超軽量42gの本革巻きエクステンションを自作

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今回は僕の相棒オーメンに合わせた超軽量エクステンションを作ります。

もちろん、オーメンの革巻きに合わせてミッスーリレザーを使います。

この記事の内容

1.エクステンションは軽さが大事!

2.本革巻きエクステンションの作り方
-(1) 材料
-(2) 作り方
-(3) 使用感
-(4) 後日談|エクステケース作成とエクステカスタマイズ

3.まとめ




1.エクステンションは軽さが大事!

エクステンションにも色々ありますが、軽さは絶対的に大事だと思ってます。

昔の木製のエクステンションとか、よくある塩ビパイプの自作エクステンションって重かったですよね。

普通に200gぐらいありました。

以前ぼくも塩ビパイプで自作したのが200gありましたが、重くて嫌になりました。

最近はカーボンの軽いものが主流ですが、みんな重いのが嫌だったんでしょうね。

エクステンションが軽いことには2つのメリットがあると思っています。

・軽くて振りやすい
・荷物として軽い

というわけで以前僕はこちらの記事で、たった38gのエクステンションを作ったわけですが、今回も同じ構造で作っていきます。




2.本革巻きエクステンションの作り方

(1) 材料

軽さを追求し、今回も材料は紙筒です。

グリップ部に使う左側の筒はこの紙バトンです。

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ソケット部は前回、20m巻の「サランラップ(商品名)」の芯を使いましたが、オーメンのバットエンドは32.3mmあり、同じようにはまらなかったので、もう一回り太い20m巻きの「クレラップ(商品名)」の芯を使います。

誰も興味ないかもですが、内径を比較すると以下の通りです。

・20m巻きのサランラップの芯:31.6mm
・20m巻きのクレラップの芯: 33.5mm

「ラップの芯ってこいつバカなの?」って思う人のために一応言っておきたいのですが、これらの紙筒、エクステンションとして使う分には強度的になんら問題はありません。

僕はもう3年以上、この構造のエクステンションを使っていますが、壊れたことはもちろん、使っていて不安に思ったこともありません。

これは僕が以前使っていたものですが、こんな感じでバットを持ちあげても壊れませんからね。(こんな持ち方は推奨しませんが)

紙製エクステンションでバットを持ち上げる

もちろん踏んだらつぶれるでしょうし、ジュースでびちゃびちゃになったらダメになると思います。でも、そんなこと普通ありませんからね。




(2) 作り方

僕はエクステンションはだいたい20センチぐらい伸ばせれば良いと思っているので、その長さで作っていきます。

今回僕は以下の長さにカットして作りましたが、このへんはお好みです。

ソケット部(ラップの芯):5.5cm
グリップ部(紙バトン): 23cm

僕は間違って23cmにしちゃいましたが、キューの長さを20cm伸ばしたいなら、グリップ部は20cmで良いです。

カットしたら、まずソケット部の内側に全面にフェルトを貼ります。

両面テープだと剥がれたりするので、僕はフェルトは木工ボンドで貼ります。このままボンドが乾くまで2時間ぐらい放置します。

ボンドが乾いたら、ここにグリップ部を2センチぐらい差し込みます。ここもソケットの内側に木工ボンドを塗って接着しています。

底蓋はハサミで丸く切り抜いた厚紙を2,3枚貼り合わせて、ボンドとテープで底に固定します。

これでベースは完成。

これを飾っていくわけですが、ぬブロが目指しているのは誰でも簡単にできる自作ですから、難しいことはやりません。

グリップにミッスーリレザーを巻くのは確定ですが、その他の部分にはオーメンのパープルハートに近い雰囲気の木目調シートを貼ります。

で一番いいと思ったのが、ダイソーで買ったこれ。

ちょっと色が濃いんですが、木目の感じがマッチしたのでこれに決定。

貼ってみました。木目の方向はオーメンに合わせたかったので、長さが足りない分は継ぎはぎです。

まあまあいい感じですね。木目も本当の木みたいです。

でもソケットとグリップの境目が角張ってて見た目が微妙。

このままでもいいんですが、せっかくなんで、ここをなんとかごまかしていきます。

僕が思いついたのは、ここに断面を斜めにカットした細い革を貼れば、この段差がなだらかになるんじゃない?ってことです。

なるべくならこの木目調シートと似た風合いの革がいいんですが、ちょうどいい色合い、厚みの革が無かったので、ミッスーリともう1つ、家にあった適当な革を細く切っていきます。

左がミッスーリで、右側の下地にする革はそれより太くします。

どちらもカットする際、カッターの刃をかなり寝かせて、断面を斜めにカットしています。2つを重ねた時、この斜めの断面がスムーズにつながるように太さを調節しています。だいたいですが。

カットした後、断面はトコノールで磨いています。

これを実際に貼ってみるとこんな感じ。

断然よくなりましたね♪

色合いがバラバラなのは若干残念ですが、それもデザインととらえれば吉。

このあと下側と底面にも同じように木目調シートを貼って、あとは革巻きを残すのみ。

ちなみに写真に写ってませんが、底面にはクッションパッドを貼ってます。

ここに革巻きをするとこんな感じで完成!

オーメンの革巻き同様、ミッスーリレザーはプルアップさせ、かつ上下にはナチュラルカラーのロロマレザーでリングを入れています。

しかしこのダイソーの木目調シート、木目がリアルでかなり高級感ありますね!

自分で言うのもなんですが、仕上がりの美しさに感動しました。

今回の一番のこだわりポイント、ソケットとグリップの境目はこんな感じになりました。

良い!

ソケットの縁のところは、そのままだと紙パイプ丸出しなんで、マジックで黒く塗ってます。これでフェルトの色と一体になって、紙でできてるなんて誰も思わないと思います。

底面にはこんな感じで、どこかの100均で買ったクッションパッドを貼ってます。

オーメンと一緒に。

木目調シートがオーメンのパープルハートにもっと合うやつだったらなお良かったんですけどね。見つかりませんでした。

でもほんと高級感があって、我ながら大満足です。

装着するとこんな感じ。ソケットは一般的な塩ビのものより細身なので、シルエットもすっきりします。

別アングルでもう1枚。革とデザインをオーメンに合わせたので一体感があって良いですね。

重さは見ての通り42g。

前回作ったのはもっと薄くて軽いリサイクルレザーを巻いて38g。

今回巻いたミッスーリレザーは重いので、当然それより重くなることはわかっていましたが、思っていたよりは軽めに抑えることができ、その点でも満足です。




(3) 使用感

肝心の使用感ですが、僕は前回作ったものを2,3年使ってましたが、大満足でした。

何よりも軽さですね。軽くて振りやすいので、キュー先もブレにくいと僕は思います。パワーや打感という意味では塩ビ製やカーボン製のほうが当然上だと思いますが、エクステンションでのショットにそこまで求めないですよね?

耐久性も問題はなく、一度も壊れたことはありません。荷物としても軽くてかさばらないので、はっきり言って最高です。

それともう1つおまけですが、このエクステンションは中の空間が広いので、ジャンプキューも収納できます。キューケースの省スペース化にも一役買えますよ。

みんなもこれ作って使えばいいのにってずっと思ってるんですけど、こんなのなかなか作ろうと思わないんでしょうねww

だまされたと思ってぜひ作ってみてください。

ちなみに、今回の材料、作り方だとキュー尻の直径が32.5mmまでぐらいのキューなら問題なく使えると思います。31mm台だと少し緩いと思いますが、その分フェルトを重ねるなどで調整できると思います。

と言っても、たぶん誰も作らないので、このエクステンションのユーザーはずっと世界で僕1人だったと思うんですが、SOさんにこれまでのお返しとして、これを作りました。

SOさんのキューは32.8mmと太いので、かなりきついんですが、フェルトの貼り方で調節してます。

詳しくはこちら。

お返しにぬブロエクステンションをプレゼント




(4) 後日談|エクステケース作成とエクステカスタマイズ

後日、エクステケースを作って、ついでにエクステもカスタマイズしました。その様子はこちらの記事で。

 

セリアのナイフカバーからエクステンションケースを自作

 

3.まとめ

いかがでしたか?

革とか紙バトンとか材料は揃えないといけませんが、専門工具なんか必要ないですし、そんな難しいことは何1つやっていないです。

でかい革を安く買ったからというのもありますが、材料費はたぶん200円もいかないと思います。こだわりがなければ、革巻きではなく、全部木目調シートにすれば、もっと手軽に作れますね。興味がある人はぜひやってみてください。

以下、初代自作エクステンションの記事です。作り方は詳しく書いてますので、良かったらご覧ください。

ビリヤードエクステンション自作【たったの38グラム】

全部ミッスーリ計画、残すはあと3割ぐらいかなと思います。

次はエクステンションケースを作ろうと思っていたのですが、思うところあり、チョークケースとかタップシェーバーを先に作ろうかなと思っています。

最近モノづくり三昧の毎日です。

 

その他、参考記事はこちら。良かったらあわせてご覧ください。

ミッスーリ(ミズーリ)レザーを買いました|写真と動画で紹介

ミッスーリベリーで革巻き その2|いよいよオーメン

2代目キューケースを作る 第4話|ミッスーリレザーで革張り

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