2代目自作キューケース製作記。
今回は第5話、最終回です。
第1話~4話を読んでいない方はこちらを先にご覧ください。
この記事の内容 1.エクステンションケースで超悩む 2.ついでに肩パッドも作る 3.2代目キューケース完成!!気になる重さと使い勝手は? 4.まとめ |
1.エクステンションケースで超悩む
もともとはプレーキューは1シャフトの想定だったんで、キューケースの中にエクステもしまえると思っていたんですが、オーメンが2シャフトでスペースがなくなったので断念し、外付けエクステケースを作ることにしました。
その時に考えた案
案1 ゴムバンドで固定する
案2 収納型ケースを作る
一番簡単なのが案1です。ケースとは言えませんが、これまで同様、ゴムバンドでエクステを固定する方式です。
エクステが雨ざらしですが、雨の日は持ち歩かないと割りきれば良いということで。別にエクステなくても問題ないですからね。
ただこの方式には、エクステをゴムバンドに付け外しするのが超面倒ということと、見た目がバズーカっぽいという問題がありました。
てことで、今回は案2の収納型ケースの方向で進めていたのですが、デザイン、重さなど折り合いがつかず、結局バズーカ案でいくことにしました。
しかし、付け外しが大変なのは解消したかったので、エクステがすぽっと収まる筒をこのゴムバンドに固定して、そこにエクステを装着するスタイルに決定。
この時に悩んだのが、ジャンプバットはどこにしまう?ということです。
初代では、エクステの中にジャンプバットをしまっていました。
ですがジャンプバットを入れるとなると、エクステの長さや固定方法をもう少し考えないといけなくなります。
めんどくさくなったので、結局、ジャンプバットはキューケースの中に突っ込むことにしました。
真ん中にまだ余裕がありましたからね。
ちなみにジャンプバットは、途中で引っ掛かって止まるので、奥まで入っちゃう心配とかありません。
方針は決まったので、エクステを装着する筒を探します。エクステのグリップは革巻きを入れて直径34mmぐらい、ソケット部が37mmぐらいなので、内径36mmぐらいがベストです。
そして見つけたのがダイソーに売ってたこのスプレーボトル。
薄いし軽いし内径もちょうどいいし、ゴムバンドでおさえてもつぶれないし、完璧です。
これをカットして、切り口をやすりで整えて、
革を巻いて、内側にフェルトを貼れば完成。
デザインはキューケースに合わせてます。
ゴムバンドに装着して、エクステを収納するとこんな感じです。
ソケット部が引っ掛かって止まります。重いエクステだとブラブラしちゃうんですが、僕のエクステは42gしかないので、全く問題ありません。
ちなみに筒の内側に貼ってるフェルトですが、ダイソーでとても良いものを見つけました。
超極薄でシールになってます。フェルトとは書いてませんが、フェルトと同じ不織布です。
これはチョークケースの内張りとかいろんな所に活用できそうですね♪
2.ついでに肩パッドも作る
もともと予定にありませんでしたが、ベルトのデザインがちょっとさびしいので、急きょ肩パッドを作ることにしました。
材料はこちら
ミッスーリは0.6mmと型パッドにするには薄くて頼りないので、家にあった似たような風合いの厚めの革(右側)を裏地に使います。
それと両面カシメという金具です。
作り方ははっきり言って超てきとうです。
まずミッスーリの断面をトコノールで磨いてから、木工ボンドでその裏面に裏地の革を貼ります。裏面同志を貼り合わせて。全部は貼り合わせず、貼るのは片側2cmぐらいだけ。このへんも超てきとうです。
これを3つ折りにして、両面カシメで留めるので、位置を合わせてポンチで穴を開けます。当然ですが、外側になるミッスーリレザーのほうが長くなるので、穴の位置も変わります。
あとはこれを3つ折りにして、両面カシメで固定すれば完成。
超簡単に肩パッドができました。
ちなみに両面カシメは普通、ハンマーで叩いて固定するんですが、手でパチッと止めるだけでも固定でき、そんなに外れたりしないので、このままでも大丈夫です。
あとはこれをベルトに通すだけ。いい感じ!
3.2代目キューケース完成!!気になる重さと使い勝手は?
これで完成です!
肩パッド付けたの正解!
初代ではエクステは真ん中あたりに固定していたんですが、あれだとバズーカ感が増すので、下に付けました。これならそこまでバズーカじゃない気がする。
真ん中辺に2本ついてる焦げ茶の帯は、ダイソーで買ったランチベルト(弁当箱とめるやつ)です。デザイン的に真ん中がちょっとさびしかったんで、付けてます。
もちろん自立します。
でも細い分安定性は悪いので、壁に立て掛けといたほうが安心です。まあこれは仕方ないですね。
そしてプレーキューもブレイクキューもバットエンドから収納可能。このへんはハードケースとして大事なところですよね。
ただし、最初にこのジャンプバットから抜かないと、他のシャフトとかバットは取り出せません。まあそのへんは許容範囲ですね。
球撞き開始時はこうやって蓋をはずしてそのままテーブルに持っていって、中からグローブとかチョークを取り出す。
目薬とかタップシェーバーもこの中に入れとくので、このふたはこのままテーブルに置いておきます。
小物入れからグローブとチョークを取り出したら、そこにジョイントキャップをそのまま放り込む。ジョイントキャップホルダーにわざわざ付けるのとか超かったるいですからね。
球撞き終わったら、ジョイントキャップを取り出して、またグローブとチョークを放り込む。
これで準備と後片付けがスムーズになりました♪
気になる重さは、
ベルトとかゴムバンドとか全部ひっくるめて761g!
本当は700g切りたかったんですが、本革の2B4Sハードケースでこの軽さとコンパクトさは驚異的ですよね。2B4Sの本革ハードケースとしては、文句なしで業界最軽量だと思います。
ぬブロ調べで一番軽い本革2B4Sハードケースはインストロークの1.4kgのですから、およそ半分です。
実はすでにこのケースを使って、原チャリで近所の快活に行ったり、先日は雨の中、最近ビリヤード台が設置された秋葉の快活まで電車で1時間かけて行たりしていますが、やはり軽さとコンパクトさは最高ですね。
雨で革が塗れちゃうのが嫌でしたが、それは防水スプレーかけようと思っています。でも中に水が入る余地はどこにもないため、キューは完全に水気から防御できています。湿気が大敵のキューにとって、この防水性は何よりも大事。
我ながら良いものができたと大満足です。
後日談
その後デザインをちょこっといじってます。興味があればこちらもご覧ください。またかっこよくなりました。
4.まとめ
いかがでしたか?
キューケース作りたいなと思っても、なかなか自分で作ろうと思わないですよね。市販品みたいな構造のものなんか、素人に作れるはずがありませんから。
でも、このキューケースは難しいことなんか何もやっていませんから、材料さえ揃えれば、誰だって作れると思います。
こんなの作るのが流行るとは思っていませんが、誰か1人でも同じの作ろうって思ってくれたら嬉しいですね。
一生そんな人出てこないかもしれませんが、もしもこれをヒントにキューケース作ったって時は、ぜひ連絡ください笑