象革ってなじみがないからどんな革かイメージわかないですよね。
写真と動画でわかりやすく紹介します。
象革のバッグや財布を買おうと思っている人も、レザークラフトで象革を使おうと思っている人も、よかったら最後までお付き合いください。
この記事の内容 |
1.象革とは
象革とはその名の通り、ゾウの革のことです。エレファントレザーとも呼ばれます。
高級皮革にはワニ革やリザード革などもありますが、中でも象革はワシントン条約により輸出入が規制されているため、流通量も少なく、見たことも触ったこともない人も多いと思いますので、まずは象革の基本的なことから説明していきます。
2.象革の特徴|独特な風合い、耐久性、希少性
エレファントレザーは縦横に走った深いシボ(しわ)が特徴で、他の革とは全く違った独特な風合いをしています。表面は起毛しているため、手触りはしっとりとしていて、あたたかみがあります。
耐久性が高いのも特徴です。そもそもが丈夫であるのに加え、その独特のシボのおかげで多少の傷なら目立ちません。
象革はワシントン条約で輸出入が厳しく制限されているため、希少価値が高く、他の革に比べると高価になります。
また、象革は風水的にも開運効果が高いと言われ、金運アップが期待できる象革の財布は一定の人気があります。
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3.象革の部位による表情の違い
象革は鼻、耳、胴など部位によってさまざまな表情を見せます。
僕が持っているのはハギレなので、どれがどの部位か断言はできないのですが、いくつか写真で紹介します。
こちらの画像はかなりしわが深く、表面は起伏が激しいです。耳や胴よりもよく動く鼻の革がよりしわが深くなるという特徴があるので、これも鼻の可能性が高いですね。
下の画像は上の革ほどしわは深くありませんが、こちらは耳か胴の革だと思います。
下の革はかなり皴が細かく入っていますね。部位は不明ですが、こちらの革はつや出し加工がされているため、光沢もあり、上の革とはまた違った雰囲気になりますね。
4.経年変化も魅力|象革のエイジング
象革にも経年変化があります。
下の画像、右側は僕が自作してしばらく使っていたエレファントレザーのビリヤードチョークケース、左側がその材料のハギレ革です。
象革は未使用の状態では起毛した表面がフカフカとして絨毯のような質感ですが、使い込んでいくうちに表面の毛が寝て、ツヤが出てきます。
5.象革の偽物の見分け方
この記事では本物の象革について色々と説明していますが、象革の型押しというものがあります。
象革型押しとは、牛革などに象革の模様を刻印しているものですが、中にはとても精巧にできていて、本物の象革とぱっと見で区別がつかないものもあるそうです。
ちゃんと「型押し」と表記して売っているものなら良いのですが、希少で高価な象革ですので嘘の表記をした偽物もそれなりに出回っているようです。簡単にですが本物と偽物の見分け方を説明したいと思います。
これはワニ側やリザード革の偽物との見分け方と同じですが、象革の模様には個体差があります。また同じ個体の中でも完全に同じパターンの模様が存在することはありません。
ところが型押しの場合、広い範囲で見てみると、1枚の革の中に同じ模様が存在しています。
下の画像は僕が持っているリザード型押しの牛革です。
これをよく見ると、赤丸の部分、黄色丸の部分が完全に同じパターンになっていることがわかります。
象革も型押しの場合、こういうことが起こります。
まあ、これは非常にわかりやすい例ではありますが、こういう感じで見分けることができますので、例えば象革財布の購入を検討しているのなら、店頭で同じ商品を複数見比べてみて、全く同じ模様のものがあったらほぼ確実に偽物と言えると思います。
それでも見分けるのは難しい
とは言え、いつも店頭で同じ商品を見比べられるわけではありませんし、かなり精巧にできているものもあるようですから、やはり信頼できるお店から購入するのがいちばん良いと思います。
ヤフオクやメルカリなどのネットオークションでは安いものも出回っていますが、偽物であったり、本物だったとしても革のランクの低い粗悪品であるリスクも高くなりますので、基本的にはおすすめはしません。
6.象革を動画で紹介
さて、ここまでで象革をいくつか写真で紹介しましたが、独特な風合いは写真では伝わらない部分もありますので、ここから動画でも象革を紹介していきたいと思います。
45秒ほどの動画です。
ハギレばかりですが、象革のイメージを知るにはちょうど良いと思いますので、よかったらご覧ください。
7.象革の手入れ
エレファントレザーは非常に丈夫な革ですので、特別な手入れをしなくても、定期的にブラッシングしたり、専用のスプレーやクリームでメンテナンスをしてあげれば長持ちします。
ただし、水気を嫌うのは他の革と同じですので、濡れてしまった場合はすぐに拭き取りましょう。
8.象革の販売店
レザークラフトの材料として象革を購入したいという人のために、販売店をいくつか紹介します。通販です。
ニシカワレザー
¥800/dsで3万円台~10万円超までの大判サイズで販売しています。
レザーマニア東京通販
こちらはハギレやA5、A4サイズなどの定型サイズで販売しているので、お試しや小物づくりに最適です。
9.まとめ
いかがでしたか?
この記事を読むことで、象革への理解が少しでも深まったら幸いです。
本サイトはビリヤード道具のブログですが、僕は自作が好きでいろんな革でいろいろ自作をしています。
革に関する記事もこんな感じでときどき書いていますので、たまに訪問していただけるとありがたいです。
これからもいくつかエキゾチックレザーに関する記事をアップしていく予定です。
他にはこんな記事も書いていますので、よかったらご覧ください。
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