樹脂タップ側面削り

エボナイト、樹脂タップの側面削りするならこれ!

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樹脂タップの側面削りにはこれ!と言われる道具を使って、エボナイトの側面削りをやってみました。

結論、笑えるぐらい優秀でしたので、やり方をまじえて紹介します。

この記事の内容】1.【余談】最近14mmのエボナイト棒が売れてるらしい

2.エボナイト、樹脂タップの側面削りするならこれ!

3.KAKURIを使ってエボナイトの側面削りをやってみた

4.【注意点】刃が鈍ったKAKURIは研ぐ必要がある

5.まとめ

 

2021/8/24追記
最強と話題になったエボナイトに割れるという問題が発生していますので、くわしくは「エボナイト割れる問題とPEIタップ、それとピカピカBIZEN」の記事もぜひご覧ください。2022/5/23追記
とは言え、エボナイトの打感が好きな人は今でも一定数いますので、そういう人のために有益情報を紹介します。
まだエボナイトが普及する前に、某ビリヤードメーカーにエボナイトを紹介した人からの情報ですが、エボナイトをブレイクキューに付ける場合は7mm、ジャンプキューに付ける場合は8mmの厚み(タップ底面から先端まで)を確保すると割れにくいそうです。(割れないというわけではありません)エボナイトは6.5mmより薄くなると、一気に割れやすくなるそうで、ブレイクには7mmというのはゴムの弾力が出にくくなるギリギリの厚みが7mmということ、ジャンプに8mmというのは、ゴムらしさの恩恵を受けながら手球をコントロールできる厚みということだそうです。ただしこれは黒色単色のエボナイトのデータで、他の色やマーブルなどは不明です。また、エボナイトは弾力が十分にあるため、それほどアールをつけなくても、しっかりと食いつくそうです。エボナイト好きの方は参考にしてください。

 




1.【余談】最近14mmのエボナイト棒が売れてるらしい

エボナイト丸棒

まずは余談です。

5/21(金)朝、なんだかやたらとフェイスブックからぬブロにアクセスあるなと思ったら、シェアされてました。

先っちょにエボナイト

日本で唯一のエボナイト製造所、日興エボナイト製造所の代表取締役の方!

最近やけに14mmのエボナイト棒が売れてるんですってw

近ごろヤフオクとかメルカリでエボナイト屋さん増えましたけど、皆さんここで買いますよね。ここでしか売ってないですから。

なんとなく、エボナイトブームは落ち着いてきてるんじゃないかと思ってたんですが、そんなことないんですかね。

もし今後も売れ行きが良いようなら、ここでもタップサイズに切り出して売り始めるかもしれませんね。

 

2.エボナイト、樹脂タップの側面削りするならこれ!

本題です。

紹介する道具は先日、エボナイトタップ交換の記事でも紹介しましたがこれです。KAKURIという鉋(かんな)の刃。見ての通り完全な片刃なので、タップの側面削りにはうってつけですね。

kakuri

 

前回、エボナイトの側面削りをカッターの刃でやりましたが、カッターでは刃がペラペラでエボナイトに負けてしまい、思うように削れませんでした。一方この刃は厚みが3mmもあるので、エボナイトなんかには負けません。

タップ交換が上手は人たちは、樹脂タップ交換にこれを使っていると聞き、以前から使ってみたいと思っていたんで、今回これを使ってジャンプキューにエボナイトを取り付けてみました。




3.KAKURIを使ってエボナイトの側面削りをやってみた

まずは、エボナイトを接着して、側面とアールを木工やすりで粗く削っておきます。ここまでは前回と一緒。

側面削り前

 

ここからKAKURIを使って側面削りをやっていきますが、途中だけ簡単な動画を撮りましたので、ご覧ください。

2022/6/14 追記
エボナイト側面削りの動画がいまいち伝わりづらかったので、ソニックタップで撮り直しました。こちらをご覧ください。

 

エボナイト側面削りの動画も一応残しておきます。

 

やり方は基本的にカッターの刃でやった時と同じで、刃の角度は上の画像ぐらいで良いです。

・KAKURIの裏面を先角にペタッと密着させる
・あとはシャフトをくるくる回すだけ

カッターの刃はペラペラでパワー不足なので、もう少しタップと刃の角度を水平気味にしたり、間に紙をはさんだりして、なるべく細く、薄く削っていったので、時間がかかりました。

でもKAKURIは刃が厚くてパワー十分なんで、紙ははさまず、ずっとこの感じで上まで削り上げることができました。

側面削りが終わった状態はこんな感じ。先角が汚いですが、これはもともとです。

樹脂タップ側面削り完了

刃が厚くなる分、カッターよりは切れ味が落ちるかなと思ったんですが、そんな心配もありませんでした。

ちなみに前回カッターでやった時の写真と並べてみました。

前回との比較

見ての通り、KAKURIのほうが太く削れます。削りカスが太いですよね。左の画像、カッターでやった時はパワー不足で側面を削り切れず、上のほうがせり出しちゃってますが、右の画像、KAKURIだとほぼまっ平らですね。

前回はこのせり出したトップを削って、側面を再整形するのにさらに時間がかかりましたが、今回は残りはアール出しと、側面磨きだけやって完成です。

樹脂タップ交換完了

 

前回よりも慣れたというのもありますが、全体の作業時間(元のタップの取り外し~完成まで)は前回4時間だったのが、今回は2時間ぐらいまで短縮できました。前回はかなりの苦行でしたが、今回は拍子抜けするぐらい楽でしたね。

意地なんか張らずに最初からKAKURI使っとけば良かった!




4.【注意点】刃が鈍ったKAKURIは研ぐ必要がある

これが刃物を使う宿命、KAKURIも当然、刃が鈍ってきたら研ぎが必要になります。

僕はKAKURIで樹脂タップ交換をしたのはまだ2回だけで、個人的にはまだいけると思っているのですが、人によっては2回も削ったら研ぎが必要と言います。削った樹脂タップの硬さにもよるでしょうね。

僕は研ぎに関してはずぶの素人なんですが、KAKURIを作っている角利産業が研ぎ方を動画で紹介していましたので、載せておきます。

 

5.まとめ

いかがでしたか?

これがあれば、自分で手軽に樹脂タップ交換ができるようになると思います。とは言え、そのうち刃もなまってくるでしょうから、その時は研ぎが必要になりますね。

そのへんのメンテナンスが苦じゃなければ、とっても良い道具だと思いますので、ぜひ試してみてください。

 

以上です。

こちらの記事も良かったら読んでください。

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