アールチェッカー3

本革製アールチェッカー自作|タップのアール調整に

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SOさんへのお礼第2弾、アールチェッカーを自作しましたので、自作方法を解説します。

この記事の内容

1.アールチェッカーとは

2.アールチェッカーの自作方法

3.自作に使える革を紹介

4.まとめ




1.アールチェッカーとは

ビリヤードタップのアールの度合いをチェックするためのツールです。MEZZのタップシェーバーに3種類のアールチェッカーが付いていますね。この左下の部分です。

mezz タップツール
出典:ニューアート

このMEZZのものは3種類のアールがありますが、SOさんは1セント硬貨と同じアールしか使わないということなので、アール1つのデザインで作ります。

ちなみにプレデターのサイトで1セントのアールが一番トビが少なくなると言っています。詳しくは「ビリヤードタップのアールとは【Rの違いでトビが変わる?】」の記事でも触れていますので、アールはどれぐらいが良いのか悩んでいる人は読んでみてください。

 

2.アールチェッカーの自作方法

(1) 準備

① 材料

材料はこちら。

材料

・革
・ナスカン

今回も家にあった革を寄せ集めて作りました。上の写真は2種類しかありませんが、あとでもう1種類追加したので、0.6mm厚、1.0mm厚、1.8mm厚の3種類を使いました。

ナスカンはセリアで買ったものです。

② 道具

使う道具はこちら。あくまでも1セント硬貨のアールチェッカーを作るための道具です。

道具

・カッティングマット
・カッター
・デザインナイフ

・スチール定規
・磁石
・シャーペン
・木工ボンド(多用途)
・ダイヤモンドやすり
・紙やすり(600~800番)
・トコノール
・3mm径の穴あけポンチ

・金づち

トコノールは無くてもいいです。それ以外のものは100均で揃いますね。ポンチは3mm径は無いかもしれませんが、4mm径とかなら売っていると思います。




(2) 自作手順

① 設計、デザイン

先日作ったやすりケースもそうですが、初めてのものをオーダーで作る時、デザインだけでなく利用シーンも聞きます。

・球屋に持っていく?
・キューケースにキーホルダーとして付けておく?
・小物入れに入れてテーブルに置いておく?

SOさんの場合、球屋に持っていくのは確定で、あとはキューケースにぶら下げるのか、小物入れに入れるかなんですが、小物入れに入れるとたぶん埋もれて取り出しづらいんですよね。なのでキーホルダーとして小物入れにぶら下げる案になるんですが、例のSOさんのTicoの小物入れ、ぶら下げる場所はないです。

Ticoの小物入れ

ファスナーのわっかに付けられますが、引手みたいになっていまいちですね。

てことでSOさんに相談して、キューケースの背面のこのリングにぶら下げる仕様にしました。

Ticoキューケースの背面のリング

 

キーホルダーとしてぶら下げるということは見た目も大事。アール1個分だけなら小さくて済むんですが、それだとキーホルダーとしてデザインがいまいちなので、もう少し長めに作ります。革はいつも通りナチュラル。Ticoとも合いますし。

② 材料のカット

まずはこんな感じで革をカットします。

材料カット後

0.6mm厚 × 2
1.0mm厚 × 2
1.8mm厚 × 1

もともと3枚重ねる予定だったので、上の写真は3枚だけですが、それだとペラペラだったので、急遽張りのある革を追加して、5枚重ねることにしました。

形は何となくこんな形にしただけですが、幅は少し広めにしています。なぜ幅と厚みが必要かというと、細かったり、薄かったりすると、肝心のアールが革のゆがみやよれで狂う可能性があるからです。そんなの使い物にならないですからね。デザイン的にはもう少し細身にしたかったんですけど。

③ アールのカット

アールのカットはちょうどいいサイズのポンチがあれば簡単ですが、持っていなかったので、すべて手作業でカットします。こういう細かい作業はデザインナイフが重宝します。100均に売ってます。

デザインナイフ

ちなみに1セント硬貨の直径は19.05mm、1円玉が20mmなのでそれより1mm小さいです。この差はけっこうでかいです。型取りは最初はコンパスでやろうと思ったんですが、コンパスで革の端に半円を描くのは難易度高すぎなので、ちょうど良いサイズの丸いものをなぞって型取りすることにしました。1円玉ではだめです。サイズは18mmぐらいがベストですね。

というわけで家中あさって18mmの丸を探しますw

これが見つからないと今回のオーダーは無念のお断りになってしまうので、あちこち探した結果、ぴったりのもの発見!

磁石で型取り

以前、チョークホルダーに使えないかと100均で買った普通の磁石ww

これで型取りすると本当に1セント硬貨サイズになりました。奇跡ですね。

でこれをデザインナイフで慎重にカットします。

アールカット後

じゃっかんいびつですが、最後にちゃんと仕上げます。




③ 組み立て

これをボンドで1枚ずつ貼り合わせていきます。

貼り合わせ後

ちなみに表の革は先日SOさん用に作ったチョークホルダーと同じロロマレザーです。これならTicoに合うと思います。

5枚重ねたんで、横から見ると完全にウェハースですね。

貼り合わせ後の断面

④ 仕上げ

ここから仕上げです。このままだと断面がボサボサなので、ダイヤモンドやすりで断面の面取りと磨きをします。アールの部分は紙やすりで磨きます。

最後にトコノールをすり込んで、指で圧をかけて磨きます。

仕上げ後

ちょっとわかりづらいかもですが、断面に丸みとツヤが出ていい感じになってきました。

⑤ ナスカンの取り付け

キーホルダーにするため、ナスカンを付けます。

まずはポンチでナスカンを通す穴をあけます。このデザインだと穴は先っぽの対角にあったほうが、ぶら下げた時のバランスが良いと思います。

そしてそこにナスカンを取り付ければ完成!

アールチェッカー2

さっそくアールをチェックしてみました。このタップはもう少しアールをきつくしたほうが良いですね。

こっちのタップはこのチェッカーに合わせてアール出ししてみました。

比較するとこんな感じ。右が1セントです。けっこう違いますね。

アール比較

先日作ったやすりケースと並べてみました。これで今回のお礼の品が揃いました。革の種類は違いますが、色合いは同じなので一体感があっていいですね。

SOさんへのお礼の品




3.自作に使える革を紹介

これと全く同じものを作ろうという人はいないと思いますが、いるかもしれないので、今回も使えそうな革を紹介しときます。

たぶん1.5mm厚ぐらいの革の3枚重ねがちょうどいいんじゃないかなと思います。

エルヴァケーロ 全8色 12×8cm 0.7mm/1.0mm/1.5mm/2.0mm/3.2mm前後(原厚)

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牛革 ロロマ(全12色) 1.6mm厚 1.5DS(10x15cm) 

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【栃木レザー】(全4色) 1.5mm厚1.5DS(10x15cm) 

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必要なのはアールが狂わない硬さなんですが、1枚革でそれを求めるのは難しいと思います。なので、何枚か貼り合わせてボンドで硬さを出すのが良いと思います。

4.まとめ

いかがでしたか?

今回はアールカットでバタバタしましたが、無事できて一安心です。アールチェッカーなんて自分で作ろうと思いませんでしたが、作ってみると色々と発見があって面白いですね。これからもぬブロ流のやり方で色々と新しいものを作っていきたいと思います。

他にはこんな自作もしていますので、興味があれば読んでみてください。

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