タップを育てるってどういうこと?
どうやって育てるの?
育てるのにおすすめのタップは?
この記事ではそんな疑問を解決します。
今回も詳しい方々に助言をいただきまとめました。
この記事の内容 4.タップを育ててみたいと思ったら |
1.タップを育てるとは
タップを育てるとは、取付後、まだタップが締まりきっていない不安定な状態から、プレーとメンテナンスを繰り返しながら各プレーヤーのプレースタイルに合った状態(好みの状態)にタップを撞き締めていくことです。撞き締めることで革の密度が増し、タップは安定期に入ります。
全てのタップで遅かれ早かれ状態変化は起きていて、いずれ寿命を迎えるわけですが、薄く硬い革を重ねた積層タップではこの変化が緩やかで、タップが育つという感覚は感じづらい(それが積層タップのメリットでもある)ため、「育てる」とか「育つ」という言葉が使われるのは主に牛革単層タップになるかと思います。
豚革積層タップなど「付けてすぐ使える」というタップと比較して、育てるタップというのは撞いていくうちに側面が膨らんだり、トップが潰れてきたりという変形の度合いが大きいのですが、この度合いはプレーヤーが主に使うスピードレンジや撞点によっても変わってきます。
例えば、同じ配置で同じ場所に手球をポジションしたいと思った時に、中心寄りの撞点でキュースピードを上げてスパッと撞いて手球を走らせることが多いAさんと、優し目のショットでスピン多めで転がすことが多いBさんがいるとします。
そんなAさんとBさんではタップへの力の掛かり方も変わってきますので、変形の仕方も当然変わってきますが、この例で言うとAさんのほうが側面の膨らみやトップの潰れは顕著になります。
そんな感じで変形の仕方は人それぞれなんですが、その変形した分を削ったり整形したりを繰り返すことで、タップはだんだんその人のプレースタイルにあった状態に近づいていきます。これが「タップを育てる」ということです。
人によって色々と定義は違うかもしれませんが、この記事ではこのように定義して、この先も話を進めていきたいと思います。
2.タップを育てるのはめんどくさい
いきなりですが、タップを育てるのってかなり大変でめんどくさいんです。
(1) 育つまでに時間がかかる
これはタップやその人の好みにもよるんですが、育てるのに10時間かかるなんてのはよくあることで、場合によってはベストな状態になるまでにもっと長時間かかるケースもあると思います。
もちろん1時間とか2時間でいい感じになるケースもあり、それぐらいならまだ我慢できると思うんですが、試合に良く出ている人とかだと10時間は長すぎますよね。交換したその日から即戦力であってほしい。
でも育てるタップというのはなかなかそういうわけにはいかないです。
このあと紹介するモナークという僕が使ってるタップは60時間撞き込みましたがまだ変形します。
こういうタップは試合の前日に交換なんてできないですよね。
(2) タップの状態が変わっていく
これを嫌う人も多いと思います。
道具は常に同じ状態のものを使いたいですよね。
タップの状態が変わらず、交換直後でも50時間撞き込んだ後でも同じ感覚で撞けるというのは大事なことだと思います。そして交換したらまた同じ状態、これは本当に安心感がありますよね。
どんなタップであれ多かれ少なかれ変化をし最終的に寿命を迎えるわけですが、育てるタップというのは育てる必要がないタップに比べると変化の幅が大きくなるので、いつも同じ状態のタップを使いたいという人には無理なのかもしれません。
(3) メンテナンスが面倒
好きな人からすればメンテナンスは楽しいものですが、普段そんなことしない人からすると、面倒くさい以外の何物でもないと思います。
シャフト1本ならたぶん5分もかからずにメンテは終わると思いますが、それだって苦痛でしょうね。
忙しい人ならなおさらですし、そもそも店に置きキューしている人はメンテなんかできないでしょうし。
(4) ちゃんと育たないこともある
これだけ手間ひまかけて育てても、ちゃんと思った通りに育たないこともあります。
そもそも牛革単層タップなんてあたりはずれが多いですから、はずれだったらどうしようもないですし、しかも取付前にあたりはずれを見極めるのも素人には困難です。
使ってみないとわからない部分がどうしてもあり、そのあたりはずれも楽しめる人なら良いんですが、そうじゃない人は時間の無駄と切り捨ててしまうのも十分わかりますし、そういう人が大多数なんじゃないかと思います。
3.それでもタップを育てたくなる理由
ここまで読むと育てるタップなんかろくなことがないって思うと思います。
でも即戦力のタップなんかには目もくれず、面倒くさいなんて一言も言わず、むしろ楽しみながらタップを育てている人も少なからずいます。それはなぜでしょうか。
自分だけのカスタムタップができる
先ほどのAさんとBさんの例で説明します。
Aさん:中心寄りの撞点でキュースピードを上げてスパッと撞いて手球を走らせることが多い人
Bさん:弱めのショットでスピン多めで走らせることが多い人
このAさんとBさんがそれぞれ育て上げたタップ、これを入れ替えて使ったらどうなるか、すごくわかりやすい例で書くと、AさんがBさんのタップを撞いたら柔らかくて手球が思うように走らない、BさんがAさんのタップを撞いたら硬くてタイミングが合わず、スピンが思うように乗らないなんてことが起こりえます。
評判の良いメーカーのタップを買って「なんだこれ全然ダメじゃん」なんて思ったことがある人もいると思いますが、それはタップが悪いんじゃなくて自分に合ってないんだと思います。
また、仮に自分好みに近い硬さのものを買ったとしても、そこまで悪くないけどリピートするほどじゃないってこともあると思います。
それってやっぱりほんの少しだけ自分に合っていないのかもしれません。
S,M,Hなど硬さが3段階ぐらいで設定されているタップはバリエーションが限られますから、それぞれ平均値付近を目指して作られてるんだと思いますが、それがぴったり自分にはまるとは限りません。
尖った設定のタップもありますが合う人にはベストでも、合わせられない人のほうが多いと思います。
これが自分に合った状態に育てあげたタップなら、すごくしっくりくるかもしれません。
まあ寿命がきたらまた一から育てていかないといけないですし、また同じように育つとは限らないんですけど、そういうのもまた楽しい。
タップを育てるのは楽しい!
タップを育てるのってけっこう楽しいんです。
「ビリヤードは趣味なのにストレスが多い」なんてのはわりとよく聞く言葉ですが、思った通りに出ない入らない、試合で勝てない、あいつに勝てないなんてことばかり考えてたら、確かにストレスもたまると思います。
そんな時、道具と向き合ってみるとけっこう癒されたりします。
勝った負けたとかではなく、今日のタップはどんな感じかなって感触を確かめながらのんびり球を転がす。いい音するようになってきたなあと1人でニヤニヤする。
「そんなの時間の無駄」という人もいるかもしれませんが、本人が楽しければそれでいいですよね。趣味だし。楽しみ方は人それぞれです。
僕はビリヤードした日はキュー、グリップの革巻き、シャフト、タップ、チョークケース、全部手入れします。
めんどくさいとか全くなくて、むしろもっと長い時間道具を触ってたいし、楽しくて仕方ない。
この気持ちわかる人なら、タップを育てる手間もそんなに苦じゃないと思います。
ここまで読んで、タップを育ててみたいと思った人は果たしてどれぐらいいるんだろうか笑
4.タップを育ててみたいと思ったら
(1) おすすめの育てるタップ
育てるタップを使ったことが無いって人はどんなタップが良いのかさっぱりわからないと思いますので、いくつかおすすめを紹介します。
おすすめするに当たって、タップが育つ感覚を手軽に体験できるものということで、以下のような条件で選びました。
・育っていく変化を感じやすい
・締めなくてもまあまあ使える
・硬すぎない
・安い
・入手しやすい
ちなみに、ここで紹介するのはあくまで手軽に育てる感覚を体験するならというものであって、性能面でおすすめしているわけではありません。
プロフェッショナル
1つ目はプロフェッショナル
出典:ニューアート
安いなー。税込で1個165円ですよ。
単層タップはトライアングルとか昔は簡単に手に入った銘柄もどんどん入手しづらくなってきていますが、プロフェッショナルは今でもだいたいのお店で買えると思いますし、締めないでもそれなりに使えるそうです。
個体差はけっこうあるみたいですが。
エルクマスター
次にブルータップのエルクマスター
出典:ニューアート
従来のものは柔らかすぎて締めないと使えなかったそうですが、現行のものは締めてあるらしく、そのままでもそこそこ使えるみたいです。
税込で1個390円
プロフェッショナルほどではないですが、これも安いですよね。
ちゃんとした画像が無いんですが、従来のものは下の画像みたいに水色っぽいのに対し、
出典:ニューアート
現行のものは下の画像みたいに青いです。これはエルクではありませんが色の違いはこんな感じ。明らかに締まってる感じですね。
ショップでどっちのものが売っているかはわかりませんので、可能なら現物を見て確認すると良いと思います。
MEILIN(メイリン)
最後はMEILIN
聞いたことない人もいると思いますが、メルカリで売ってるものでけっこう評判が良いです。50個入りの箱買いになりますが、安い時は¥1,580とかで買えるので破格ですね。
下の画像はモスモスさんに締めてもらったMEILINですが、締めないでもわりと使えるそうです。
ただし、この記事を書いている時は品切れだったので、もしかしたら今は品薄なのかもしれません。
(2) タップの育て方
次にタップの育て方です。
ここまで読んでいただけたらわかると思いますが、タップを育てる手順は2ステップ、「撞き締め」と「メンテナンス」です。
人によってやり方が違っていて、どれが正解と断言することもできないので、ここではあくまでも一例として紹介します。
① 撞き締め
取付後、プレーヤーの好みにあった状態に締めていくわけですから、当然のことながら撞きながら締めていく必要があります。
その時の注意点として、柔らかいタップの場合は最初のうちはハードショットは避けて優し目のショット中心で撞き締めたほうが良いようです。僕が使っているモナークというタップはけっこう柔らかめで、取付後の最初の1球を撞いただけでトップがボコって凹んで側面は飛び出しました。
どれぐらい撞いたらハードショットをしても良いのか、どれぐらいの期間撞き締めが必要なのかはタップやプレーヤーによるので一概には言えないのですが、モナークを撞き締めていた時は横の膨らみ具合を見ながら、徐々にハードショットを増やしていきました。
そんな感じで日々、タップの状態を見ながらならしていく必要があります。
ちなみに鬼タップとか最初から硬めのタップはそこまで気を使う必要はないと思います。
② メンテナンス
次にメンテナンスです。
タップは撞き締めの段階で多かれ少なかれ変形しますので、側面の膨らみやトップの変形を整えていきます。
側面のメンテ
側面の膨らみのメンテ方法は2つあって、1つは刃物で切るかやすりで削るかして膨らみを除去してしまう方法、もう1つは金属板、ガラス板などでゴリゴリ押し戻す方法です。
どちらにするかは好みもあるんですが、切ったり削ったりしたほうがタップの硬化が早く進み、ゴリゴリと押し戻したほうが弾力が持続する傾向にあるようです。
さっきの例で言うと、中心寄りの撞点でスパッと撞くAさんは側面の膨らみを切ってタップの反発力を上げたほうが良いでしょうし、スピン多めのBさんなら膨らみを押し込んで弾力ある状態を保ったほうが良いのではないかと思います。
ちなみに、膨らみは切ったり削ったりすれば以降は膨らみづらくなりますが、ゴリゴリ押し戻した場合は次撞いた時にまた出てくるので、また押し戻すという繰り返しです。
側面を切る時に注意しないといけないのは、タップは側面を切れば切るほど小さく弱くなってしまうので、膨らむたびに切るのではなく、ある程度膨らましきってから切るようにしたほうが良いです。
それと、側面の変形の傾向ですが、中心の撞点メインで撞き締めるとタップは太鼓状に真ん中が膨らんでいきますが、端の撞点を多めに使うとタップが下から上に向けてラッパのように開いていく形に変形していくことが多いです。どちらの場合も切る/削る、または押し戻す方法で整形します。
トップのメンテ
撞き締めてトップが潰れるとRは平らになってしまいます。人によって好みのRがあるでしょうから、元の状態に戻す必要がありますが、方法としては2つあって、1つはトップの周りを削る方法。もう1つはやすりなどでトップの周りをガンガン叩き締める方法。この2つの合わせ技でも良いと思います。これでまた元のRの丸みに戻します。
なお、ここで紹介したメンテナンス方法、詳しいやり方はこちらの記事にも書いていますので、あわせてご覧ください。
5.100年タップモナークの成長日記
ここからは無駄に長いので興味のある人だけご覧ください。
去年の10月、ブランズウィックモナークという100年物のタップをモスモスさんに取り付けてもらいました。事前にモスモスさんが締めてあるものです。
これがなかなか育て甲斐のあるタップで、最初はどうなることかと思いましたが、辛抱強く育てていたら、とてもいい感じになったので、半年間の成長日記を以下に紹介します。
だらだらと無駄に長いですが、育てたモナークとOMENの純正ノーマルシャフトが奏でる「良い打音」の動画を最後に載せていますので、良かったらそれだけでも見てください。
10月3日
使用時間:30分
付けてもらった日
この日の写真はありませんが、取付直後、相撞き中に30球ぐらい撞いたらRはボコボコ、側面は膨らみまくりで、まだ相撞きには使えないと思い、そこでシャフトを変えました。
翌日、側面をアルミ板で押し込んだところ、膨らんだ側面は全部引っ込んだので、あとはトコノールを塗ってからやすりの裏面で磨き、Rを整えて終わり。やり方は牛革タップメンテの記事にまとめています。
10月9日
この日の使用時間:45分
これまでの累計 :1時間15分
使用前のモナークはこんなにきれい。
45分後
ボロボロです。言われた通り中心付近の撞点で軽めのショットでやってたんですけどね。
本当はもっと撞き締めたかったんだけど、あまりにも変形がひどいので、このままだと壊れちゃうんじゃないかと思って使用中止。でも実際はそんな心配はないそうです。
帰ってから前回と同じ手入れ。
ここでモスモスさんから、Rの頂点は削らずに周りだけ削ってもっとRを尖らせるよう教えてもらったので、その通りにやり直しました。
10月11日
この日の使用時間:30分
これまでの累計: 1時間45分
この日は30分撞き締め。まだ側面が膨らんでますね。
手入れ後
10月15日
この日の使用時間:2時間
これまでの累計: 3時間45分
この日は2時間ぶっ通しでモナークを撞き込んでみました。優しめのショットで黙々と撞き締めるのも退屈なのでボーラードも1ゲームやりました。
さすがに長時間やってると側面がどんどん膨らんでくるので、途中でアルミ板で側面を押し込みながらやってましたが、やはりいつもと同じぐらい膨らんでますね。
モスモスさんも撞き締める時は、プレー中に側面をアルミ板で締めながらやってるそうです。
で、いつもの手入れ。この日も側面は削っていませんが、Rは毎回少しずつ削ってます。
側面がだんだん黒くなってきてますが、アルミ板でゴリゴリやると黒ずんでくるんですよね。別にいいんだけど。
なお、この日はトコノールではなくて、五助屋レザーのコバ磨きクリーム「グロスハード」を使ってみました。ちょっと前にTwitterで話題になってたんですが、SOさんにちょっと分けてもらったので。艶の出方はトコノールより良い気がします。
10月18日
この日の使用時間:30分
これまでの累計: 4時間15分
やっぱりまだRも側面も変形しますね。
でお手入れですが、この日は30分しかやらなかったし、アルミ板でゴリゴリやったらそれだけで艶が出たので、側面には何も塗りませんでした。やはり硬くなりすぎるのが怖いので、トコノールとか塗らなくても良いならできれば塗りたくないなあと思っています。
10月20日
この日の使用時間:1時間半
これまでの累計: 5時間45分
この日は軽めに転がしてからボーラード1ゲーム、まだ変形します。この日も途中で側面を押し込みながらやってました。Rもいびつですね。
この日は側面をアルミ板で押し込んでから少し紙やすりで削り、トコノール、紙やすりの裏の順で手入れしてます。上の写真の右側の部分がいつも大きく膨らむのでどうしたら良いかとモスモスさんに聞いたら、1回刃物で切っちゃってもいいって言われたんですが、もうちょっと我慢してみようかと思ってこの日は切りませんでした。
タップの下のほうが黒いのは、膨らんだ部分だけ紙やすりで削ったからで、削ってない部分に黒ずみが残ってます。最終的にきれいになればいいので、いったんこのままで良し。
10月22日
この日の使用時間:1時間45分
これまでの累計: 7時間半
まだまだ変形しますね。この日も途中で側面を押し込みながらやってました。
この日は側面をアルミ板で押し込んでから、トコノール、紙やすりの裏の順で手入れしてます。また黒ずんできちゃいました。この日もタップがやせちゃうのが怖くて側面は切れなかった。。
11月4日
この日の使用時間:30分
これまでの累計: 8時間
この日は30分、それでもやはり変形しますね。
側面がだいぶ黒ずんでたので紙やすりで表面を削って、この日はグロスハードを少量塗ってから紙やすりの裏で磨きました。まだ側面は切っていません。
11月6日
この日の使用時間:2時間
これまでの累計: 10時間
この日も膨らんでくる側面を途中で押し込みながら2時間。それでも膨らみは抑えきれない。。
てことで意を決して切りました。
切ってからグロスハード、紙やすりの裏で磨きました。これで膨らみは止まるのか。
11月10日
この日の使用時間:30分
これまでの累計: 10時間半
先日側面を切ったんで、もう大丈夫だろうと思い、この日は端っこの撞点をけっこうハード目に撞いたりしたところ、けっこう変形しました。。
やっぱこの右側の部分が出てくるんですよねぇ。先日、プレー中に押し込みながらやってたんで、押し込んじゃった分は切らなかったからかもしれませんね。。
これ以上は切らないほうが良いとモスモスさんに言われたのでこの状態でもうしばらく使うことにします。
写真忘れましたが、この日もいつもの手入れにトコノールで仕上げ。
11月12日
この日の使用時間:3時間
これまでの累計: 13時間半
この日は1人撞きと相撞きで途中で側面を押し込みながらがっつり3時間。
でいつもの手入れ。トコノールは塗ったっけな?側面の黒ずみはもう諦めました。
11月22日
この日の使用時間:4時間半
これまでの累計: 18時間
この日はモスモスさんとさしでがっつり相撞き。下の写真はメンテ前。
膨らんだ側面を都度押し込みながらやっていたので、全然変形していないように見えますが、この日もがっつり変形しまくりです。
Rは凸凹になるし側面も膨らみまくり。でも音も打感も気持ちいいんですよね。
これでちゃんと育ってるのかわからなかったので、モスモスさんにも撞いてもらったんですが、いい感じに育ってるって言われました。
11月26日
この日の使用時間:1時間半
これまでの累計: 19時間半
この日は朝練。ハードショットや端の撞点など何も気にせずやってました。最後に膨らんだ側面は押し込んだので下の写真ではそんなに変形してないように見えますが、この日も普通に変形してました。
でいつものお手入れ。この頃になるともうトコノールもグロスハードも塗ってません。アルミ板で押し込んでから紙やすりの裏面で磨くだけです。もう見た目はすっかり黒いタップになっちゃいましたが、もうこれでいいや。
ここらへんから写真も変わり映えしないし、書くこともなくなってきたので時間だけ。最後に動画付きのTweetを載せてます。
12月3日
この日の使用時間:3時間
これまでの累計: 22時間半
12月10日
この日の使用時間:1時間半
これまでの累計: 24時間
12月17日
この日の使用時間:2時間半
これまでの累計: 26時間半
12月24日
この日の使用時間:1時間半
これまでの累計: 28時間
1月17日
この日の使用時間:1時間
これまでの累計: 29時間
1月19日
この日の使用時間:3時間
これまでの累計: 32時間
1月23日
この日の使用時間:2時間
これまでの累計: 34時間
1月24日
この日の使用時間:3時間
これまでの累計: 37時間
1月26日
この日の使用時間:1.5時間
これまでの累計: 38.5時間
1月29日
この日の使用時間:1.5時間
これまでの累計: 40時間
2月2日
この日の使用時間:2.0時間
これまでの累計: 42時間
2月16日
この日の使用時間:1.0時間
これまでの累計: 43時間
2月24日
この日の使用時間:3.0時間
これまでの累計: 46時間
2月27日
この日の使用時間:1.0時間
これまでの累計: 47時間
3月6日
この日の使用時間:0.5時間
これまでの累計: 47.5時間
3月14日
この日の使用時間:3.0時間
これまでの累計: 52.0時間
3月21日
この日の使用時間:5.0時間
これまでの累計: 57.0時間
この日はTwitterの仲間と集まってがっつり相撞き。
他の人にもモナークを撞いてもらいましたが、みんなに「いい音」って言ってもらえました。
3月29日
この日の使用時間:4.0時間
これまでの累計: 61.0時間
この頃、調子がいまいちだったので、ちょっとストロークを鍛えたいなと思って、モナークはしばらく封印して、鬼タップを付けたもう1本のシャフトでしばらく撞き込むことにしました。
4月19日
この日の使用時間:0.5時間
これまでの累計: 61.5時間
いただき物のタップがかなりの数たまってきていて、それらも試したいのでそろそろモナークも外しちゃおうかなと思い、最後にもう一度だけあの音をと思って撞いてみたんですが、やっぱりすごくこの音が好きで外せませんでしたってのが下のTweet。
その時の動画も載せてますのでご覧ください。
これからはもったいないとか言わずに色んなタップをじゃんじゃん試していこう!
って心に決めて、最後にちょっとだけ撞いてモナークとお別れするはずだったんだけど、やっぱこの音が好きすぎて外したくない😭
シャフト買うか😂 pic.twitter.com/PllIceKqHZ
— ぬブロ (@nu_blo) April 19, 2023
最後に、育てる前と育てた後の比較写真。
左が付けたての頃の写真、右が今の写真。そんなにがっつりは削っていませんが、これぐらい薄くなりました。けっこう締まった感じです。
6.まとめ
いかがでしたか。
ここまで長々と書いてみて、育てるタップというのは決して万人におすすめできるものではないなと思いました。
色々面倒だし、それが報われるとも限らない。
時間の無駄と言われたらそれまでですし、僕もタップを育てるなんてこれまで全く興味がありませんでした。
でも、自分でやってみるとこれが意外と楽しいんです。
僕がタップを育てたのは今回のモナークが初めてだったので、自分に合った状態にうまく育てられたのかというと正直わかりません。
でも時間をかけて育てたタップは自分の子供みたいなもので、愛着が沸くし撞いていてすごく楽しいんですよね。
実際のところ音も打感も良いのですごく気に入っていますし、他のタップも試したいのにもったいなくて外せなくなりました。
もしも、今使っているタップがいまいち合わないなとか、最近モチベーションが上がらないなとか思ったら、試しにタップを育ててみるのもありだと思います。メインシャフトに付けるのが不安なら、スペアシャフトに付けて気が向いた時に少しずつ育てるでも良いと思います。
その時は焦らずに、楽しみながら気長にやってみてください。何か発見があるかもしれません。
こんなビリヤードの楽しみ方もあるんだなと、タップを育てるということにちょっとでも興味を持ってもらえたら幸いです。
以下、関連記事です。