ちょっと便利なかかとやすりケース2号機を作りました。もちろん縫いません。
この記事の内容 |
ちょっとおさらい|ダイソーのかかとやすりとは
何だよそれって人のためにおさらい。
これがダイソーのかかとやすりです。
見ての通りかかとの角質をけずるためのやすりなんですが、サイズ感、目の細かさ、重さ、硬さ、形状とかこれがタップシェーバーとしてとにかく良いんですよね。
ちなみにこれ、使っていくうちにだんだん削れなくなってくるので、その時は買い替えが必要です。
どんなやすりでも目詰まりとかはしますが、これはダイソーで100円で買えるんで、そういう意味でもとても便利ですよね。
Twitter界隈では使っている人けっこういるはず。これは本当におすすめです。
1.2号機を作ろうと思った理由|初号機の不便なところ
こちらが初号機。
以前記事にした、モスモスさんのやすりケースと同じ構造です。
僕は最近、先日作ったキューケース3号機をメインで使っているんですが、それには小物入れがないので、タップシェーバーとしてこのかかとやすりケースをポーチに入れて持ち歩いています。
これはこれですごく気に入っているんですが、問題はプレー中の使い勝手。
使う時はこうやってやすりをケースから出さないといけないんですが、問題は使い終わったやすりをどうするか。
やすり面がむき出しですから、このままケースの上に置いたりテーブルの上に置いたりすると傷つきそうなんでちょっと抵抗があります。
かと言っていちいちしまうのは面倒くさい。
というわけで、ケースから出し入れしなくても使えるやすりケースを作ろうと思いました。
2.出し入れしないで使えるかかとやすりケースを作る
(1) 設計
まずは設計、ここでかなり悩みましたが、使い勝手を考えてこういう仕様で作ることにしました。
・ケースから出し入れ不要
・やすり面をむき出しにしない
・片手で操作可能
まず1点目は今回のテーマですから必須。
2点目、ポーチに入れるにしろ、バッグに入れるにしろ、やすり面が見えちゃってると周りのものを傷つけちゃいますから、何かしらカバーが必要。
そして3点目、カバーを付ける場合、その開閉に両手が必要な仕様は避けたいと思いました。やすりを使う場面では片手はキューでふさがってますからね。片手で操作が完了するのも必須。
と、書いてみると簡単なんですが、実際はもっとたくさんのことで悩んだので、そのへんはこのあとの製作工程のところで書いていきます。
(2) 製作
では作っていきます。
構造や作り方はほぼ初号機をベースにする予定でしたが、けっこう変わりました。
まず、2mm厚、1.5mm厚の革を5mm幅に切って革ひもを2本作ります。
これを多用途の木工ボンドで貼り合わせて、5mm幅、3.5mm厚の革ひもを作ります。ちなみに僕は手持ちの革でやったのでわざわざ貼り合わせてますが、5mm幅、3mm厚ぐらいの革ひもが楽天とかで買えるので、そっちのほうが楽です。
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その革ひもを9.2×5.7cmぐらいにカットした床革にボンドで貼り付けますが、ケースに入れたままやすりを使うので、超タイトに作ります。ケース内にあそびがあると、握りこんだ時にぐにゃってなって頼りないですからね。
やり方は、やすりを床革の上に置いて、やすりの肩の部分からぐるっと1周やすりの型にぴたっと沿わせるように革ひもをボンドで貼り付けます。
革ひもは、5mmがやすりの高さ、3.5mmが側面の厚みになるように貼ります。
ちなみに床革は安いので、ベースとして使うのに何かと重宝します。
これがおすすめ。B5サイズ8枚入りでこの値段。僕はマグネットチョークホルダーの土台にもこれを使っています。
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で、床革もカッターで角を丸くカットします。
次にここにかぶせる革。
9.2×5.7cmぐらいにカットした0.6mm厚の牛革(ミッスーリレザー)と1.5mm厚の床革。
これをボンドで貼り合わせます。これも2mm厚ぐらいの革があればわざわざ貼り合わせる必要なんかありません。
これを、かぶせた時にやすり面がちゃんと見えるようにカットします。
こうやって裏面にカットする線を引きます。型紙とか使わないんですが、横から7.5mmの場所に長さ6cmの直線を引き、その下にやすりの形状をなぞってRを書きます。
これをカットします。直線はカッターで、曲線はデザインナイフで慎重に。カットした場所はこの段階でやすりで整えてからトコノールで磨いています。
これをさっきの土台に貼り合わせる。
そして角を落とす。
やすりとトコノールで断面を磨く。
ケースの深さを肩の部分までにしたのは、やすりの頭をつかんで取り出せるようにするためです。かなりタイトなんで、ちゃんとつかむ場所がないと取り出せないんですよね。
次にカバーを付けていくわけですが、使うのは21×5.7cmにカットした0.7mm厚のエルヴァケーロ。この迷彩柄が大好きなんです。これをケースの裏面に貼り付けます。
0.7mmだとペラペラなので、本当は1.5mm厚ぐらいにしたかったんですが、手持ちの0.7mmで作っちゃいました。
価格:1,650円 |
そしてカバーの革も角をカットし、トコノールで断面を磨いたら完成!!
カバーを開けるとこんな感じ。
カバーの革にはこの内側の形状を押し当てて表面をへこませました。これがデザイン的にもアクセントになるし、エイジングでもいい味を出すはず。
裏面
やすりの挿し込み口
使う時は、手首を軽く返して、カバーをひょいっと裏側に回します。もちろん開ける時も閉める時も片手でOK♪
使う時もこのカバーが前に垂れてきたりはしません。その点、カバーに0.7mmの薄い革を使ったのは正解だったかもしれませんね。厚い革だと張りがあったりするので、元の形に戻ろうとして、前に垂れてきちゃうかもしれない。
最初、このカバーをホックかギボシで留められるようにするつもりでした。でもそれだと片手で操作できないから、マグネットホックにしようかなとか色々考えましたが、やっぱこれが一番シンプルで正解だったな。
それと悩んだのがカバーが開閉する向き。スマホケースみたいに横開きにするか、またはカバーが下側に開くようにするか。それぞれメリットデメリットあって、書ききれないぐらい色々悩みましたが、これも正解だったと思う。
あともう1つ、ケースの角を落として丸くしたこと。最初は角張ったデザインで考えたんですが、やっぱ丸いほうが持ちやすいんですよね。これも正解。
色々悩みましたがこれで良かった。とにかく使う時にストレスがないです。
初号機と。初号機は家で使う用にします。
3.まとめ
いかがでしたか。
Twitterを始めてから、僕の記事を参考にチョークケース作ったとか、タップ交換できた、革巻きできたって声を聞けるようになってとてもうれしいんですが、かかとやすりケース作ったって人は1人しかいないですね。
今回のケースはさらに手間がかかるんでハードルは高いかもしれませんが、いつか誰かがこれを真似して作ってくれたらうれしいです。
以上です。
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