ビリヤードのタップ交換ってネットのやり方まねしても全然うまくできなくないですか?
この記事では、そんな悩みを抱えているあなたのタップ交換が劇的に進歩する、失敗しない手順を公開します。
この記事を読んでほしい人 ・ネットのやり方を真似してもタップ交換がうまくできない人 |
この記事を読めば、あなたのタップ交換が飛躍的にレベルアップすると思います。
高い道具を買いそろえる前に、一度このやり方を試してみても損はないと思いますよ。高い道具は1つも使わないんで。
注意
今回の記事めちゃくちゃ長いです。時間がない方は気になる部分から先に読むのをおすすめします。
1つ1つの工程をかなり詳しく解説しているので、今回もかなり長い記事です。
上の目次から見たいところにとんで読んでください。
ただし、今回のやり方はここで紹介している道具(少し特殊なカッターの刃)を使わないとできません。
そこだけ注意してください。
1.ビリヤードタップ交換が難しい理由
この記事を読んでくれているあなたは、タップ交換がうまくできなくて悩んでいるんじゃないかなと思います。
僕もずっとタップ交換が苦手でした。特に側面削りが全然上達しなかったんです。
タップ交換が難しい理由、僕が思うにそれは、
上手い人のやり方を真似しようとするから
ってことなんじゃないかなと思います。
タップ交換を解説してる動画とかブログはたくさんありますが、みんながみんなじゃないですけど、すごく上手ですよね。
だから同じ道具を使って、同じやり方でやろうって思うのは当然だし、上手い人の真似をすることは上達への近道かもしれません。
でもタップ交換が上手い人たちってたぶん、
・経験が豊富
・手先が器用
このどっちか、または両方を満たしてる人だと思います。あと頭がいいってのも大事だと思います。
でもそんな人たちの真似して本当にみんながみんなできるようになるんですかね?
僕はできないと思います。というか僕はできませんでした。特に側面削りが。
結論、ああいう人たちは選ばれし人たちなんだと割り切りましたww
真似できるところだけ真似をして、できない部分は自分でもできそうな方法を探してみる、そうやって色んなことを考えて試してみたら、意外と簡単に答えが見つかりました。
ということで、今回は僕なりに工夫してたどり着いた、誰でも失敗が少ないタップ交換の方法を解説します。
このやり方が誰にでもはまるかはわかりませんが、少なくとも最大の難所である側面削りが驚くほど簡単になることは間違いないと思います。
ちなみに今回のやり方にたどりつく前の僕のタップ交換の出来栄えがこれ↓
側面はガタガタ、先角も傷つけてます。
そして今回まとめた手順でやった結果がこれ↓
タップと先角の側面は完全にフラット、旋盤でやったみたいに段差1つありません。先角も一切傷つけていません。
あんなに苦手だったタップの側面削りですが、たぶんもう失敗しないと思います。それぐらい再現性が高いです。
それでは今回も長い記事になってしまいましたが、タップ交換がうまくできなくて悩んでいる人は、ぜひこのやり方を試してみてください。
2.ビリヤードタップ交換に使う道具
良い道具ってなんだと思いますか?高い道具?職人が使っている道具?
それはそうなのかもしれませんが、僕が思う良い道具の条件はこうです。
・失敗が少ない
・手に入りやすい
・素人でも扱いやすい
・メンテナンスが容易/不要
・無駄に高くない
今回、誰でも失敗が少ないタップ交換の手順を紹介するにあたって、やたらと高い道具や素人が扱えないような道具を勧めるのは違うかなと思いました。
そういう考えのもと、僕が厳選した道具がこちらです。
・カッター(刃は鋭黒 片刃) ※必須!
・カッティングマット
・薄い紙(ハガキぐらいの厚さ)
・紙やすり(120番、1000番、1500番)
・養生テープ(色付き)
・指サック
・瞬間接着剤(ロックタイトミニ)
・布
・革の仕上げ剤(トコノール) ※なくても可
2021.11.21 追記 タップ交換にも見識が深く、斬タップ代表の湯山プロのタップ交換も任されているバールアンドグレインカスタムキューズさんから以下アドバイスをいただきましたので、アップデートしました。 ・タップの性能が大きく変わってしまう(特に積層タップ)ので、トコノールなどの硬化剤は使わないほうが良い。 |
鋭黒 片刃、トコノール以外は100均で購入可能です。
総額¥1,000ぐらいですね。そしてこの中で一番重要な役割を担っているのが、鋭黒 片刃というカッターの刃です。
あとで説明しますが、指サックは今はもう使ってないです。
少し補足します。
(1) 鋭黒 片刃(カッターの刃)
僕のタップ交換を大きく進歩させてくれたのが、この「鋭黒 片刃」というカッターの刃です。
僕がこれから紹介する手順では、これが必須です。そのへんに売っているカッターの刃では代用できません。
ホームセンターには売っているかもしれませんが、僕の家の近所のケーヨーデイツーには売っていませんでした。
これが何が普通と違うのかというと、それは「片刃」であるという点です。
両刃と片刃の違い
少しタップ交換方法から話がそれますが大事なことなので説明します。
刃物には「両刃」と「片刃」があります。刃の形状を絵にしてみました。横から見た時の刃の形状の違いに注目してください。
片刃の刃の裏面は刃先まで真っ平ですね。
この片刃の形状がタップ交換、特に側面削りに絶大な威力を発揮するんですね。あと先角の水平出しもやりやすいです。
ちなみにタップ交換が上手い人たちが使っている革包丁も片刃です。
じゃあ革包丁のほうがいいんじゃないの?
って思いますよね。確かにそうなんですが、研ぐのが大変だったり他にも色々理由があって、革包丁を使ったやり方はおすすめしないことにしました。
この点については「タップの側面削り【失敗しないカッターの刃みつけました】動画あり」の記事でかなり深掘りしています。
タップの側面削りに使われる道具って、他にもタップツールとか色々ありますよね。
でもその中からなぜ僕がこのカッターの刃を選んだか、そんなことを詳しくまとめましたので、どの道具がいいんだろうって悩んでいる人はぜひ読んでみてください。もう悩む必要はなくなると思います。
(2) ロックタイトミニ(瞬間接着剤)
以下の理由から僕はタップ交換にこのロックタイトミニを使っています。
・入手しやすい
・使いやすい少量パック
・安い
・接着力が異常
・樹脂タップも接着できる
このへんについて詳しくは「ビリヤードタップ交換におすすめの接着剤はこれ!」の記事にまとめましたので、ぜひ読んでください。
ちなみにこの接着剤、SEIYUと100均のキャンドゥには売っていますが、もし近所に売ってなければ、こちら↓から購入可能です。
ヘンケルジャパン ロックタイト(LOCTITE) 瞬間接着剤 ミニツインパック 1g×2個パック 価格:99円 |
(3) トコノール(革の仕上げ剤)
2021.11.21 追記 タップ交換にも見識が深く、斬タップ代表の湯山プロのタップ交換も任されているバールアンドグレインカスタムキューズさんから以下アドバイスをいただきましたので、アップデートしました。 ・タップの性能が大きく変わってしまう(特に積層タップ)ので、トコノールなどの硬化剤は使わないほうが良い。 |
これは聞きなれないですよね。
トコノールとはレザークラフトで使われる革の仕上げ剤で、革の毛羽立ちをおさえ、ツヤを出す効果があります。
タップ側面の艶出しというと、昔から唾とか鼻の脂をつけていますが、根拠がよくわからないのと、そんなの塗りたくるのを嫌がる人もいるので、これをおすすめします。特にこだわりがなければ、トコノールはなくても大丈夫です。
ちなみにトコノールは艶出しだけでなく、革の耐久性を上げる効果もあるので、側面の毛羽立ちや膨らみを抑える効果もありますよ。
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3.もう失敗しない!ビリヤードのタップ交換方法
それではいよいよ失敗しないタップ交換の方法を解説していきます。
冒頭でも書いた通り、上手い人と同じやり方をしている工程と、独自の方法でやっている工程があります。
(1) タップの切り落とし
所要時間:1~2分
使う道具:カッター、カッティングマット
ここは一般的なやり方と変わりません。
やったことがない人は動画を見てください。(再生できない場合はこちら)
今回はカッターで切り落としています。なるべくタップを残さないように先角のギリギリのところで切り落としたほうがこのあとの工程が楽ですが、先角を傷つけそうで怖かったら、無理しないようにしましょう。次の工程で削り落とせば良いので。
不安なら先角に養生テープを巻くといいと思います。
カッターでうまく切り落とせないときは 今回はカッターでやりましたが、タップによってだったり、刃を入れる場所(接着面の近くとか)によってはなかなか刃が入りません。 上の動画も前半はカットしてますが、半周ぐらい位置を変えながら刃を入れてやっと切り落とせました。 そんなときは別たちがあると圧倒的に楽です。別たちというのは刃の交換ができる簡易革包丁ってところです。
こんなの用意してもらうのも面倒かなと思い、この記事ではカッターの刃でやっていますが、僕も普段使ってます。 上から下に向けて力をかけやすいんで、簡単に切り落とせるんですよね。 頻繁にタップ交換するようなら、持ってて損はないと思いますよ。安いですし。 タップの切り落とし専用のハサミみたいなツールがビリヤードショップで売っていますが、あんなの買うなら絶対に別たちがおすすめです。 |
(2) 先角の水平出し
所要時間:5~10分
使う道具:カッターの刃(鋭黒 片刃)
ここが第一の難所ですね。
水平出しとはタップと先角の接着面を平らにする作業です。平面出しとも言いますね。
水平出しはなぜ大事? 水平出しができていないとタップと先角を確実に接着できないからです。 タップと先角の接着面がちゃんと平面になっていないと、タップと先角の間にすき間ができてしまいますよね。 そうなると、そのすき間が接着されず、球を撞いた時に空気が入ったようにペチペチと音がしたり、最悪の場合、タップが剥がれて取れてしまったりします。 側面削りに比べると軽く見られがちですが、決して手を抜いてはいけない工程です。 |
今回紹介するやり方は、基本的には一般的なやり方と変わらず、カッターの刃で残ったタップを薄くスライスしながらそぎ落としていき、最後に刃を垂直に立てて水平出しをします。
違うのは、片刃の刃の形状を活かして、なるべく失敗のないようにじっくり丁寧にやるというところですね。
その分多少時間はかかります。
古いタップを切り落とした状態がこちらです。変な残り方してますね。
ここから水平出しをしていきます。まずは動画を見てください。(再生できない場合はこちら)
動画の中でも解説していますが、以下にポイントを説明します。
① 先角の水平出し|前半
まずはカッターの刃を完全に寝かせて、シャフトをくるくる回しながらタップの残りかすを薄くスライスしていきます。
写真や動画だと見えづらい部分なので、以下に絵にしました。繰り返しますが、ここで説明しているのは片刃の刃を使ったやり方です。両刃だとこの通りにはできません。
まず切り落としたあとの状態ですが、切断面には左の絵のように凹凸があります。
そこで、
① 左の絵のように刃をペタッと寝かせてシャフトを回すと、凸になっている部分が削れて平らになってきます。
② 平らになってくると刃が空振りするようになるので、右の絵のようにほんの少し刃の角度を上げて薄く削っていきます。
①と②を繰り返しながら、少しずつ削っていくんですね。
ちなみに両刃と片刃だと、刃の角度を上げる時の度合いが以下のように変わります。
この絵でもわかる通り、両刃のほうが刃の角度をつけなければいけないので、薄くスライスする角度の加減が難しいのに対し、片刃ならペタッと刃を寝かせた状態から、ほんの少し角度をつけるだけなので、角度調整がだいぶ楽になります。
これが片刃を使うメリットですね。
だいたい大きなかすを削り終えたら、次の工程に進みます。これぐらい↓ですね。
先角の水平出しのありがちな失敗|先角まで削ってしまう 先角まで削ってしまうのは、カッターの刃の角度を上げすぎだからですが、そうなってしまうのはたぶん焦りすぎだからです。 この工程、うまい人は1分もかからずにやってしまうと思います。 丁寧にやっていると時間がかかりますし、上手い人の真似をして一気に削りたくなるのもわかるんですが、そういう時に先角まで削ってしまいがちです。 片刃のほうが楽だとは言え、上の絵でもわかる通り、微妙な角度調整が必要ですので、慣れるまでは焦らずじっくりやりましょう。 |
② 先角の水平出し|後半
先角が見えるぐらいまで削れたら、こうやって刃を立てて、シャフトをくるくる回して削っていきます。
刃の位置は固定して、旋盤のようにシャフトだけ回転させて削ることで、きれいに水平を出すことができます。
この時、以下のポイントに注意してください。
ポイント ・刃が先角から離れないようにする。 刃の片側が離れてしまうと、離れていない側だけ削れてしまい、水平が出せません。ゆっくり回すのは、刃が先角から絶対に離れないように注意しながらやるためです。ここも焦りは禁物です。 |
上の動画では撮影の都合でシャフトを寝かせてやっていますが、キューを地面に垂直に立てて、目の高さでやったほうがやりやすいと思います。
これで先角の水平出しは終わりです。
先角にタップの残りかす?が残ってしまう時は 上の写真、表面に少しタップの残りかすのようなものが見えますが、先角の小さな穴みたいなところにかすが入り込んでしまっているのか、いくら削っても取れないことがあります。 そんな時はほどほどでやめておきましょう。先角がどんどん短くなってしまいます。 表面を指で触ってみてツルツルになっていたら問題ないと思います。 |
先角の水平出しのありがちな失敗|先角の天面が斜めになってしまう うまく平らに削れず、先角の天面と側面が直角にならず斜めになってしまう状態です。極端に書くとこんな感じです。 さすがにここまで極端に斜めになってしまうことはないと思いますが、手作業だと微妙な誤差が出てしまう可能性はあると思います。 直角になっていることを目視で確認しながら、片側だけを削り過ぎてしまわないように注意するぐらいしか今のところ対策がないです。今後の課題ですね。 この点を解決するために、1つだけおすすめできそうな道具があります。 興味がある人はこちらの記事をご覧ください。 見た目の割に高いのが難点ですが、これなら直角を出せると思います。替え刃がカッターなのもいいですね。どこにでも売ってるんで。 ちなみによくあるタップツール(先角にカポっとはめてくるくる回すやつ)は、先角の中央がくぼんで削れてしまう設計になっているようなのでおすすめできません。というかやめたほうがいいと思います。タップの中心がうまく接着できずに、空気が入ってペチペチ音が出る可能性があります。 |
③ 先角水平出しの完成度チェック
こうやってカッターの刃の背の部分を削った面にあてて、くるくる回してすき間がないか確認します。
これも目の高さでやるとわかりやすいと思います。
目視なので完璧ではありませんが、見た感じすき間がなければOKです。
これで先角の水平出しは完了です。
(3) タップの水平出し
所要時間:5分
使う道具:紙やすり(120番、1000番)、カッターの刃
ここは一般的なやり方と特に変わりません。
ちなみに今回つけるのはこれ、一枚革のプロフェッショナルです。安いので練習がてら8個買いました。そしたら箱もくれましたw
やり方は色々ありますが、僕は紙やすりを使います。
カッターの刃でシャカシャカ削る方法もありますが、紙やすりのほうが楽だと僕は思います。
動画にするほどのこともないんですが、一応動画もとりましたので、初めての人はこちらの動画を見てください。(再生できない場合はこちら)
動画の中でも解説していますが、以下にポイントをまとめます。
① 粗削り
最初は120番ぐらいの粗い紙やすりで、接着面の刻印(「GLUE」って文字とか接着剤のマーク)が見えなくなるぐらいまで(一枚革のタップとか刻印がないものは、接着面の凸凹がなくなるぐらいまで)削ります。
必ず平らで固い場所の上でやりましょう。
ビリヤード台のレールの上とか、ラシャの上とかでやる人がいますが、絶対にやめましょう。ちゃんと平面出しができないです。
ポイント 僕が気を付けているポイントはこちらです。 ・力を入れ過ぎない 力を入れすぎると、全体が均等に削れなかったり、紙やすりにタップが引っかかって、タップのふちの部分ばかり削れたりします。力まなくても削れるので力を抜きましょう。 あと紙やすりで削ると均等に削れないとよく言われるのですが、そうならないようにタップを回転させながら削りましょう。僕の場合、10往復ぐらいタップを削ったら90度回してまた10往復、というのを繰り返して削ります。そうすれば万遍なく削れます。 動画でもやってみましたが、人によっては円を描くように削ったり、8の字を描くように削ったりしているのも、理由は同じだと思います。 |
② 仕上げ削り
仕上げに1000番ぐらいの細かいやすりで同じやり方で削っていきます。
これでタップの水平出しも完了です。
③ タップ水平出しの完成度チェック
削り終わったら、先角の水平出しの時と同じ要領で、カッターの刃の背をあてて水平出しの完成度のチェックをしましょう。
(4) タップと先角の接着
所要時間:10分(硬化待ち時間含む)
使う道具:瞬間接着剤(ロックタイトミニ)、指サック、養生テープ、布
この工程、瞬間接着剤でくっつけるだけなんですが、意外と奥が深いんです。
手順の説明に行く前に、大事なことなので瞬間接着剤について少し解説します。
瞬間接着剤の正しい使い方 液状の瞬間接着剤は各メーカー色々な製品を出していますが、それぞれ配合の仕方は違えど、主成分がシアノアクリレートであることはどれも同じです。 このシアノアクリレート系の接着剤で接着するコツがアロンアルファのサイトに以下の通りに記載されています。 ・接着面の汚れを落とす この記事でもこれらを踏まえて、タップと先角の接着をしていきます。 |
まずは動画をご覧ください。(再生できない場合はこちら)
2022/6/19 追記 ここでは指サックを使って中心位置を確認しながら接着する方法を紹介していますが、もっと確実にタップを中心位置に接着する方法をこちらの記事にまとめました。ぜひ参考にしてください。 https://nu-blo.com/align-tip-center/ |
動画の中でも解説していますが、以下にポイントをまとめます。
① 準備
まず以下の準備をします。
・先角を養生テープで養生する。
・布で先角とタップの接着面を拭いて、ほこりや手の脂などの汚れを落とす。
・両手の親指、人差し指に指サックを装着する。
指サック使ってる人なんか見たこと無いですよね。
のちほど解説します。
② 接着剤を先角に塗布
まずは先角に接着剤を2,3滴たらします。(動画の字幕は1、2滴となっていますが、2、3滴ぐらいが良いかと)
ちなみに僕は撮影の都合でこんな位置でやっていますが、接着剤が垂れるので、必ずシャフトは垂直に立ててやりましょう。
ポイント 瞬間接着剤の使い方として上で紹介した以下2点に気を付けましょう。 ・接着剤をつけすぎない まず1点目ですが、アロンアルファのサイトでは、10円玉大の面積に1滴が適量と書かれています。そう考えるとタップの接着の場合、1滴では多すぎるぐらいですよね。ただ、あまり少ないと足りなそうで不安なので、2,3滴たらして、指などで圧着させて余計な接着剤を押し出します。先角は養生していますし、タップに付着した分は側面削りの段階で削り落とすので、問題ないです。 次に2点目ですが、シアノアクリレート系の接着剤は空気中の水分に反応して硬化が始まります。つまり薄く広げて塗ってしまうと空気に触れる面積が広くなり、タップを取り付ける前に硬化が始まり接着力が低下します。なので接着剤を2,3滴垂らしたら、薄く広げずにそのままタップを取り付けましょう。 |
③ タップの取り付け
この工程、こんな失敗の経験ありませんか?
・緊張して手が震えて、変なところに接着してしまった。
・接着位置の微調整をしていたら、変なところで固まってしまった。
僕もこれでタップや座を無駄にしたことがあります。というのもこのロックタイトミニ、接着力が異常でもたもたしているとあっと言う間にガチガチに固まってびくともしなくなるんです。
その対策として僕は下の画像のように指サックを使います。
微調整をしている暇がないので、一発でジャストの位置に固定しなければいけない、って考えると余計に緊張して手元が定まらないんですよね。
でも指で触って前後左右の位置を確認しながら取り付ければ、少しぐらい緊張したってジャストの位置に取り付けられます。ただ素手だと接着剤が手に付いちゃう、で思いついたのが指サックです。
このやり方を思いついてからは、接着で緊張することも失敗することもなくなりましたよ。
④ 圧着
タップを固定できたら、タップを指で強く押さえたり、下の画像のように床に押し付けたりして圧着し、塗り過ぎた接着剤を押し出して、接着を確実にしていきます。
あとは養生テープを剥がして、先角とタップの汚れを布で軽く拭き取れば、接着は完了です。
接着でありがちな失敗|ペチペチ音がする/タップが飛ぶ接着で失敗すると、プレー中にペチペチ音がしたり、タップが飛ぶことがあります。考えられる原因はいくつかあります。 ・水平出しが不十分 1~3つ目は上で「瞬間接着剤の正しい使い方」として紹介した内容と反しているので、わかりやすいですよね。気を付けましょう。 4点目についてあらためて補足すると、タップの接着面の面積に対して瞬間接着剤2,3滴というのは適正量よりも多いです。そのためタップを取り付けた後に、床に押し付けるなどしてしっかりと圧着して、余分な接着剤を押し出す必要がありますが、それが甘いと硬化するまでに時間がかかり、もう接着できたと思って球を撞いたら、実はまだ固まってなくてタップが飛ぶってことになりかねないですね。 |
(5) タップの側面削り
所要時間:15~20分
使う道具:カッターの刃(鋭黒 片刃)、薄い紙
いよいよタップ交換の最難関、側面削りです。
ここが上手くできなくて悩んでいる人も多いと思いますので、手厚く説明します。
苦手な人、できる気がしない人、もはや自分でやるのを諦めている人いると思いますが、この「鋭黒 片刃」を使えば、さほど難しくはありません。
片刃がタップの側面削りを簡単にする理由 上でも載せましたが、両刃と片刃の形状は下の絵のようになっていて、片刃の刃は裏面が先端まで真っ平です。
タップの側面削りを両刃と片刃でやる場合の違いは下の絵を見てください。 |
何となく簡単そうだなってイメージは湧きましたか?
あとのやり方は基本的には一般的なやり方と同じです。
カッターの刃をタップにあてたら、シャフトをくるくる回して削っていきます。
これから動画を見てほしいのですが、その前に1つだけ重要なポイントを書いておきます。
重要 絶対に力まかせに削らないこと 力を入れずにシャフトをくるくる回して削っていくんですが、必ずどこかで刃がタップに引っかかって止まります。 |
そこに注目して動画を見てください。(再生できない場合はこちら)
普通の両刃のカッターの刃でやるのと違うのは、刃の面を先角にピタッと密着させて削れば、タップと先角のサイドラインは自動的にフラットになるというところです。片刃の形状を最大限に活かしましょう。
今までタップの側面削りが苦手だった人は、こんなにきれいにできるのかって驚くと思いますよ。
その他のポイント 僕は以下の点に気を付けています。 ・カッターの刃は動かさない カッターの刃の面をピタッと先角に密着させて、位置を固定したら、あとはシャフトを指で回転させるだけです。自分が旋盤になったと思いましょう。 |
動画の中でも解説していますが、以下にあらためて順を追って解説します。
① タップの側面削り|序盤
カッターの刃はタップに対してほぼ水平にして、タップの根元を細く削っていきます。
一般的なやり方に比べると削りかすが細いのがわかると思います。
ポイント 大事なので繰り返します。 ・力まかせに削らない |
徐々に上側に移動しながら削っていくんですが、だんだん革の抵抗が大きくなってきます。
そうなってきたら次の段階に進みます。
② タップの側面削り|中盤
革の抵抗が大きくなってくると、力を入れなければいけなくなりますが、こうやってカッターと先角の間に紙をはさむことで、その分革を薄くスライスできるようになるので、力を入れなくても削れるようになります。
ちなみに僕が使っているこの紙はハガキよりちょっと薄いぐらいの紙です。
タップと先角の段差がどれぐらいあるかによって、使う紙の厚さも変わってきますが、段差が大きいほど厚めの紙を使うと軽い力で削れるようになります。
何週か削ると、刃が空振りするようになってきます。
そしたらまた紙を外して、上に向けて少しずつ削り上げていきます。
いきなり刃の角度を上げると先角を削ったりしてしまうので、刃の角度はこれぐらいで良いと思います。
これを繰り返しながら、どんどん上に向かって削り上げていくんですね。
ポイント 何度も繰り返しますが、 ・力まかせに削らない |
タップの側面削りでありがちな失敗|側面がガタガタになる ありがちですね。原因は力み過ぎです。 力まなければいけないということは、それだけ刃に伝わる革の抵抗が大きいということです。 なぜそうなるかというと、カッターの刃では簡単には削れない厚さ、太さの革を無理やり削ろうとするからです。 カッターの刃は革包丁と違ってペラペラで弱いですから、革包丁みたいに一気に削るのは難しいです。上手な人は本当に上手にカッターの刃でやってますけどね。あれは簡単ではないです。 シャフトをくるくる回して、刃がタップに引っかかって止まってしまった場合、動画の中で僕も実践していますが、以下の2つの調節をしましょう。 ・刃とシャフトの間に紙をはさむ →薄く削れる これで力まずに削れるので、側面はとても滑らかな仕上がりになります。 |
③ タップの側面削り|終盤
どんどん上に削り上げていくと、トップだけがせり出した状態になります。
そうなったら刃の角度を上の画像ぐらいまで上げて、そのせり出したトップの部分を削っていきます。
この時、必ず紙をはさみましょう。
紙をはさまずにこの角度で削ると、先角を削ってしまう恐れがあります。
タップの側面削りでありがちな失敗|先角まで削ってしまう刃の角度をタップと水平近くまで倒している場合、先角を傷つけることはないんですが、刃の角度を上げてせり出したトップを削る時に、先角を削ってしまう危険性があります。 ですので動画でも実践しているように、刃の角度を上げる時は必ず紙をはさみましょう。 |
削る位置が上に上がるほど、刃の角度も上げていきます。上の画像よりも下のほうが角度が上がっていますね。
この時も必ず紙をはさみましょう。
この動画の最後の時点ではまだトップがせり出していますが、刃の角度を下げたり上げたり、繰り返しながら、下から上に削っていくうちに、側面がどんどん平らになっていきます。
ポイント しつこいですが繰り返します。 ・力まかせに削らない |
④ タップの側面削り|仕上げ
カッターの刃を先角にピタッと密着させて、下から上にかんなをかけるような感じでしゃっしゃっと削っていきます。
こんなやり方でタップ削っている人見たことないですよねwww
この時、絶対に力を入れないでください。
これは一枚革のタップなんで問題ありませんが、積層タップだと積層の接着面に負荷をかけてしまうと思います。
積層の場合は5の段階でやめて、あとはアール出しの工程でせり出した部分を削っても良いと思います。
ポイント 何度もすみませんが、 ・力まかせに削らない |
タップの側面削りでありがちな失敗|タップと先角に段差ができる 鋭黒 片刃を使った今回のやり方を実践すれば、段差はできませんので安心してください。自分でもびっくりするぐらいきれいな仕上がりになりますよ。 |
仕上げも終盤になってくると、タップの側面はカッターの刃で圧がかかることで、だんだんツルツルピカピカになってきます。
途中から刃を動かしても空振りするばかりで、ほとんど削れなくなってくると思いますが、そしたらもう少しカッターを持つ手に力を入れて、今度はゆっくり刃を動かしていきます。
この時も常に刃を先角に密着させてください。
これで側面削りは完了です。
薄く、細く削ったんで、削りかすはかなり細かいですよね。
一般的なやり方では側面を削った後で紙やすりで磨いていきますが、このやり方だとその必要はないぐらい仕上がりはきれいです。
そして、タップと先角の境目は旋盤でやったみたいに完全にフラット、先角は一切傷つけていません。
多少トップがせり出していますが、そこは次のR出しの工程で削っていきましょう。普通のやり方でも最後はそうしてますからね。
(6) タップのR出し
所要時間:10~15分
使う道具:紙やすり(120番)
この工程は特別なことはしません。一般的なやり方とだいたい同じです。
なお、R出しをする際、事前に革包丁などでおおまかに面取りしている人(KAMUIとか)もいますが、僕はやりません。カッターの刃だと意外と難しいのと、面取りしなくても紙やすりだけで何とかなるからです。その分時間がかかってはしまいますが。
まずは動画を見てください。(再生できない場合はこちら)
以下にポイントをあらためて解説します。
① タップのR出し|Rの整形
シャフトを指で回転させて、タップの上から下方向に紙やすりを滑らせるように動かして削っていきます。
下のほうから削っていき、徐々にトップに向かって削り上げていきます。そうやって好みのアールの形に整形していきましょう。
ポイント ・タップの上から下方向にやすりを動かす 上から下方向にやすりを動かすのは、タップに余計なストレスをかけないようにするためです。特に積層タップの場合、積層の接着面に負担をかけ、最悪積層が剥がれてしまったりすることもあるので、必ず上から下に向けてやすりがけしましょう。 シャフトを回転させながら削るのは、左右対称に均等に削るためです。シャフトを回転させずに、1面ずつやすりがけしていくと、形がいびつになりがちです。ここでも自分が旋盤になったイメージでやりましょう。 |
紙やすりではやりづらかったら やりづらいですよね。僕もそう思います。 なので僕は動画の途中から「タップシェーバーの自作方法【切って貼るだけ】」の記事で作り方を紹介したタップシェーバーを使ってやっています。 これは革とプラスチックのプレートに紙やすりを貼っただけのものなのですが、何か固いものやそれなりに張りがあるものに紙やすりを貼ってやると、やりやすくなりますよ。 何かの箱とかちょっと厚めの厚紙とかでもいいと思います。 |
タップのR出しでありがちな失敗|先角を傷つけてしまう これを見てください。 左が今回僕が使ったタップシェーバー、真ん中がよくある木工やすりですが、この木工やすりはシャフトと同じぐらいの細さですよね。こういう細いので削ると、タップを削っていたやすりが脱線して、ガリっと先角を削ってしまうことがあります。僕はよそ見をしながら木工やすりで削っていて、先角を削ってしまったことが何度もあります。面積が広いやすりならそんな心配はありません。もし心配なら先角を養生テープで養生しておきましょう。 |
2022/6/12 追記 Twitterで評判のR整形ツールがあります。その名はR10。詳しくはこちらの記事をご覧ください。 https://nu-blo.com/r10/ |
② タップのR出し|エッジの仕上げ
最後に天面と側面のエッジの部分に横方向にやすりをかけて、エッジの形を整えます。この時もシャフトを回転させながら削りましょう。
これでR出しは完了です。あと少しですね。
タップのRってどれぐらいつければいいの? 基本は自分好みで良いと思っていますが、Rの違いで何が変わるのかって気になりますよね。そんなことを「ビリヤードタップのアールとは【Rの違いでトビが変わる?】」の記事にわかりやすくまとめましたので、よくわからなくて困っている人はぜひ読んでみてください。 |
(7) タップの側面磨き
2021.11.21 追記 タップ交換にも見識が深く、斬タップ代表の湯山プロのタップ交換も任されているバールアンドグレインカスタムキューズさんから以下アドバイスをいただきましたので、アップデートしました。 ・タップの性能が大きく変わってしまう(特に積層タップ)ので、トコノールなどの硬化剤は使わないほうが良い。 |
所要時間:5~10分
使う道具:紙やすり(1500番)、トコノール
いよいよ最後の工程、タップの側面磨きです。
ここの工程は正直なところ、わりとてきとーです。まずは動画を見てください。(再生できない場合はこちら)
以下にポイントをあらためて解説します。
① タップの側面磨き|紙やすりで磨く
まずは紙やすりで磨いていきます。
ただ、この工程はとばして、次のトコノールでの磨きをやってしまっても良いかもしれません。僕は今回のやり方で5回ぐらいあれこれ試しながらタップ交換をしてみたんですが、側面削りの段階ですでに側面は滑らかで、紙やすりで磨く必要はありませんでした。
ただやはり積層はがれの不安はあるので、一応この工程のやり方もまとめておきます。
下の画像のように、やすり面を外側にして折りたたんだ紙やすりを親指、人差し指、中指で挟むようにもって、そこにタップを入れて、シャフトをくるくる回して側面が滑らかになるまで磨いていきます。
タップの側面磨きでありがちな失敗|先角まで削ってしまう 動画の中でも詳しく説明していますが、下の画像のような持ち方をすれば、人差し指がストッパーになり、紙やすりが先角まで届かないようにすることができるので、この失敗は減ると思います。 ただそれでも失敗のリスクはあるので、慎重にゆっくり回しましょう。 |
② タップの側面磨き|トコノールで磨く
2021.11.21 追記 この工程、上でも追記した通りですが、トコノールは使わないほうが良いです。以下、「トコノール」は「水」に置き換えてください。軽く水をつけて磨くだけで十分です。 |
道具のところでも紹介しましたが、トコノールとはレザークラフトで使われる革の仕上げ剤で、革の毛羽立ちをおさえ、艶を出す効果があります。
まずはタップの側面にトコノールを指でよくすり込んだら、今度は紙やすりの裏面を使って、さっきと同じ要領でシャフトをくるくる回しながら磨いていきます。圧をかけて磨くことで艶が出るので、紙やすりを持つ手にはけっこう力を入れています。
これを3,4回繰り返せば、かなり艶が出てきていい感じになります。
トコノールが無かったから 少量の水を側面にすり込んで同じように磨いてみてください。かなりきれいに仕上がりますよ。ただ、トコノールほど強度と耐久性は出ないので、定期的に磨き直したほうがいいと思います。 唾とか鼻の脂とか昔からよくつけている人がいますが、嫌がる人もいるみたいなんで、それはここではおすすめしないことにしときます。 |
③ タップの側面磨き|仕上げ
タップのトップにもトコノールが多少ついてしまっていると思うので、最後に紙やすりで軽く削ります。やり方はアール出しの工程と同じです。
これでようやくタップ交換完了です!いいツヤ出てますね!
4.その後の気付きや注意点
この手順をまとめたのが2020年11月、それから4か月後、久しぶりにこの手順でカムイブラックHのタップ取り付けをやってみました。その時の気付きをこちらの記事にまとめました。
5.ビリヤードタップ交換に関する疑問や悩み解決します
タップ交換に関する疑問や悩み、ここで解決します。
(1) 適切なタップ交換の時期は?
適切なタップ交換時期は?
タップ交換の目安は?
ずっと交換しないとどんな問題があるの?
そんな疑問があれば、こちらの記事↓をご覧ください。一般プレーヤーやプロのタップ交換頻度を紹介しつつ、わかりやすくまとめています。
(2) タップ交換の練習をしたいと思ったら
今回のやり方は従来のやり方に比べるとかなり失敗が少ないと思いますが、それでも失敗のリスクは色々なところにあります。いきなり¥2,000以上もするタップで失敗するとショックも大きいと思うので、最初は2,3回練習するのも良いと思います。
練習に最適なのはこれですね。たぶんこれが一番安いんじゃないでしょうか?この記事で僕が使ったのもこれです。
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14mmもあります。
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ちなみにマイキューの先角を傷つけてしまうのが不安なら、タップ交換の練習専用にハウスキューの安いシャフトを買ってしまうというのも1つの手ですね。
ハウスキュー LH-1用シャフト(ニューアート)
¥3,000ぐらいなら安いですよね。
(3) アールはどれぐらいつければいいの?
R出しの章でも紹介しましたが、
・適切なアールってどれぐらい?
・アールの違いで何が変わるの?
気になりますよね。こちらの記事↓にわかりやすくまとめました。参考にしてください。
(4) 座は付けたほうがいいの?
「座」っていまいち役割がよくわからないですよね。
座の役割、座の効果、一般プレーヤーがどういう理由で座を付けるのか/付けないのか、そんなことをこちらの記事↓にわかりやすくまとめています。
(5) 座は自分で作れそうじゃない?
そうなんですよ!
ポリカーボネートの座なら誰でも簡単に作れるんです。もう買う必要ありません。こちらの記事で作り方を公開しています。
(6) 座を取り付けたい時は?
座を取り付けようかなと思っても、付け方よくわからなくないですか?
ファイバーの座も、ポリカーボネートの座も、今回解説したやり方でやれば、手作業だけで取り付けることができるんです。こちらの記事↓にまとめましたので、ぜひご覧ください。
(7) ブレイクキューやジャンプキューのタップ交換も自分でできるの?
革のタップを使っているなら、今回紹介した方法で交換できますが、問題は樹脂タップですよね。
樹脂タップ交換は基本的には旋盤がある工房に頼むのがベストです。
ただ、どうしても自分でやりたい人、近くに頼める工房がない人向けに、専用の工具を一切使わず、全部手作業で樹脂タップ交換をする方法をこちらの記事↓にまとめています。
ぱっと見、旋盤でやったの?って思うぐらいの仕上がりにはもっていけますよ。
(8) タップシェーバーって自分で作れる?
はい、作れます!
R出しの工程でも実際に使っていましたが、こちらの記事に作り方を公開しています。
原価は¥350ぐらいです。
かっこよくて使いやすい、オリジナルのタップシェーバーを作ってみませんか?
(9) 自分にはタップ交換はできないと思ったら
今回やり方を紹介しましたが、みんながみんな自分でやろうとは思わないですよね。ちゃんとしたところにお願いしようかなと思ったら、こちらの記事↓を参考にしてください。お店選びのポイントや料金の相場についても解説しています。
(10) 取れたタップは再利用できる?
できます。こちらの記事を参考にしてください。
6.タップマイスター モスモスさんのタップ交換
ここまで僕がまとめたタップ交換方法について解説してきましたが、Twitter界隈でタップマイスターと称されるモスモスさんという方がいます。
先日そのモスモスさんのタップ交換を撮影させていただく機会がありました。
こちらの記事で紹介していますので、興味があればこちらもぜひご覧ください。
7.まとめ
いかがでしたか?
今回のやり方はあくまでも僕が考えた失敗の少ない手順で、人によって合う部分、合わない分あると思います。そのへんは自分に合うようにカスタマイズすることで、自分に合ったやり方が確立できるのではないかと思います。
そうすればもっと失敗は少なくなると思いますよ。この記事がその手助けになったら幸いです。
以上です。