ミッスーリベリーで革巻き その2|いよいよオーメン

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先日、ブレイクキューにミッスーリベリーを巻きましたが、今回がメインイベント、僕の新しい相棒、オーメンの革巻きをしました。

この記事の内容

1.僕の革選び

2.ミッスーリベリーでオーメンに革巻き

3.前回の宿題
-(1) 革巻き前後の重さとバランスの変化
-(2) ミッスーリベリーの傷の修復

4.まとめ




1.僕の革選び

時は少しさかのぼりますが、僕がミッスーリベリーのブラウンに決めるまでの経緯も書いておきます。

色の組み合わせって難しいですよね。センスの良い人だったら、キューを一目見て、「この色が合う!」って決められると思うんですけど、基本的に僕はダサいです。

なので変に攻めたりせず、間違いのない選択をしとくのが無難です。

てことで、キューに使われている色に合わせることにしました。

このキューに合いそうなのは、このあたりですね。

・パープルハートに合うブラウン系(ワイン~ダークブラウン)
・メープルハギに合わせたナチュラル系
・ジョイントカラーに合わせたブラック

最初、僕の中でワインレッドのリザード一択でした。以下はイメージです。

これは間違いないですよね。

でも良いリザード革が見つからなかったのと、もともと革巻きと同じ革でキューケースとかチョークケースとか色々作りたかったんで、大判で売っている牛革にすることにしました。

牛革と言っても、安っぽいクロム鞣しのものではなく、エイジングを楽しめるタンニン鞣しの牛ヌメ革です。

思ったんですけど、牛革巻きは数あれど、タンニン鞣しのヌメ革巻きってあまりない気がします。あるのかな。

タンニン鞣しよりクロム鞣しのほうが耐久性も耐水性も高いですから、手汗や汚れがつきやすいグリップの革巻きにはクロム鞣しのほうが向くんだと思います。

でもクロム鞣しの革はほとんどエイジングしません。やっぱりエイジングを楽しみたいですよね。

てことで、色々な銘柄の色々な色を検討しました。革屋のサイトの写真を切り抜いて、オーメンの写真と合成してと笑

ちなみにグリップの上に白い線が入っているのは、白いラインをアクセントに入れる想定だったからです。

こんな感じで悩みに悩んで決めたのが、上の写真の中段左側、ミッスーリベリーのブラウンです。

写真と実物の色合いってけっこう違うので、届くまで不安だったんですが、厳選した甲斐あって、ほぼイメージ通りの色でした。




2.ミッスーリベリーでオーメンに革巻き

それではやっていきます。

まずはビフォア。

おそらく純正の糸巻き。状態はとても良いですし、色合いもマッチしていてこれはこれで十分かっこいいので、ちょっともったいないですが、見た目も手触りもやっぱり革巻きが好きなので、ミッスーリレザーに巻き替えていきます。

まずはグリップ上下をテープで簡単に養生して、カッターで糸に切れ目を入れて、ほどいていきます。

ほどいた後はこんな感じでまだボンドが付着していて汚いので、固く絞った濡れ雑巾でごしごし拭いていきます。

それにしても何度やってもこの工程が一番つらいですね。軽く1時間以上かかりましたよ。手はパンパンだし、指にまめはできるし、もうやりたくないです。

とりあえずこれぐらいで終了。

さっそく革をあてがってみます。

前回革巻きしたブレイクキューに比べると、こっちはハギがあるので、これでも十分かっこいいなと思うんですが、前回同様、グリップ上下にリングを入れることも検討します。

赤のリザード

ワインのリザード

ターコイズのリザード

カーキのリザード

カーキのエイ

黒の水ヘビ

どれもいいけどどれも決め手に欠けるなと思っていたところ、ついに最高にマッチする革を見つけました!

それがこれ、ナチュラルカラーのロロマレザー(牛ヌメ革)です。

まずはグリップ上側

下側

ハギやバットエンドのカーリーメープルのカラーともマッチしていて、かっこいいです。

これで決まり!

そして今回もミッスーリレザーをくしゃくしゃにしてプルアップさせます。

そのままだとこんな感じでつるっとしてますが、

こうやってくしゃくしゃにすると、

はいプルアップ完了。

あいかわらずいい味出てます。

これをナチュラルロロマのリングと一緒にあてがってみます。

うん、最強!




リングの入れ方

ぬブロ流ですが、リングの入れ方も紹介しときます。

① グリップの通常サイズに型紙を採寸
② 革の上下を短めにカット
③ 上下の余白を空けて革巻き
④ 上下の余白サイズに切った革を貼り付け

①型紙の採寸は「失敗しない革巻き手順」で紹介したやり方を同じです。

②革の上下をカットする時、普通なら型紙の位置はずらさずに型紙に沿ってハサミで革をカットしますが、ここでリングの細さに合わせて型紙をずらし、短めにカットします。

下の写真のように入れたいリングの細さ分だけ型紙を下にずらしてカットします。

長いと思った分だけ見えるように下の写真のように定規をあてがってカットします。

僕は今回、上下のリングは2mmずつにしました。リングの色にもよりますが、あまり太すぎるとやぼったくなるので、個人的には細めが良いと思います。

③上下を短く切った革を、グリップ上下の余白を空けて、巻き付けます。巻いた後はこんな感じです。

④あとはリング用の革を巻き付けて終わりです。ちなみにリングの革は細いので、少し短く切ってしまっても伸びますし、失敗したらまたやり直せばいいので、細さだけ合わせておけば、長さの採寸はてきとうでも大丈夫です。

ただし、革を細く切るのはちょっとコツがいります。「失敗しない革巻き手順」で説明している通り、革を一太刀で切ろうとせずに、何太刀かに分けて優しく切るようにすれば、革がずれずにきれいに切ることができます。

 

こんな感じで今回も無事に革巻き完了!

想像していた以上に良い!

リングもかなり良い感じです。

やっぱりカーリーメープルの色とマッチしているんで合いますね。

今さら気付いたんですが。グリップ上下にほそーい黒いリングが入っていたんですね。これが絶妙に効いています。

継ぎ目はこんな感じです。

ブレイクキューよりも継ぎ目はまっすぐできました。採寸がてきとうだったナチュラルリングは継ぎ目が目立っちゃってますが、本体の部分は上出来だと思います。

先日巻いたブレイクキューと一緒に。

これからも色々とミッスーリ仲間が増えていきますよ♪




3.前回の宿題

前回のブレイクキューの革巻きで2つ宿題がありました。

(1) 革巻き前後の重さとバランスの変化

ミッスーリレザーはオイルをたっぷりと含んでいるので重いです。前回それが気になったので、今回オーメンで革巻き前後の重さとバランスの変化をはかってみました。

結果、革巻き後のほうが軽い。。

革巻き前の糸巻きの状態でバットが435g、革巻き後が429gでした。

あれ、こんなに重い革なのに、糸巻きのほうが重いんですね。これはかなり以外でした。

バランスポイントは1~2mmぐらい前バランスになった感じですが、振ってみて違和感は全くありません。

ま、良かったです。

(2) ミッスーリベリーの傷の修復

ミッスーリベリーは傷が付きやすいけど、簡単に修復できますと前回書きましたが、動画を撮ってみました。

爪でちょっとびーってやると傷がつきますが、指で少しこすれば元通りです。

ただこれは、ミッスーリベリーに限った話ではなく、ロロマとか他のヌメ革でも同じようなことができます。

ここで言いたいのは、この革は他の革に比べるとちょっとしたことで傷が付きやすいけど、そういう傷はわりと簡単に修復できますよってことです。

どんな傷でも修復できますってことではありませんので、あしからず。




4.まとめ

ミッスーリレザーでの革巻き、想像以上にかっこよく、大満足です。

これからこの革を使ってキューケース、チョークケース、エクステンションとか作っていきますが、どれもかっこよくなること間違いなしですね。

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