スマホカードケースの材料
今回の材料はこちら。
・0.6mm厚の牛革(ロロマレザー:ブラウン) ・0.7mm厚の牛革(エルヴァケーロ:グレー) ・1.0mm厚の牛革はぎれ |
僕はなるべく薄く、かつロロマとエルヴァケーロを使って作りたかったんで、3種類の革を使ってますが、1~1.2mm厚の革なら1種類でもできます。
価格:495円 |
価格:506円 |
このへんは自由です。
あと材料ではありませんが、磁気エラー防止シートというものが必要です。
スマホの背面にそのまま定期を収納するだけだと、改札で読み取れずエラーになるんで、スマホと定期の間にこのシートを挟む必要があります。
100均で売ってます。僕はセリアで買いました。ダイソーにも売ってます。少し大きめのとこじゃないと売ってないかもしれません。
ちなみにこのシートの厚みは0.3mmです。
近所の100均にない人のためにリンクも貼っておきます。100均より高いですけど。
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(2) スマホカードケース自作に使う道具
使う道具はこちら。
・カッター ・カッティングマット ・木工ボンド(多用途) ・ダイヤモンドやすり or 紙やすり ・トコノール ・両面テープ |
トコノール以外は100均で買えます。
トコノールというのは革の仕上げ剤で、革の断面や裏面の毛羽立ちを抑え、耐久性を上げる効果があります。
無くてもできますが、あったほうが仕上がりが断然よくなります。他の専門工具は不要ですが、他にも色々革小物を作ろうと思ったら、これだけは持っておいたほうが良いです。
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このサイズで普通に使いきれないぐらい入ってるので、革小物を量産して売るとかしなければ、1年ぐらい普通に持ちます。もっと持つかな。
(3) スマホカードケース自作手順
まず、革をカットします。
カットのサイズは、スマホのサイズによって変わるのであくまで参考ですが、だいたい以下のような感じです。ちなみに僕のスマホは横幅7cmです。
革①:11cm×6.4cm 革②:9.2cm×6.4cm 革③:5.4cm×0.3cm 革④:7.3cm×0.5cm 革⑤:9.2cm×0.5cm |
あとは革①、②の左肩の部分やそれぞれの革の角の部分ははさみで丸くカットしています。このへんのデザインももちろん自由です。
なお、上の画像、革②、④、⑤の上の赤線のラインですが、組み立てた後だとコバ磨きがしづらいので、この段階でトコノールをすり込んでコバ(切断面)を磨いています。
それと革①の裏面もトコノールをすりこんで、毛羽立ちを抑えておきます(下の画像は処理した後)。
なぜ裏面の処理をするかと言うと、この裏面に両面テープを貼ってスマホの背面に貼り付けるんですが、毛羽立っているとテープの付きが悪くなるからです。
ではここから組み立てていきます。
まずは革②の裏面に③、④、⑤も裏面をこちらに向けてボンドで貼り付けます。
ぴったりここに定期が収まる状態です。
これを革①の表面に貼る付けると、下の画像のようなペラッペラの定期入れみたいのが出来上がります。
ここから仕上げに入ります。
まずはやすりで革の断面を削って面取りします。
それから断面にトコノールをすり込んで、指などで圧をかけてこすってというのを繰り返していると、こんな感じで断面につやが出てきます。
この工程はやればやるほどつやが増していくので、気が済むまでやりましょう。僕は2回ぐらいでやめましたけど。
次に裏面に両面テープを貼ります。
全体に貼る必要はないですし、そんなにきっちり隅まで貼らなくても、剥がれたりめくれたりはしないです。
で、これをスマホの背面に貼り付ければ完成!
挿し込み口は、ジャストで定期が1枚入る形状です。
実際に定期を入れてみるとこんな感じ。
この形状のポイントは、定期の角が少し見えていること。
取り出す時はそこから定期を指でスライドさせれば取り出せます。
この一番上のブラウンの革の裏面は磨いていないので、毛羽立ったままですが、それがしっかり定期をホールドしているので、落ちるようなことはありません。というか手が乾燥していると、滑ってなかなか取り出せないぐらいです。
それぐらいのほうが落とす心配が無くて安心ですね。
逆に、厚すぎる革を使ってしまうと、ガバガバになってしまうので落ちちゃうと思います。
定期の下には磁気防止エラーシートを挟みます。これがないと改札でエラーです。
定期を入れた状態で、全体の薄さは2.5mmぐらい。全然かさばりません。
ちなみに僕は薄さ重視なので、スマホに直接貼り付けてますが、それがいやならクリアケースなどの上に貼り付けても良いです。
最後にもう一度全体写真。
製作時間は2時間ぐらいでできると思います。
原価は磁気エラー防止シート(¥100)も入れると¥500しないぐらいですかね。
今回、ロロマレザーとエルヴァケーロを使ったんで少し高くなっちゃいましたが、安い革ハギレを使えば¥100もしないと思います。
3.自作スマホカードケースの使用感
肝心の使用感、控えめに言って最高です♪
薄くて全くかさばらないし、改札の反応も完璧。
このままタッチ式のチャージもできますし、レジとかでSuicaを通す時も問題なし。
デザインは自分好みだし、通勤時間がちょっとだけ楽しくなりました♪
4.まとめ
いかがでしたか?
実はスマホカードケースなんか100均で買えますし、¥1,000も出せばそれなりにかっこいいのも買えたりします。
自分で作る必要なんか全然ないんですが、自分がほしいスペックで、自分が好きなデザインで作るのって本当に楽しいです。
この記事を読むことで、少しでも自作に興味を持ってもらえたら幸いです。
難しいことは何もやってませんから。
他にはこんなものも作ってますんで、よかったらご覧ください。
今回使った革の紹介記事も書いてますんで、良かったらご覧ください。