エイ革(スティングレーレザー)のこと色々、写真や動画を使ってわかりやすくまとめました。
エイ革のバッグや財布を買おうと思っている人も、レザークラフトでエイ革を使おうと思っている人も、よかったら最後までお付き合いください。
この記事の内容 |
1.エイ革とは
エイ革とはその名の通り、エイの革のことです。
エイは英語でray(レイ)ですので、レイレザーと呼ばれたり、主に使われるアカエイの英語stingray(スティングレイ)から、スティングレー(スティングレイ)レザーと呼ばれたりします。
また、ガルーシャとも呼ばれます。これは昔の有名なフランスの革職人の名前からきているそうです。
エイ革はエキゾチックレザーの中ではマイナーな部類に入る革だとは思いますが、バッグ、財布、靴、スマホケースなど、用途は多岐に渡ります。
2.エイ革の特徴|独特の質感と耐久性
(1) 独特な質感と光沢
まずぱっと目をひくのがその独特の質感です。
見ての通り、細かいビーズを敷き詰めたような模様になっていて、角度を変えるとこの粒々がキラキラと光に反射して宝石のように美しいです。
ぱっと見、象革の模様に見える部分もありますが、この輝きが象革とは一線を画しています。
エイ革単体で財布などを作るのももちろん良いとは思いますが、個人的に革小物のインレイなどにして、さりげなくきらっと輝くような使い方がとてもかっこいいなと思っています。
(2) とにかく丈夫で水にも強い
象革やサメ革など丈夫と言われる革はいろいろありますが、エイ革はその中でも最強の耐久性を誇り、強度は牛革の10倍あると言われています。
というのもこのビーズのような粒々、人間の歯と同じリン酸カルシウムという成分でできています。爪でこするとカリカリと音がして、小粒の石か何かをこすっているような手触りです。
そのため、とにかく丈夫で劣化しにくく、水にも強いです。寿命が長いので、ずっと使っていける革ですね。
(3) 加工方法で違った表情に
僕が持っている革は、吟すり(銀すり)というポリッシュ加工がされていて、1つ1つの粒の表面は研磨されています。
表面が削られることによって、粒々が平らになり、かつ白くなっているのがわかると思います。
人間の歯と同じ成分なので、表面を研磨されることで本来の色が出てくるのだと思います。
ちなみに中心にあるこの大きな白い粒はスターマークと言われます。エイ革を使った革製品は下の財布のようにこのスターマークを中央に配置したデザインが多いですね。
そして、研磨の仕方によって雰囲気やスターマークの出方も変わってきます。
一方、吟すり加工がされていないノンポリッシュのもの(銀つきとも呼ばれる)は、粒の表面が丸いままで、1つ1つがもっと粒立っています。その見た目からキャビアと呼ぶそうです。
僕はそういう革を持っていませんが、この財布なんかそうですね。
見ての通り、粒々の表面は丸いままですが、経年変化によって表面が研磨され、スターマークが浮き出てくることもあります。
3.エイ革は気持ち悪い、ダサいという意見
僕はとてもかっこいいと思うエイ革なんですが、気持ち悪いとかダサいって思う人、けっこういるみたいですね。
ちょっと話がそれますが、まじめに収益目指してるブロガーって手当たり次第に記事を書きまくっているわけではなく、その記事に読者ニーズがあるのかってちゃんと調べています。
そこで、月間検索ボリュームを調べるツールがあるんですが、そこで調べるとこんな数字が見えてきます。
Googleの月間検索数(月により変動)
キーワード | 月間検索数 |
エイ革 | 1600件 |
エイ革 気持ち悪い | 210件 |
エイ革 販売 | 170件 |
エイ革 偽物 | 170件 |
エイ革 特徴 | 70件 |
エイ革 ダサい | 40件 |
ちなみにGoogleで検索すると、サジェストワードとして「気持ち悪い」とか「ダサい」って出てきますからね。
(1) エイ革ってそんなに気持ち悪い?
まあ、このブツブツ感なんでしょうね。
苦手な人は苦手なんだろうなあと。
でもダチョウ革のクイルマーク(毛穴)とかもなかなかの気持ち悪さですよね。他の革でも見ようによっては気持ち悪いものもありますよね。手持ちの革でいくつか気持ち悪そうなものを集めてみました。
左から、カエル、ダチョウ、ダチョウの足、ジャクルシー(カイマントカゲ)、ヘビです。
気持ち悪さでカエルはダントツだと思いますが、僕的に次点はダチョウです。その隣のダチョウの足もゴキブリかなんかくっついてるみたいで人によっては無理なんじゃないかと思います。
これに比べたらエイ革なんか、ぜんぜん気持ち悪くないと思うんですけど、人それぞれですね。
(2) エイ革ってそんなにダサい?
「気持ち悪い」ほどではありませんが、「ダサい」というのもそれなりに検索数があるので、そう思っている人はいるんだと思いますが、これは正直、財布とかスマホケースになった時のデザインの問題なのかなと想像します。
僕的に、こういうひし形のスターマークのものはなんとなくダサいなと思うんですが、どうでしょうか。
4.エイ革の偽物や型押しの見分け方
エイ革ってそもそもそんなに偽物って出回ってないみたいです。
表面の粒は歯と同じ成分ですから、牛革なんかをエイと同じ質感に仕上げるのは不可能なんだと思います。
ただ、型押しはたまに見かけます。簡単にですが本物との見分け方を紹介します。
(1) 表記を確認
まずこれが一番簡単、商品の説明を読んで「本革」とか「レザー」とだけ書いてあるものは、十中八九、型押しと考えて良いと思います。
本物のエイ革の場合、「エイ革」、「スティングレー」などと明記されているはずです。
(2) 爪で軽くこすってみる
上でも書きましたが、エイ革は表面が歯と同じ成分ですから、爪でこするとでカリカリと硬質な音がします。型押しだとこんな音はしないですね。下の動画でも実践していますので、そちらもご覧ください。
5.エイ革を動画で紹介
ここでは簡単にエイ革を動画で紹介していきたいと思います。
僕が持っているのはそんなにグレードの良くない革だけですが、宝石のような美しい輝きと独特な質感は伝わるはずです。
20秒ほどの動画ですので、よかったらご覧ください。
6.エイ革の手入れ
エイ革は非常に丈夫ですから、基本的に難しい手入れをせずとも十分長持ちします。
表面の粒々の間につまった埃などが気になるようなら、軽くブラッシングしましょう。
7.エイ革の販売店
レザークラフトの材料としてエイ革を購入したいという人のために、販売店をいくつか紹介します。通販です。
and leather
税込価格:一枚革は¥3,000ぐらいから(安いハギレやお試し革もあり)
一枚革だけでなく、ハギレやお試し革もあるので、エイ革を試してみたいという人にはイチオシ。価格もお手頃です。
ミヤツグ
税込価格:
銀付き ¥4,400
銀すり ¥6,600
銀付きはノンポリッシュ、銀すりはポリッシュ加工されているものです。
こちらはカラーバリエーションが豊富で価格も比較的お手頃です。明るいカラーが多いので、個人的にはカーキとかブラウンとかもう少し暗めの色も用意してほしいです。
8.まとめ
いかがでしたか?
この記事を読むことで、エイ革への理解が少しでも深まったら幸いです。
本サイトはビリヤード道具のブログですが、僕は自作が好きでいろんな革でいろいろ自作をしています。
革に関する記事もこんな感じでときどき書いていますので、たまに訪問していただけるとありがたいです。
これからもいくつかエキゾチックレザーに関する記事をアップしていく予定です。
他にはこんな記事も書いていますので、よかったらご覧ください。
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