出典:ニューアート

ビリヤードキュー【マイキューを持つ意味と選び方】おすすめも紹介

更新日:

ビリヤードにはまってくると欲しくなるのがマイキュー。

でも最初はビリヤードキューのことなんか何もわからないから、どれを買ったら良いのかさっぱりわからないですよね。

この記事では、ビリヤードキューの基礎知識に始まり、

「ハウスキューじゃなんでダメなの?」
「高いキューと安いキューは何が違うの?」
「初めてのマイキューはどうやって選べばいいの?」

そんな疑問を解決します。

おすすめのキューや合わせて買うべきアイテムも紹介しますので、これから本格的にビリヤードを始めようと思っている初心者の方は良かったら最後までお付き合いください。

この記事の内容

1.ビリヤードの棒|ビリヤードキューについての基礎知識

2.ビリヤードキューの種類と違い

3.ビリヤードキューの値段|高いキューと安いキューの違い

4.マイキューを持つ意味

5.マイキュー購入のタイミング

6.初めてのマイキューの選び方

7.初心者におすすめのビリヤードキュー6選

8.迷って決められないなら|人気キューランキングから選ぶのもあり

9.カスタムキューは高級?予算10万円で高性能カスタムキューを買った話

10.マイキューとあわせて購入したいアイテム

11.あわせて読みたい|色々なビリヤード道具のこと解説してます

12.まとめ




1.ビリヤードの棒|ビリヤードキューについての基礎知識


出典:ニューアート

ビリヤードの棒、名前は「キュー」といいます。英語だと「Cue」。この記事を読んでいるあなたは、今その棒に興味を持っていることと思います。ここではまず、ビリヤードキューについての基礎知識を解説します。

(1) ビリヤードキューの基本構造と各部位の名称

基本的なことですが、ビリヤードキューはバットとシャフトの2分割構造になっています。


出典:ニューアート

ニューアートさんのHPから拝借した上の画像、上がバット、下がシャフトです。バットが利き手で持つほう、シャフトが球を撞くほうです。

そして、各部位には上記のような名称があります。

個々の部位の説明は省略しますので、興味がある人はこちらをご覧ください。

 

(2) ビリヤードキューのサイズ(長さと重さ)

キュー全体の長さは58インチ(147センチ)が一般的ですが、好みに応じて通常サイズより長いシャフトがあったり、ジャンプショットという特殊なショット専用の短いキューもあります。

重さはだいたい19オンス(約538グラム)ぐらいですが、メーカーによる違いや個体差もありますので、18オンスのものや20オンスのものもあります。

 

(3) ビリヤードキューの材質

ビリヤードキューの部品には金属や樹脂も使われますが、大部分は木材です。シャフトも以前はメープルが大多数でしたが、現在はカーボンシャフトもかなりの勢いで普及してきています。

 

(4) ビリヤードキューのデザイン

ビリヤードキューのデザインには大きく分けると以下の4種類があります。

① ストレートモデル

ストレートモデルとは、フォアアームとバットスリーブに特に装飾が施されていないシンプルな見た目のデザインです。


MEZZ EC9 出典:ニューアート

ストレートキューは見ての通り、シンプルゆえに木目の美しさが際立ちますね。

② プリント(デカール)モデル

プリントとは安価なキューに多い手法で、その名の通りキューにデザインがプリントされています。遠目に見ればこのあと説明するインレイと見分けはつきませんが、安っぽさは隠し切れません。


PUREX 出典:ニューアート

プリントキューは安物の代名詞ですが、豪華な見た目のキューが安価に手に入るのはメリットだと思います。

③ インレイモデル

インレイとは、キューに溝を掘り、そこにフィットするサイズに削り出した木、樹脂、金属などのパーツをはめ込む手法です。


MEZZ EC9 出典:ニューアート

当然、手間はプリントの比ではありませんので、凝ったデザインのものほど高価になります。

④ 本ハギモデル

本ハギとは、下の画像のように木材を組み合わせてから丸く削り出す手法です。


出典:ニューアート

上の画像の左側のように組んだ木材を丸く削り出すと以下のようなキューが出来上がります。


出典:ニューアート

本ハギ構造のキューはクラシカルな見た目のかっこ良さだけでなく、曲がりに強いというメリットもあります。




2.ビリヤードキューの種類と違い

ビリヤードキューの基礎的な部分はわかっていただけたと思いますので、次にキューの種類について説明します。キューには主に3つの種類があります。

(1) プレーキュー

プレーキューとは、このあと説明するブレイクショット、ジャンプショット以外の通常プレーにおいて使用するキューのことです。


MEZZ EC9 出典:ニューアート

プレー中にメインで使用するのはこのプレーキューですので、「マイキュー」としてまず買うべきなのはこのプレーキューになります。

安いものは数千円から高いものは数十万、数百万まで、プレーキューは価格帯が広いですが、高価なキューはデザインが凝っているだけでなく、性能も高くなります。

 

(2) ブレイクキュー

ブレイクキューとは、ブレイクショット専用のキューのことです。


MEZZ POWER BREAK 魁 出典:ニューアート

ブレイクショットとは、ゲームのはじめにラックを強く割るショットですので、ブレイクキューにはプレーキューにはないパワーと堅牢さが必要になります。

ただし、やみくもに強く割れれば良いというわけではなく、手球のポジションをコントロールすることも大事です。

下の動画を見ていただくと、ラックを強く割りつつ、手球を台の中心付近で止めて、次の1番ボールを狙いやすいようにしているのがわかると思います。

安価なブレイクキューはパワーに偏りがちですが、性能が良いブレイクキューはパワーとコントロール性を両立しているものが多いです。

まあ、この人は上手すぎるんですけどね。

 

(3) ジャンプキュー

ジャンプキューとはジャンプショット専用のキューのことです。


アダム レインボージャンプ 出典:ニューアート

ジャンプショットとは、手球と的球の間にある障害球を飛び越えるショットのことです。

上の動画を見るとわかりますが、ジャンプショットでは上からキューを振り下ろし、手球を台に叩きつける反動で手球を跳ばしますので、それがやりやすいようにバットは短め、そしてキュー自体のパワーが強めに設計されています。

安価なジャンプキューは跳ばすのは簡単でも、着地した後に手球がドタバタと暴れがちですが、性能が高いものはただ跳ばすだけでなく、着地した後の手球の安定性も良くなります。




3.ビリヤードキューの値段|高いキューと安いキューの違い

次に説明するのはビリヤードキューの値段というものについてです。ひとえにキューと言っても価格帯には幅があり、何が違うのかよくわからないと思いますので、ここでご説明します。

(1) ビリヤードキューの価格相場

相場というのも難しいのですが、例えば国内大手メーカーのアダムとMezzを主軸にして考えると、だいたい以下のようになってきます。

カテゴリ価格相場ラインナップ(例)
初心者用キュー~¥15,000Amazonなどで購入できる無名ブランド
海外メーカーの低価格モデル¥15,000~¥50,000キューテック、FURY、ルカシー等の低価格シリーズ
国内大手メーカーのベーシックモデル¥50,000~¥80,000アダム:AD-Vシリーズ
Mezz:EC9シリーズ
国内大手メーカーの中級モデル
低価格なカスタムキュー
¥80,000~¥150,000アダム:MUGENシリーズ
Mezz:ACEシリーズ
国内大手メーカーの上位モデル
平均的なカスタムキュー
¥150,000~¥300,000アダム:MUSASHI
Mezz:EXCEED
高級カスタムキュー¥300,000~

 

(2) 高いキューと安いキューの違い

ひとえにキューと言ってもこれだけ値段に幅があるんですね。でも高いキューと安いキュー、何が違うのかわからないと思います。

おおざっぱに言うと違うのはデザイン、品質、性能です。

デザインは見ての通り、高価なキューのほうが凝った作りになっていることが多いです。


MEZZ EXCEED 出典:ニューアート

また安いキューはどうしても作りが粗かったり、曲がっていたりと品質に難があることも多いです。

性能については色々ありますが、すごくざっくり言うと性能が高いキューには以下のようなメリットがあります。

・シュート成功率が上がる
・弱い力でも強く撞ける
・引き球や押し球が楽になる

これらキューの性能を上げるために、構造を工夫したり、高価な素材を使用したりする必要があるため、価格もおのずと上がっていきます。




4.マイキューを持つ意味

ここまではビリヤードキューというものについて色々と説明してきましたが、ここではマイキューについて説明します。

マイキューなんか無くても良いのでは?って思うかもしれませんが、絶対に買ったほうが良いです。

ここではそんな疑問を解決するべく、マイキューとハウスキューとの違いというものを説明していきます。

(1) ハウスキューを使うデメリット

ハウスキューとは、ビリヤード場に必ず置いてある貸し出し用のキューのことです。


ハウスキュー 出典:ニューアート

ハウスキューを置いていないビリヤード場というものはありませんので、マイキューなんか無くたってビリヤードをすることはできます。

マイキューを持っていない人は、このハウスキューを使うことになりますが、ハウスキューには以下のようなデメリットがあります。

タップが手入れされていない

タップというのは先っぽについている革のことです。

これは特に漫画喫茶系のビリヤード場に多いんですが、全くと言って良いほどタップが手入れされていないハウスキューが非常に多いです。

タップは消耗品なので、定期的な交換や整形が必要なのですが、ちゃんと手入れされていないタップだと以下のような問題が生じます。

・チョークが付かないので滑る

・引き球などスピン系の球がやりづらい

手球の真ん中だけ撞く分にはたいして問題はありませんが、引き球とかしたいですよね笑

タップが手入れされていないハウスキューでは、そういう球が難しくなります。

滑りが悪い

キューが指に引っ掛かってうまく振れないという経験がある人も多いと思いますが、それはハウスキューのシャフトのニスが落とされていないからです。

ハウスキューのニスがきれいに落とされていない店はけっこう多く、そういうキューを使うと指に引っ掛かってうまくキューを振れません。

ハウスキューしか使ったことがない人はわからないと思いますが、ニスを落としたシャフトはとても滑りが滑らかです。

曲がっているものが多い

初心者の人でも台上でキューを転がして曲がりをチェックしている人はよく見かけるので、この問題を認識している人は多いですよね。

多少の曲がりならさほど影響はありませんが、中にはプレーに支障があるほどひどく曲がっているものもあります。

 

(2) マイキューを持つメリット

と、ここまでハウスキューのデメリットを説明してきましたが、ちゃんとしたビリヤード場ではハウスキューもしっかり手入れされていますので、何の問題もなくプレーは可能です。中には性能的にも”当たり”のハウスキューもあったりします。

ただ、それでもマイキューを持つことには、ハウスキューにはない大きなメリットがあります。

常に同じキューでプレーできる

そのメリットとはいつも同じキューでプレーできるということです。

ビリヤードキューは木でできています。カーボンシャフトなんかも増えてきましたが、基本は木です。

木には個性があります。重さも硬さも全く同じものはありません。これによって以下のような違いが出てきます。

・振りやすさ
・手球の安定性

・キューのパワー
・回転のかけやすさ

すごく簡単に言うと、キューによってシュートのしやすさや、ボールの転がり方が全然変わります。

あのキューでは引き球ができたのに、このキューでは全然できないなんてことが起こります。

常に同じキューを使うことで、そのキューの個性に合わせたプレー、「こういう球の動かし方をするにはこういう撞き方をすればいいんだな」ということが身に付いてきます。

一方で、毎回違うキューを使っていると、振った感じやボールの動きも毎回変わるので、何がおかしいのか意味がわからないと思います。これではなかなか上達しませんね。

マイキューを使うことで、ライバルに一歩差をつけることもできますよ。




.マイキュー購入のタイミング

これは簡単、今すぐに買いましょう。

たぶん、この記事を読んでいるあなたはすでにマイキューの購入を前向きに考えていますよね。つまりもうビリヤードにはまりかけていると思います。その時こそマイキュー購入のタイミングです。

マイキューを買うタイミングは早いほうが上達も早まりますよ。

 

6.初めてのマイキューの選び方

初めてのマイキューの選び方は人それぞれ、正解なんてありませんが、ビリヤード歴25年、ビリヤード道具のブログなんてのを運営している僕なりの視点で、マイキュー選びのポイントを以下にまとめました。

初めてのマイキュー選びのポイント

・初めてのマイキューは安くてもいい

・デザインは最低限、”ダサくないこと”

・引き出しを増やすならノーマル、でもハイテクが楽

・”長く使えるもの”なら、拡張性で選ぶ

・予算オーバーなら中古も選択肢に

・できれば実物を触ってみる

・ブレイクキュー、ジャンプキューは買い急がない

1つずつ解説します。

 

(1) 初めてのマイキューは安くてもいい

初めてのマイキューは安くてもいいと思います。

アダムやMEZZなど人気メーカーのベーシックモデルは5万円~ですが、いきなり5万円とかハードル高いですよね。

ビリヤードキューは壊れて使えなくなるということはほとんどありません。しかし、最初に買ったキューが1万であっても10万であっても、以下のような理由から近い将来かならず買い替えたくなる時がきます。

・新商品が欲しい

・評判の良いキューが欲しい

・違うデザインのキューが欲しい

・自分のプレースタイルに合いそうなキューが欲しい

・性能が高いキューが欲しい

マイキューを持つことのメリットは、常に同じキューでプレーできることです。

悩んでいつまでも決められないのなら、初めてのマイキューにあれこれ求めるのはやめて、いずれ買い替えるものと割り切って、お手頃なキューを気軽に買うのが良いと思います。

いくらぐらいがお手頃かというのは人によりますが、最初は1万円以下のものだってありだと思います。




(2) デザインは最低限、”ダサくないこと”

ビリヤードキューのデザインは大事です。

好きなデザインのキューなら、モチベーションも上がり、ビリヤードする時間も長くなりますから、当然上達も早くなりますね。

ただし、あまり奇をてらったデザインのものは、悪い意味で目立ちます。

例えばこんなのですね。

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こういうのは安いのは良いのですが、はっきり言ってダサいです。最初は良いと思っても、そのうち恥ずかしくて使えなくなるのでやめときましょう。

どうせ同じ価格帯のものを選ぶなら、こういうの↓が良いです。

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(3) 引き出しを増やすならノーマル、でもハイテクが楽

ハイテクシャフトにもノーマルシャフトにもメリット、デメリットはありますので、どちらが良いとは一概に言えません。最初からあまり悩んでも仕方ない部分ではありますが、初心者のうちはハイテクシャフトのほうが何かと楽だと思います。

それぞれの特徴を簡単に説明します。これも意見は人それぞれです。

ハイテクシャフトの特徴

・手球の方向性のズレが少ない=シュートが安定する

・手球にスピンをかけやすい=押し球や引き球がやりやすい

・品質のバラつきが少ない

・寿命が比較的短い

・細かい手球のコントロールがしづらい

ノーマルシャフトの特徴

・色々な撞き方を習得すれば、細かい手球コントロールが可能

・寿命が長い(というか良いものはずっと使えると言っても過言ではない)

・手球の方向性のズレがあるため、シュートが安定しない

・タイミングがずれると手球にうまくスピンがかからない

・性能の当たり外れが多い

こういう感じで、ノーマルシャフトのほうが覚えなければいけないことが多かったり、そもそも安いのはハズレばっかりだったりと難しい部分もありますが、ノーマルシャフトで適切なショットタイミングや球の動きを覚えると、ショットバリエーションが増えて、あとあとできることが多くなると思います。

それでも最初はやっぱりハイテクのほうが楽で良いかもしれませんね。

ハイテクシャフトについて詳しくはこちらの記事に書きましたので、興味のある方はこちらもご覧ください。

ビリヤードハイテクシャフトの見分け方と選び方|おすすめ人気7選




(4) ”長く使えるもの”なら拡張性で選ぶ

最初に「買い替え前提で安いキュー」と書きましたが、できるだけ長く使いたいというのが普通ですよね。

そう思う人は、拡張性の高いキューを選んでおくと、プレースタイルや好みに応じてマイキューをカスタマイズしていけるので、長く使えます。

ポイントは以下です。

・グリップは糸巻き or 革巻きがおすすめ

・ジョイントピンはメジャーなものを

・大手メーカー(特にMEZZ)がおすすめ

補足します。

グリップは糸巻き or 革巻きがおすすめ


左から糸巻き、革巻き、ウッドグリップ

グリップには糸巻き、革巻き、ウッドグリップなどありますが、手汗でベタベタしてきたり、感触が合わなかったり、見た目を変えたかったりで、そのうち交換したくなります。そんな時、ウッドグリップは交換できませんが、糸巻きか革巻きグリップのキューなら巻き替えができます。

ただし、安価なキューで革巻きのものはほとんどありませんので、最初は糸巻きを選ぶことになると思います。

ジョイントピンはメジャーなものを

シャフトはノーマル、ハイテクの違いだけでなく、性能もさまざまなので、色々試したくなります。そんな時、マイナーなジョイントピンのキューだと、好みのシャフトに適合しないことがありますので、メジャーなものを選びましょう。

10山、14山、18山、ラジアル、ユニロックあたりならメーカーが違っても適合するシャフトが多いです。


左からラジアル、11山、14山、18山、ユナイテッドジョイント

大手メーカー(特にMEZZ)がおすすめ

大手メーカーはシャフトの種類や、エクステンション(キューの延長器具)などのアタッチメントの選択肢が多いので、自分好みにマイキューをカスタマイズしていけます。特にMEZZは試したくなるような新商品の企画力が高いのでおすすめです。

アダムはトラディショナルなデザインのキューは得意ですが、ハイテクシャフトやカーボンシャフトなど新商品の開発ではMEZZやプレデターに遅れをとっている印象です。

2023.8.7追記

残念なことに現在MEZZが品薄で、新商品は抽選販売になったりしています。あろうことか転売ヤーまで出てくる始末。というわけで、入手困難な状況が続いてます。

 

(5) 予算オーバーなら中古も選択肢に

MEZZやアダムのベーシックモデルが欲しいと思っても、今では新品は5万でも買えないです。いきなりそんなお金を払うのはちょっと勇気いりますよね。だったらビリヤードショップやヤフオク、メルカリなどで中古品を探してみましょう。安いものは3万ぐらいであると思います。

中古ビリヤードキューに関しては、こちらの記事にまとめましたので、興味があれば読んでみてください。

中古ビリヤードキュー購入時の注意点と販売店7選

 

(6) できれば実物を触ってみる

マイキュー購入は早いほうが良いですが、時間が許すなら、買う前にビリヤードショップに行って実物を触ってみることをおすすめします。

写真と実物は雰囲気が変わりますし、実際に振ってみると、重すぎるとかシャフトが太すぎるとか色々と発見があると思います。

 

(7) ブレイクキュー、ジャンプキューは買い急がない

ブレイクキューとジャンプキューは最初は無くてもいいです。

ブレイクとジャンプの練習をする前に、プレーキューで練習すべきことがたくさんあります。

それとブレイクキューとジャンプキューは、初心者でもわかるぐらいキューによって性能差があります。よくわからない安物を買うよりは、ある程度撞けるようになってから性能の良いものを選んだほうが良いと思います。




7.初心者におすすめのビリヤードキュー6選

上で紹介した選び方を参考に、初めてのマイキューとしておすすめのキューをいくつか紹介します。

キューケース付きビリヤードキュー|お得な初心者セット

マイキューを買ったら絶対に必要になるのがキューケース。セットで買えば探す手間が省けますし、何より安くてお得です。以下のセットはチョークやグローブもついてきますので、これから本格的にビリヤードを始めたいという初心者にはうってつけです。デザインも悪くないですし。本当は糸巻きのほうが良かったんですが、これぐらい安ければ「買い替えまでのつなぎキュー」と割り切れますよね。

入門セット 初心者向け ダイヤモンド クラブキュー グリーン

価格:11,000円
(2023/8/7 19:29時点)

入門セット 初心者向け ダイヤモンド クラブキュー オレンジ

価格:11,000円
(2023/8/7 19:30時点)

入門セット 初心者向け ダイヤモンド クラブキュー ピンク

価格:11,000円
(2023/8/7 19:31時点)

入門セット 初心者向け ダイヤモンド クラブキュー ホワイト

価格:11,000円
(2023/8/7 19:31時点)

値段¥11,000
デザインプリント
シャフトノーマル
ジョイント18山
グリップウッドグリップ

 

ELITE|おしゃれで性能も十分な高コスパキュー

アメリカのメーカーらしいのですが、飽きのこないシンプルでおしゃれなデザイン、必要十分な性能とかなりコスパが良いキューです。今や国内大手メーカーはエントリーモデルでさえ5万円では買えなくなってしまいましたので、これぐらいの価格だと魅力的ですね。以下にいくつか紹介します。

エリート キュー EP50 (ハードメープルシャフト) Elite

価格:30,140円
(2023/8/7 21:47時点)

エリート キュー ESP01 (ハードメープルシャフト) Elite

価格:41,030円
(2023/8/7 21:48時点)

ビリヤード キュー ELITE エリート EP13

価格:45,540円
(2023/8/7 21:48時点)

ビリヤード キュー ELITE エリート EP20

価格:51,260円
(2023/8/7 21:48時点)

値段¥30,140~
デザイン本ハギ?(インレイかも)
シャフトノーマル
ジョイント10山、18山
グリップ糸巻き、ウッドグリップ

ブラックレーベル|この価格でハイテクシャフト標準装備

高品質でコスパの良いキューを供給しているユニバーサルキューのスピンオフブランドです。木目が映えるシンプルなデザインに加え、この価格帯でハイテクシャフトが標準装備されているのはかなりお買い得ですね。ジョイントが汎用性の高いラジアルなのもポイントです。

ブラックレーベル キュー BLS-K ブラック (CSシャフト装備)

価格:46,200円
(2023/8/7 23:10時点)

ブラックレーベル キュー BLS-R ローズウッド (CSシャフト装備)

価格:46,200円
(2023/8/7 23:10時点)

ブラックレーベル キュー BLS-CM カーリーメープル (CSシャフト装備)

価格:49,500円
(2023/8/7 23:11時点)

値段¥46,200~
デザインストレートモデル
シャフトハイテク
ジョイントラジアル
グリップ糸巻き




HOW CUE 【ハオキュー】 M4シリーズ|日本を代表する大井プロが使用するHOWのエントリーモデル 

次におすすめするのが、日本No.1プレーヤーの大井直之プロが使い始めたことで一気に人気に火がついたHOWキュー。そのベーシックモデルがこちらです。ノーマルシャフトでありながら、トビ(手球のずれ)が少ないという、ノーマルとハイテクの良いとこ取りのキューです。

HOW M4 ビリヤード キュー HOW Cue スターターモデル シルバーリング 12.8mm M4proシャフト M4proテーパー ラジアルピン アイリッシュリネングリップ 58インチ 19~21オンス ジョイントプロテクター付き (M4-EB)

新品価格
¥51,600から
(2023/8/8 00:17時点)

中国のメーカーですが、検品体制がしっかりしているので、品質も安定しています。飽きのこないシンプルなデザインも良いですね。

値段¥51,600
デザインストレート
シャフトノーマル
ジョイントラジアル
グリップ糸巻き

大井プロがyoutubeでこのキューを紹介していますので、興味がある人はご覧ください。かなり良いキューだと思います。

 

MEZZ EC9シリーズ|国内再大手MEZZの人気No.1商品

2023.8.7追記

残念なことに現在MEZZが品薄で、ここで紹介していたEC9含め、MEZZキューを新品で買うのはなかなか困難になってしまいましたので、中古で見つけたらあまり悩まずに買っちゃったほうが良いかもしれません。

次におすすめするのが国内大手優良メーカーのMEZZ(メッツ)のベーシックモデル、EC9シリーズ。

ビリヤードショップ ニューアートの人気キューランキング(2021年6月時点)では1位に輝いている超人気シリーズです。

ビリヤード キュー Mezz EC9-P パープルハート (WX-Σ/WXシグマ シャフト装備)

価格:52,800円
(2021/6/28 22:33時点)

Mezzキュー EC9-R2 (WX-Σ/WXシグマ シャフト装備)

価格:81,400円
(2021/6/28 22:38時点)

Mezzキュー EC9-B5 (WX-Σ/WXシグマ シャフト装備)

価格:102,300円
(2021/6/28 22:39時点)

シャフトはハイテクシャフトのWX-Σシャフトが標準装備されていますので、トビ(手球のずれ)が軽減されており、安定したシュートと手球コントロールを実現します。

5万円~と多少値は張りますが、これを買っておけば安心だと思います。

デザインもシンプルなストレートモデルから、豪華なインレイモデルまで色々選べるのは良いですね。

値段¥52,800~
デザインストレート、インレイモデル
シャフトハイテク
ジョイントユナイテッドジョイント
グリップ糸巻き、ウッドグリップ




キューテック トゥルーウッドシリーズ|カーボンシャフト標準装備の超高性能キュー

ここで紹介するキューの中で唯一カーボンシャフト標準装備、キューテックのハイエンドモデルです。先日のワールドカップオブプールで優勝したフィリピンのヨハンチュアが使ってたのもこのモデルですね。

10万超えですが、性能を考えると決して高くはない、というか安いと思います。デザインも良いですし。ちなみに価格が12万円代~16万円代まで幅がありますが、好きな木目のものを選べば良いと思います。

ノーラップモデル

最初の2本は第一世代で少し安めです。

キューテック キュー マッカーサーエボニー ノーラップ 95-101NW (シナジー12.5シャフト) Cuetec

価格:121,330円
(2023/8/7 23:48時点)

キューテック キュー ウォルナット ノーラップ 95-102NW (シナジー12.5シャフト) Cuetec

価格:121,330円
(2023/8/7 23:39時点)

 

ここから4本は同じ木材を使っていますが第2世代ということでスペックも上がっている分、価格も上がっています。

キューテック キュー マッカーサーエボニー ノーラップ 95-104NW

価格:156,090円
(2023/8/7 23:51時点)

キューテック キュー ウォールナット ノーラップ 95-105

価格:146,740円
(2023/8/7 23:50時点)

キューテック キュー ウォールナット ノーラップ 95-106NW

価格:156,090円
(2023/8/7 23:51時点)

キューテック キュー レオパードウッド ノーラップ 95-108NW

価格:163,570円
(2023/8/7 23:53時点)

 

糸巻きモデル

キューテック キュー マッカーサーエボニー リネンラップ 95-101LW (シナジー12.5シャフト) Cuetec

価格:122,430円
(2023/8/7 23:49時点)

キューテック キュー ウォルナット リネンラップ 95-102LW (シナジー12.5シャフト) Cuetec

価格:122,430円
(2023/8/7 23:49時点)

 

革巻きモデル(合皮)

キューテック キュー ウォールナット レザー 95-106LTW

価格:161,920円
(2023/8/7 23:52時点)

キューテック キュー マッカーサーエボニー レザー 95-104LTW

価格:161,920円
(2023/8/7 23:52時点)

普通にかっこいいですよね。僕もこれを買おうか一時期迷っていました。

値段¥121,330~
デザインストレートモデル
シャフトカーボン
ジョイント14山
グリップ糸巻き、革巻き、ウッドグリップ

他にも国内大手のアダムや、世界最大手のプレデター等、おすすめできるメーカーはあるのですが、最近品薄だったり、初心者向けとしてはちょっと高いモデルだったりで、この記事では紹介していません。




8.迷って決められないなら|人気キューランキングから選ぶのもあり

どれにしたら良いか迷って決められないなら、人気ランキングから選んでみるのも良いと思います。

人気があるということはユーザーからの評判が良いということ、失敗の少ないキュー選びができる可能性が高いですからね。

というわけでニューアートの人気キューランキング(2021年8月時点)も載せておきます。

2023/8/9追記
ランキングが古い(ニューアートでは最近ランキングもやってない)ので、もう買えない物もあったりしますが、人気メーカーはどこかっていう参考にはなると思います。やはりMezzは強いですね。

1位Mezz EC9シリーズ
上でもおすすめしたMezzのEC9、これを買っておけばほぼ間違いはないかと思います。
2位Mezz Axiシリーズ
Mezzのワンツーフィニッシュですね。EC9とスペックは色々違いますが、そこは気にせず、デザインが好きなほうを選べば良いと思います。
3位Lucasi Customシリーズ
米国の大手キューメーカー
Mezzはちょっと高いなと思ったら、これにするのもあり。この価格帯で革巻きグリップがあるのも高評価。
4位キューテック Cynagy SVBシリーズ
カーボンシャフト標準装備の高性能キュー。デザインは好き嫌いが分かれるところ。
5位PUREX 各種
プリントデザインですが、その分安いのではじめの1本には打ってつけ。
6位プレデター P3シリーズ
高いですが性能は折り紙付き。
シャフトは複数種類の中から選択可能。
7位Lucasi Hybridシリーズ
3位のCustomシリーズが比較的クラシカルなデザインだったのに対し、こちらはかなり近代的。
性能はこっちが上ですが、デザインの好みで選べば良いと思います。
8位スコーピオン PROFESSIONALシリーズ
デザインがあれなのと、シャフトが特殊過ぎるので、正直あまりおすすめしないです。
9位プレデター 9Kシリーズ
P3同様、シャフトは数種類から選択可能。
革巻き標準装備。
10位Mezz CP-13SWシリーズ
木目を前面に出したデザインがかっこ良いですが、残念ながら廃版




9.カスタムキューは高級?予算10万円で高性能カスタムキューを買った話

カスタムキューという言葉を聞いたことがある人もいると思いますが、職人が1本1本手作業で作り上げる「高級な一本物」というイメージですよね。

ビリヤードにはまってしばらくすると、「カスタムキューほしいな」って思うときが必ずくるんですが、予算が許すなら、いきなり高級なカスタムキューを買うというのももちろんありだと思います。ビリヤードやめられなくなりますからね笑

でもいきなり何十万もするものを買うのはハードル高いですよね。

そんな時はこちらの記事を参考にしてみてください。キュー選びのヒントになることをたくさん書いてます。

予算10万円で高性能のカスタムキューを買う!【第1話 僕のキュー遍歴】

僕が3年間悩みに悩んで、わずか10万円の予算でカスタムキューを買った話です。

粗悪品なんかではなく、高性能のカスタムキューですよ。

探せば案外安く買えたりもするんです。

 

10.マイキューとあわせて購入したいアイテム

マイキュー購入に合わせて買っておきたいアイテムを3つ紹介します。

(1) キューケース

マイキューの持ち運びにキューケースは必須です。

収納本数によってサイズは色々ありますが、最初はマイキュー1本収納できるものでも十分です。

まずはこういうのを1つ買っておきましょう。

 

とは言え、ブレイクキューやジャンプキューも買ったら、大きいのを買い替えないといけなくなります。

そのへんも見越して大きめのケースを買っておきたいなとか、もっとおしゃれなのが良いなと悩むようなら、こちらの記事を参考にしてください。

ビリヤードキューケース【失敗しない選び方】おすすめも紹介

 

(2) グローブ

2点目がグローブです。

グローブは必ずしも必要なものでありませんが、手汗をかきやすい人や、じめじめした梅雨時なんかはキューの滑りも悪くなりますので、グローブがあると快適にプレーできます。

最初はこれで十分でしょう。

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これだとダサいなと思ったら、こちらの記事も参考にしてください。おしゃれなグローブも紹介しています。

ビリヤードグローブは必要?【悩み過ぎない選び方】おすすめも紹介

 

(3) タップシェーバー

タップはメンテナンスが必要です。

ある程度使っていると、タップがだんだん硬くなってきて、チョークを塗りづらくなります。

そうなると、引き球などボールの端っこを撞いた時に「カシュッ!」とタップが滑ってしまいます。こうなったら、タップをやすりで少し毛羽立させてやる必要があるんですが、それに使えるのがタップシェーバーです。

専用のタップシェーバーももちろんあるんですが、買うのが面倒ならダイソーに行ってこれを買ってください。

かかとの角質を削る「かかとやすり」です。

かかとやすり

硬くなったタップをこれでシャッシャッと削ってやると、またチョークがしっかり塗れるようになりますよ。




11.あわせて読みたい|色々なビリヤード道具のこと解説してます

ここで紹介する記事は今すぐに読まなくても良いものです。というか今読んでもわからないかもしれませんが、いずれ気になってくるビリヤード道具の意味や選び方についてまとめた記事です。

興味がわいたときにでも読みにきてください。

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12.まとめ

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

ビリヤードのキューってただの棒ではなく、先人や各メーカーの努力と技術の結晶なんですよ。

色々と難しい部分が多くて全部を理解することなんてできないと思いますが、この記事が初めてのマイキュー選びに少しでも役立てたら幸いです。

マイキューを買えばビリヤードに対するモチベーションは確実にアップしますし、結果として必ず上達します。

そうすればもっともっとビリヤードが楽しくなりますよ。

良いキューが見つかるといいですね。

 

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