高級感があってエイジングが楽しみなイタリア製高級レザーを買いました。
その名はミッスーリレザー。
写真と動画で紹介します。
この記事の内容 1.ミッスーリレザーとは 2.僕が買ったのはミッスーリベリー 3.僕が買ったミッスーリベリー|写真と動画で紹介 4.ミッスーリレザーの販売店|革販売のミヤツグ 5.まとめ |
1.ミッスーリレザーとは
ミッスーリレザーとは、La Perla Azzurra社が手掛ける100%植物タンニン鞣しの高級感あふれるイタリアンレザー、ミズーリレザー(Missouri Leather)とも呼ばれます。
ミッスーリレザーはオイルをたっぷりと含んでいるため、使い込む過程で中からオイルが染み出し、美しい艶が出てきます。経年変化で艶が増していくエイジングレザーです。
ちなみに僕が好きなエルヴァケーロ(紹介記事はこちら)もLa Perla Azzurra社の革です。ここの革はかっこいいですね。
エルヴァケーロ
2.僕が買ったのはミッスーリベリー
ミッスーリレザーと言っても、僕が買ったのはミッスーリベリー。ミヤツグで買いました。
ミッスーリベリーとは、ミッスーリレザーの腹部(ベリー)の革です。
ベリーの革はバック(背部)の革に比べ、サイズや形状が限られる上に、繊維が粗く、強度も弱いという特徴があり、不規則な皺や小傷、穴などもあらわれるため、用途が限られるというデメリットがあります。
しかしその分、価格は安くなりますし、その不規則さにより、1枚の革で様々な表情を楽しめるというメリットもあります。
他にも色々な半裁革など検討したんですが、使う前から深くエイジングしたようなミッスーリベリーの味わいが素晴らしく、最終的にこの革に決めました。
3.僕が買ったミッスーリベリー|写真と動画で紹介
それでは僕が買ったミッスーリベリーをもう少しくわしく紹介していきます。
(1) 色はブラウン
色はブラウン(MS-12)です。
見ての通り、色は部位によって濃淡出てますね。
シボの出方も違い、上の写真は脇腹のあたりで、スムースな風合いで色も濃い目ですが、下の写真、足の付け根あたりはシボが多めで、色合いも明るくなります。
ミヤツグには全11色売っていて、どの色もとてもかっこいいです。
(2) サイズは大きめ、厚みは最薄の0.6mmで指定
サイズは「大きめ」で指定しました。
具体的なサイズを何か所か測りました。見ての通りバカでかいです。
注文フォームには細かいことは指定できないと書いてあったんですが、電話で事前に聞いたところ、頼めば細かい希望も聞いてくれそうだったので、僕の用途に合わせて以下の希望を備考欄に記入しました。
0.6mmに漉いた状態で、穴あきなしで以下サイズの切り革が確保できる個体を希望します。 ・75cm×25cm 1枚 |
上記の通り、0.6mmという指定可能な最薄でオーダーしています。
僕はちゃんとしたレザークラフトのことはよく知りませんが、レザークラフトで0.6mmの革を使うことってそんなにないんじゃないかと思います。しかもこんなでかい革を全面べた漉きです。
それにベリーは強度が弱いので、あまり薄く漉くと穴があいたり、破れやすくなるというスクがあります。
実際、他の店では薄く漉くと穴があくおそれがあると明記しているところもあります。
ですが、僕の使い方では0.6mmは必須なので、穴あきなしで上記のサイズを確保したいという念押しをしました。
回答としては、確約はできないとのことでしたが、穴ぼこだらけになることはないということだったので、0.6mmでオーダー。
ちなみに、漉き加工をお願いする場合、床革を譲ってくれるお店があります。ミヤツグもそう。床革とはスライスした裏面の革のことですが、色々使い道があるんで、本当はそれももらうつもりでした。
でも床革を希望すると、一気に裏面をスライスするため、微調整をしながらの漉きができず、穴があくリスクが多少高まってしまうということで、諦めました。まあ、床革なんかなくたって、うちに腐るほど革はありますからね。
結果として希望したサイズの切り革は穴あきなしでちゃんと確保できたので良かったです。
ちなみに床面はこんな感じで、漉きむらっぽいところはありますが、毛羽立ちとかはありません。
(3) 僕が買ったミッスーリベリーの値段
サイズに応じて変わりますが、僕のお会計はこんな感じ。
商品合計 :11,753円(税込)
送料 :1,650円(税込)
手数料 :0円(税込)
ポイント利用:1,000ポイント(1,000円)
お支払い合計:12,403円
商品合計額には漉き加工費¥550も含まれています。
送料けっこう高いっすね。。
でもすぐに使える1000円分のポイントがつくので、その分は割引になって、¥12,403でした。
これだけ良い革がこのサイズでこの値段なら納得です。
(4) ミッスーリベリーで色々作ってみた感想
僕はこの革でビリヤードキューの革巻きとかビリヤード道具を作ろうと思って買ったんですが、色々作ってみて気づいたことも書いておきます。
① コバ磨きが簡単
まず、オイルをたっぷり含んだこの革、コバ磨きが簡単です。
下の画像、ミッスーリベリーを4枚重ねて貼り合わせてるんですが、磨く前はこんな感じなのが、
それからトコノールをつけて、1回軽く磨いただけでこれだけの艶が出ます。
② プルアップで別の表情に
部位によってさまざまな表情を見せるミッスーリベリー、オイルをたっぷり含んでいるため、プルアップさせることでまた違った表情になります。
まずはカットした状態。この部位はわりとスムースな感じですが、
これを手でもみくしゃにしてプルアップさせると、
こんなにワイルドな表情になりました。
放置しとくと段々元に戻ってきますが、完全には元通りにならないので、この荒々しい表情も楽しむことができます。
③ 水を吸うとかなり伸びる
柔らかくて伸縮性も良いミッスーリベリー、僕が買ったのが0.6mmという薄さというのもあるとは思いますが、ちょっと水を吸わせるだけでかなり伸びます。
僕が作ったビリヤードのチョークホルダー、内側に磁石を仕込む必要があるんですが、ミッスーリベリーの床面を濡らして、革を引っ張るとかなり伸びるので、下の画像のような感じで磁石にフィットするように貼り付けることができました。
(5) ミッスーリベリーを動画で紹介
写真だけでは伝わりづらい部分もあるかと思いますので、1分ほどの簡単な動画も撮りました。
良かったらご覧ください。
4.ミッスーリレザーの販売店|革販売のミヤツグ
上でも書きましたが、僕はこちらで買いました。
革販売のミヤツグ - 皮革専門卸の直営オンラインストア (miyatsugu-store.jp)
こちらは通販ですが、電話やメールで要望も色々聞いてもらえます。
なお僕の場合、注文したのが8/24、到着が8/28です。
漉き加工もしてもらっているので、1週間以上かかるかと思っていたのですが、迅速な対応はありがたいですね。
5.まとめ
いかがでしたか?
なかなかこんなデカい革買おうと思わないと思いますが、比較的お手頃価格ですし、高級感があってかっこいい革なので、大きな革をお探しの方は選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
きっと満足度の高いお買い物ができると思いますよ。
この記事がお買い物の参考になれば幸いです。
ちなみに、先日この革を使って簡単な靴べらを作ってみましたので、よかったらご覧ください。
革についてはこんな記事も書いていますので、良かったらあわせてご覧ください。
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