アザラシ革（シールスキン）のこと色々、写真や動画を使ってわかりやすくまとめました。
アザラシ革のバッグや財布を買おうと思っている人も、レザークラフトでアザラシ革を使おうと思っている人も、よかったら最後までお付き合いください。
| この記事の内容 |
１．アザラシ革とは
アザラシ革とはその名の通り、アザラシの革のことですが、アザラシは英語で「seal（シール）」なので、シールスキンとも呼ばれます。
アザラシ革はあまりメジャーではないと思いますが、他の革同様、財布やバッグなど用途は幅広く、人とかぶりたくないものを持ちたい人にはおすすめです。
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２．アザラシ革の種類
アザラシの革として流通しているのは主に以下の3種類になります。
(1) ハープシール（タテゴトアザラシ）
上の写真は赤ちゃんですが、幼獣は見ての通り体毛は白く、成獣になると体毛は灰色になります。竪琴（ハープ）のようなU字模様の斑紋があるのがその名の由来です。
北大西洋や北極海に生息し、体長は180～190cmぐらいになります。
(2) ワモンアザラシ（リングシール）
見ての通り、リングマークトカゲのようなリング模様（輪紋）があることがその名の由来です。
北半球の北部に広く生息し、日本でも北海道の日本海側やオホーツク海側に分布します。タテゴトアザラシよりは小型で体長は120～130cmほどになります。
(3) ミナミアフリカオットセイ（ケープシール）
こちらはその名の通りアフリカ南部に生息するオットセイです。オットセイの中でも最大で体長は200～230cmにもなります。
３．アザラシ革の特徴｜独特な風合いと耐久性
(1) 独特な畝模様
海洋生物であるアザラシ革は陸に住む牛や豚などの哺乳類の革とは異なる非常に独特な風合いを持っています。
なんと言っても、この水が流れるような独特の畝（うね）模様が目をひきます。
どことなくサメ革の水シボに似ていますね。同じ海洋生物だからでしょうか。
サメ革同様、アザラシ革もエイジングが魅力で、使いこむほどに経年変化でツヤが増していきます。
せっかくなのでサメ革と並べて撮ってみました。左がアザラシ革、右がサメ革です。
皺の細かさの違いはあるものの、似ていると思うんですがどうでしょうか。
そしてアザラシ革も他の革同様、加工の仕方で表情が変わります。
下の画像、左側が艶出し加工がされたもの、左側が銀すり加工されたものです。
銀すり加工というのは革の表面を擦って、マットに加工されたものです。
まったく表情が変わりますよね。
マットのほうはスポンジみたいな風合いです。ぱっと見で革とは思えないですね。
(2) 厚くて丈夫
アザラシ革は厚みがあって丈夫です。それに多少傷が付いても、その畝模様に紛れて傷が目立ちません。
水にも比較的強く、難しい手入れも必要ありませんが、他の革同様、濡れたまま放置はよくありませんので、水気はすぐに拭き取るようにしましょう。
４．アザラシは毛皮も人気
厚くて丈夫なアザラシ革、保温性が高く、毛皮（ファー）も人気です。
アザラシ毛皮の特徴として、手触りが硬いというのがあります。
そのため他の動物の毛皮のように衣類に使われるのではなく、丈夫さが求められるスリッパやサンダルなどの履物や、財布、バッグなどに使われます。
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５．アザラシ革を動画で紹介
写真だといまいち伝わりづらいかもしれないので、30秒の簡単な動画を撮りました。
興味があればご覧ください。
６．アザラシ革の販売店
レザークラフトの材料としてアザラシ革を購入したいという人のために、販売店をいくつか紹介します。通販です。
ニシカワレザー
￥364/dsのものが1枚革で売っています。
この記事を書いている現在、売っているのは脱毛したケープシールのみですが、アザラシ革を1枚革で売っているところはあまりないので、大判サイズが欲しい人にはここがおすすめです。
レザーマニア東京通販
こちらはハギレやA5、A4サイズなどの定型サイズで販売しているので、お試しや小物づくりに最適です。
以前僕はこちらではぎれを買ったんですが、当時は100gで売っていて、内容はこんな感じでした。
これで税別￥1,000でしたが、傷や穴はあるもののA5サイズ2枚、ハガキサイズ2枚、その他こまごま入っていてかなりお得ですね。
ちなみに今は70gでの販売になっています。
ビリヤードキューの革巻きサイズも売っていますが、厚すぎる（1mm以上ある）のでおすすめしません。
７．まとめ
いかがでしたか？
この記事を読むことで、アザラシ革への理解が少しでも深まったら幸いです。
本サイトはビリヤード道具のブログですが、僕は自作が好きでいろんな革でいろいろ自作をしています。
革に関する記事もこんな感じでときどき書いていますので、たまに訪問していただけるとありがたいです。
これからもいくつかエキゾチックレザーに関する記事をアップしていく予定です。
他にはこんな記事も書いていますので、よかったらご覧ください。
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